BOTTOMLINE

[PROS]

◎廉価なFPSとしてはまともな部類
◎同社の廉価版シリーズの中ではグラフィックスは最上級の部類
◎ヘルスが少ないという設定が個性になっている
◎今となっては珍しいリーンやブラインドファイアを使える
◎チャプター単位での変化は付けられている



[CONS]

×せいぜい3時間程度と短い
×同社の他作品からの使い回しのコンテンツが含まれている

×元々のゲーム(F.E.A.R.)の持つ優秀なAIを活かせるようなレベルデザインではない
×敵の数は少な目で全体的に地味

×スクリプトでの演出に問題
×敵の認識範囲がおかしくなるケースあり
×チャプター2の難易度




 内容としてはヘルスの値が極端に低い点を除けば概ね普通のアクションFPSであり、廉価版故のチープさは別に感じられない。よって悪くはないのだが、やはり短いという所がネック。ただしこのテンポで8〜10時間続けられてもというのも確かで、5〜6時間でもっと安くするのが妥当か。発売時の定価19.99ポンド(欧州)では高過ぎるし、現在の定価$9.99辺りならばまあ良し。だが実際には3時間以下位しかボリュームはないので、その更に半額とかが適正と思われ、割引セールでその辺まで下がらなければ無視して構わないだろう。

 Sniper: Ghost Warriorで世界に打って出る二ヶ月前に発売された最後の廉価版FPS作品であり、その忙しさもあったのかコンテンツの使い回しという手抜き感も漂っている。CI社では同じエンジンで似た様なFPSを量産するに当たって、時代やロケーションを変えたり、部隊物と個人行動で差別化したりしているが、このTT3は前年のCode of Honor 3とかなり似ており、それもやはり「手早く1本」という姿勢からなのかも知れない。なお個人的にはどちらか1本プレイというならこれよりもCoH3の方をお勧めしたい。


 (価格が安いという前提にて)お勧めするとすれば以下に該当する方向け。

・F.E.A.R.の銃撃感が好きな人(AIは別物)
・近年少ない左右へのリーンが可能なFPSをやりたい
・すぐ死ぬバランスが好み
・マニュアルも読まずにいきなり始められて、短時間でクリア出来る長さのFPSを探している
・ある程度はボーッとして流すようにプレイしたい状態の時

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