BOTTOMLINE

[PROS]

◎スピード感の有るアクションFPSとしては水準以上の出来映え
◎三種類有る武器の差別化やバランスは上手く取れている
◎PCSによりリプレイ性や現在の難易度による状況の変化に富んでいる
◎難易度が自動的に下げられるので、FPS初心者にも勧められる
◎内容を考慮するとコストパフォーマンスは悪くない
△SiNがオマケに付いて来る



[CONS]

×ゲームの最初の1/3だけをプレイしているようで、一本のゲームをクリアしたという達成感が薄い
×Personal Challenge Systemに多くの問題点が存在している
×武器は三種類のみしか用意されていない
×敵の種類が少ない上に、能力的な差別化にも乏しく単調さが感じられる
×ジェシカの導入がストーリー面の進行にはともかく、ゲームプレイにはほとんど活かされていない
×大きな特徴とされて宣伝していたVehicleによる戦闘システムは期待外れ
×Action-based Outcomesがカットされている
×Bladeが喋らない
×約束されていたマルチプレイの提供が行われていない




 評価としては単体のエピソードとしてのものとなる。将来的に三部作が完成すればセット販売も行われるはずであり、このEP1からEP3までがセットで$49.99とかで売りに出されたなら、それはまた別の話になってくる。何しろエピソード形式のFPSというのが新しいので、評価の基準がどうにも難しい。今後こういったエピソード形式が発展して行くならば、恐らくは通常のゲームとは異なったジャンルとして評価基準を設定して行かないとならなくなるだろう。

 発売当時$19.99だった価格は現在(2006/12)$14.95まで値下げされており、5時間前後このクオリティでプレイ出来るならばコストパフォーマンス的には悪くない。ポイントは最後まで行けずに1/3の箇所で終わってしまって御預けにされるという点をどう考えるかに掛かってくる。今すぐに体験しておくべき革新的な要素は含まれていないので、即プレイしておかないとならない必然性は無く、全てが揃って完結した時点でプレイするという姿勢でも別に問題ないとは言える。

 個人的には初代のSinをプレイしていないならば、これが付いて来るだけでもお得と思う。古いゲームでグラフィックのクオリティは問題だが、内容的には今でも楽しめるレベルだろう。

 取りあえず開発のRitualには何時になるのかは知らないがちゃんと三部作の完成までは持って行ってもらいたい。途中で資金難で打ち切りというのだけは避けて欲しいし、そうなってしまうと中途半端という事になって個々のエピソードの価値も低下してしまう。

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