SiN: EPISODES
EMERGENCE
06/12/03
PERSONAL CHALLENGE SYSTEM
GAMEPLAY
GRAPHICS・問題点
BOTTOMLINE
公式サイト
HOME
製作/販売: Ritual Entertainment / STEAM
発売: 2006/05
日本代理店版: サイバーフロントより日本語マニュアル付き英語版
概 要 | 1998年にリリースされたFPSゲームSiNの続編であり、開発は同じくRitual Entertainmentが担当。構想としては全部で3つのエピソードから成る作品であり、このEmergence(出現)はそのEpisode 1という位置付けになる。最終的にはその3つのエピソードから構成される物が全部で3個集まって(計9エピソード)壮大なストーリーを形成するという案も持っているそうだ。 前作が発売された1998年はHalf-Life, Unreal, Thief といった歴史的な名作が発売されておりその陰で目立たなかったという点、そしてバグを多数抱えたままでリリースされてしまったという問題もあり、実際のクオリティよりも低い評価を受けてしまったゲームと言える。その後もマルチプレイの方は人気が有り、結構長い間コミュニティも存続していた。Action-Based Outcomesという先進的な試みを導入した点や、ユニークなキャラクタによるユーモラスな一面も持っており、個人的には高く評価していたFPSゲームである。 続編を製作するという話は2003年辺りに一時出ていたのだが、話を持ち掛けた幾つかの販売会社に断られたのでそのまま保留状態になっていたという経緯がある。しかし販売会社を通さないダウンロード販売というシステムが確立した事で、この度続編の製作・販売が可能になったという訳だ。 オンラインのゲーム販売システムであるSteamを通して販売される事でも話題になった作品。”オンライン販売でも”購入可能というゲームは今や珍しくも無いが、このゲームはオンライン販売がメインで、”パッケージでも”購入可能と主従関係が大半のゲームとは逆である。 ゲームを購入するとオリジナルのSiNがマルチプレイも込みで付いてくる(Steam・パッケージ版どちらでも)。これは問題の有ったサウンド関連を修正した程度で内容については当時と同じで変化が無い(Source EngineではなくQuake II Engineを改造したOpenGLで動く)。 パッケージ料金にはマルチプレイも入っているが、こちらは2006/12月現在リリースされていないし、具体的な発売時期についてもアナウンスされていない。とりあえず出たら無料でダウンロードが可能になるのは確か。 Half Life 2と違って日本語には対応していないので、Steamの言語を日本語に設定しても日本語表示にはならない(字幕Modは存在している)。 |
STORY | ストーリーは前作の4年後となり、主人公は同じくJohn R. Blade。Freeport Cityに拠点を構える私設警察HardCorpsが、悪の天才女性科学者Elexis Sinclaire率いるSinTEKと対決するという図式で、生体をミュータントに変態させる新型麻薬U4にまつわるストーリーというのも変化無し。Bladeのパートナーである天才少年ハッカーJ.C.も登場するが、今回は新たなキャラクタとして新人の女性隊員Jessica Cannonが加わり、特に最初のエピソードでは大きくフィーチャーされている。 EP1ではElexisの部下となるViktor Radekがメインの敵として描かれており、彼を追跡して幾つかのロケーションを探索するという形で進んで行く。 |
PATCH & DEMO |
V1.4までリリースされている。ただしパッチファイルは配布されておらずSteamからのダウンロードとなる。インストール後にSteamから自動的にインストールされるので特に操作は必要無い(プロパティの中のAuto
Updateを停止しているので無い限りは)。接続した状態でゲームのステータスが100%ならば最新という事になる。 デモは出ていない。 |
|||||||||||||||
動作環境 & トラブル |
DirectX 9.0c以上要 パッケージ版を購入しても認証が必要な為、Steamのアカウント(無料)とインターネット接続環境が必須である。またパッケージ版だとDVD版しか無いので、DVDドライブが必須となる。 インストールは製品版であってもSteamのフォルダの中に行われ、登録用のCDキーは製品版の場合には簡易マニュアルとなっている1枚ものの用紙に印刷されている。 必要な環境はSource Engineの標準設定と全く同じとなっており、特にサポートするビデオカードの記載は無い。よってHalf-Life 2のデモが動作するならばこちらも動くと考えて良いだろう(このゲームにはデモが無いので)。DX7クラスのビデオカードでも動くので(一部不可の物も有る)、2006年リリースのFPSゲームとしては相当下まで対応している物と言える。 最初のリリース・バージョンにはいろいろとバグが存在していたが、現在は大半が修正されている。或る地点で異常な難易度になる、Elexisのホログラム表示が変になる、途中でRadekと遭遇した後にイベントが発生しない、最後のマップで取れないSecretが存在する、サウンド再生が遅れてズレる等。 OFFLINE MODE インストール後はオフラインでプレイが可能となっており、起動に製品DVDも必要としない。条件はゲームのステータスが100%(最新パッチが適用されている状態)になっている事と、ログイン時の"Remember my password"にチェックが入っている事(自動ログイン状態)。そしてタスクトレイのSteamアイコンからSettingsを選んだ時に"Do not store account information on this computer"にチェックが”入っていない”こと。 後はオフライン状態で起動してやり、"Start in Offline Mode"を選択すればそのままゲームをプレイ可能である。 クラッシュやパフォーマンスの低下 全てのSteam用ゲームと同様に、ゲームのプロパティの中の"Local Files"タブにて、"Verify integrity of game cache"を選んでファイルが壊れていないかを検証。同じく"Defragment cache files"でファイルの断片化を解消する。 XFireやWindowBlinds(同系統のデスクトップ改造ツールも)を同時起動していると落ちるという報告が出ており、停止させて変化が無いかを確かめる。 起動時にロゴでフリーズ ZoneAlarmの様なFirewall系ソフトのチェックに引っ掛かっていないかを確認(ゲーム画面が最小化しないので引っ掛かっていても分かり難い)。接続の許可が必要である。 Dual coreでのトラブル ランダムに落ちたりパフォーマンスの低下には、以下のSource Engine用の対策頁を参照。 http://support.steampowered.com/cgi-...hp?p_faqid=430 |