STORY (前半) |
※ 以下ネタバレ有り 注意 ※ カットシーンの部分をメインにした簡単な解説・説明。完全にではなくストーリーの流れを追える程度。反転させてあるが、該当の章が終了してから読まないとネタバレになるので注意。プレイ中に表示されるテキストの方は完全に追った訳では無いので、若干正確性に欠けるかも知れない。 Victoria: The Past - Origins (起源) 冒頭。倒れたJerichoから割れたディスクの半分を受け取るJulia。この時点では何が起きたのかや、ディスクの意味は分からない。 父親TiberiusがVictoriaに対してGaius(資産家か何か不明だが、強大な権力を持った人物らしい)との結婚を迫るシーン。一度は断って去るVictoriaだが、姉のOliviaからこの結婚がこれからの帝国の繁栄にとって非常に重要なのだと諭されて渋々納得する。 その後Phoenixの奇襲攻撃が成功し、彼らは積めるだけの戦利品を持って去ろうとするが、そこで逃げ遅れたVictoriaを発見する。帝国が自分達にした事を考えればこの場で死んで当然というメンバー達だが、リーダーのDanielは彼女を連れ帰る事を決める。 Victoria: The Past - Captured (捕虜) 疲れたしお腹も空いていると不満を述べるVictoriaに対して、DanielはTribesmanとしての基本能力のテストをしてもらおうと言い放つ。その後も「金が目的なら私が父に言えば何とかなる」と言うVictoriaだがテストは続けられる。 途中でやって来たBeagles(Blood Eagles)の攻撃を退けたVictoriaはリーダーのSetiに遭遇する。彼は帝国の人間が何故こんな所に居るのかと驚き、また何処かで見た顔だと興味を示すが、駆け付けたDanielの前に逃亡。DanielはVictoriaを約束通りに食事に誘う。 具体的な解説がある訳では無いが、このDanielのVictoriaに対する態度の解釈は以下の様な物と思われる。Tribesの存在を認めない帝国と絶えない戦争状態にあったPhoenixだが、リーダーのDanielは不毛な全面戦争の他に解決の道を探っていた。そこで今後の帝国の権力者となる人物、またTribesに対して誤った偏見しか持っていないVictoriaに対して、Tribesとは何かを理解してもらう事で和解の可能性が開けるのではないかと考えてこのマップのように扱った。 Julia: The Present - Coliseum (闘技場) 帝国のホームゲームとなる対戦競技のシーン。Juliaの負傷によってチームは劣勢となり、TribesであるBeaglesに大きなリードを許してしまう。 復帰後逆転勝利を収めたが、試合後のロッカーではBeaglesと揉め事に。「お前は王女として野蛮なTribes達を統治する立場にある」となだめる叔母のOliviaだが、JuliaはTribesという存在に対する激しい復讐の念を語り、個人的な理由で奴らを倒すと宣言している。特に「自分の母親を殺したPhoenixは絶対に許せない」と。 Julia: The Present - Discovery (発見) 将軍Albrechtに率いられてPhoenixの違法基地を破壊するミッション。最後に勝手にPhoenixのデータベースにアクセスしたJuliaは、顔だけを憶えている母を殺した人物を探し、それがJerichoという名の男である事を発見する。 Julia: The Past - Bloodlines (血筋) Juliaの子供時代のストーリー。冒頭では母親であるVictoriaが落とした2つに割れたディスクの半分を拾うシーンが存在している。 その後Phoenixの奇襲。彼等は「裏切り者のVictoriaを殺せ!」と叫んでいる。 ラストの脱出シーン。Juliaの目の前で母親VictoriaはJerichoに射殺される。 Daniel: The Past - Rescue (救出) 冒頭のシーンでは既にVictoriaにはDanielへの不信感は消えている。開拓作業を続ける作業員を見て、彼女は「本当にこんな辺鄙な惑星に住んでいるのか?」と呆れ、「私が父に言えばもっと良い場所をTribesの為に確保してやる事が可能だ」と進言する。だがDanielは帝国による予約済の看板を指し、全ての惑星は帝国の支配下にある事を示す。「そんな馬鹿な、父が言うには.....」とVictoriaは絶句する。おそらく父親からは「Tribesは勝手に惑星を自分達の物だと宣言して居住の権利を主張する悪い奴ら」と教えられていたが、実は全ての惑星で権利を主張して譲らないのは自分達帝国の方だった、という事実に気付いたという意味だろう。 Danielが去った後、Seti率いるBeaglesの攻撃を受ける。労働者達をさらったSetiは、「先日の帝国への攻撃で大量の物資を持ち帰ったはずだ。人質を帰して欲しいならその物資を差し出せ」と脅迫する。 人質が居るので強行突破は無理だとするJerichoだったが、Danielは自分が責任を取ると言ってBeaglesの要塞へ侵入を試みる。 Victoria: The Past - The Rescue (救出) 内部に侵入したDanielはVictoriaに遭遇。彼女はSetiに侮辱された仕返しの為に来たと言うが、Danielは一般人の人質が居るのでここは引いて貰いたいと話す。彼女はそれなら私も人質の救出に協力したいと宣言し、Danielは二手に分かれて行動する作戦を命ずる。 Daniel: The Past - The Rescue 2 (救出) DanielとSetiの対決シーンで援軍が到着。逃げるSetiはVictoriaに「何故帝国の人間が命を賭けてTribesを守る?」と言い放つが、Victoriaは「これは帝国としての行為ではなく、人間としての行為だ」と反論する。そしてSetiの投げた手榴弾をVictoriaは身を挺して防ぐ。 |
STORY (後半) |
Daniel: The Past - Mercy (慈悲) Beaglesが帝国から盗んだという救急施設が存在するので、そこまで敵陣を突破して危篤のVictoriaを助けようとするDanielに対し、Jerichoは「こいつは帝国の人間だぞ」と反論。だが最終的には「これはお前の為にやるのであって、この女の為にやるのではない」として一緒にバギーに乗り込む。 助かったVictoriaだが、JerichoはDanielに対し「この後彼女が帝国に帰ったら、お前は王女誘拐の罪で死刑だ。どうするつもりだ?」と迫る。Danielは「彼女は帰りたがらないかも知れない(自分達に共感して)」と応えるが、Jerichoはそんなのは夢物語だと否定。その後こっそりと逃げ帰ろうとする彼女を殺そうとするDanielだったが、結局は撃てずに逃がしてしまう。 Mercury: The Past - Assassination (暗殺) Alaxianの傭兵Mercuryが、何者かの依頼によってDanielを暗殺しようとするミッション。だが最後の瞬間にVictoriaとDanielの愛の告白シーンを見たクライアントから暗殺中止の命が下り未遂に終わる。 Jericho: The Present - Deliverance (救助) 時代は現代に戻り、捕まったEstherを監獄惑星であるStyxから救出するミッション。しかし最終的には救助には成功したものの、代わりにJericho自身が捕まってしまう。復讐の為に彼をこの場で殺そうとするJuliaだったが、Oliviaから一週間後の王女への就任式までそれは許されないとして止められてしまい、Jerichoは当日の公開処刑まで監獄に入れられる事になる。 Mercury: The Present - Redemption (贖罪) 捕らえられたJerichoを救出せよというミッション。 しかし救出後、その命令はJericho殺害へと変化する。止めを刺そうとした瞬間にJuliaに撃たれて逃げるMercury。Jerichoは死ぬ間際にJuliaに2つに割れたディスクを手渡し、これはお前の父親Danielが持っていた物だと告げる。 Victoria: The Past - Proof (証明) 再び過去。Danielを殺そうとした暗殺者について、「君の父が使わした者かも知れない」とDaniel。Victoriaは確かに暗殺者の使っていた武器には帝国の刻印が有った事を告げる。しかし帝国は今Phoenixがこの惑星に居る事すら知らないはずだし、分かったとしても派遣するのは暗殺者ではなくまずは私を救出するチームのはずだと反論する。だとしたら我々の所在を知っていて、また何等かの理由で我々を憎む者という事になるが....と考えたDanielは、そこからBeaglesの関与に思い当たる。 もしSetiが何等かの陰謀に関与しているなら、奴の性格からして必ずそれはデータとしてコンピュータの内部に記録として残されているはず。そこでDanielは自分が彼等のデータにアクセスしてそれらしき証拠を探す間、Victoriaにその援護を依頼する。彼女も「父は馬鹿ではないので、れっきとした証拠さえ見付かればこちらの話を聞いてくれるはず」と話す。 入手したデータからはAlaxianとSetiとの繋がりと、帝国とPhoenixとの戦争をけしかける様な動きが秘密裏に行なわれていたという事が判明する。この事実は父のPhoenixに対する誤解を解く物になると喜ぶVictoriaだったが、Jerichoは「お前の父親はただの人殺しでしかない。Danielに貴様がどう見えているのか知らないが、俺の目にはお前の手は俺達の同胞の血にまみれているとしか見えん」として決別する。なだめるDanielにVictoriaは「彼が怒るのは当然で、数百年間の戦争状態の間、我々帝国の子供達はTribesとは如何に野蛮な物達なのかという偏見に満ちた教育を受けて来た」と話す。Danielは信頼の証として、自分達のTribeで誰もが貰う大事な御守り(ディスク)を半分に割ってVictoriaに手渡す。 Daniel: The Past - Judgement (審判) Victoriaの渡した証拠によって誤解を解きかける皇帝Tiberiusであったが、自分に謁見するにはそれに見合った力を持った男である事を証明する必要が有るとして、Danielに幾つかの戦いを生き抜く試験を要求する。 見事に審判をクリアしたDanielはTiberiusと和解する。だがその直後に入ったJerichoからの緊急連絡に顔色を変え、この会合自体がPhoenixを嵌める為の罠だったとして激昂しTiberiusを殺害する。これで全てはお終いとしてその場を去ったDanielだったが、Victoriaは自らの手で決着を付けるべく彼の後を追う。 Victoria: The Past - Retribution (報い) Victoriaは父の仇であるDanielを倒す。全てが終わった後にやって来たOliviaに彼女は妊娠している事を告げる。そしてこの子供はその出生を秘密にしたままJuliaと名付けられて育てられる事になる。一方でJerichoはDanielの遺体を前にしてVictoriaへの復讐を誓う。 Julia: The Present - Trials (挑戦) Jerichoから手渡されたディスクの片方は、母Victoriaの持っていた物と合致する。その意味を知る為にJuliaはPhoenixの本拠地を訪れて、現在のリーダーであるEstherに「私の父親はPhoenixの人間なのか?」と尋ねる。EstherはJuliaに対して、その質問に答える前にPhoenixの一員がクリアしないとならないテストを受けてもらうと宣告する。 Juliaは自分の父親と母親についての真実を知る。またDanielがTiberiusを殺害したのは、彼が謁見している留守の間に帝国軍により自分達の惑星が襲われて大きな被害を受けた事を、最初から帝国が仕組んだ罠だったと考えたからだという事も分かる。 全てのクリア後にJuliaは「何故Phoenixは自分達の仲間(Jericho)を殺したのか?」と問うが、Estherの答えは「我々ではない」。ではこれは誰だと投げられた仮面を見て、「この仮面には見覚えがある。これは昔Danielを暗殺しに来た傭兵が付けていた物で、奴はAlaxianに属しているのは突き止めた」。「ではそのAlaxianに依頼をしたのは何者なのか?」と問うJuliaだが、Estherは「Danielはあの日あなたの母親に裏切られたと思いながら死んだ。だがあの日に自分達の惑星に奇襲を掛けた敵の死体には、Blood EaglesとAlaxianの刺青が彫られていた」と告げる。Juliaは全ては何者かが帝国とPhoenixの間の仲が良くなる事を避ける為に仕組んだ事だと確信し、Alaxianの星へと向かうと決める。 しかしAlbrechtにAlaxianへの攻撃依頼をするJuliaに、帝国の宮殿に攻め込んだBeaglesの手によってOliviaが誘拐された事が告げられる。彼等の本拠へと向おうとするJuliaだったが、Estherは既にPhoenixの一員として認めた彼女への協力を申し出る。 Julia: The Present - Revelation (暴露) Albrechtの指示によって基地内を進むJuliaだったが、突然Albrechtの命令によって動く帝国軍兵士から裏切り者として攻撃を受ける。そしてそこで実はAlbrechtがMercuryであった事が明かされる。 Albrechtを倒したJuliaを待っていたのはOliviaとSetiであった。全ての事件の背後で糸を引いていたのは彼等3人であった事がここで判明する。二人の会話は以下の様な物。 「お前の父親と私の父が握手した時、私は帝国の終焉を感じた。」 「それで裏切ったという訳?」 「裏切ったのではなく、ただ単により良い方を選択しただけ。そこであの会合の時にAlbrechtに指揮を取らせて帝国の装備をさせた軍をPhoenixの本拠へと奇襲させて、和解を妨害するように仕向けた」。 「父は戦争を続ける事こそが帝国を繁栄させる原動力になっているのを分かっていなかった。そして私には、馬鹿な母親とその子供である合の子の化け物が帝国の繁栄を邪魔するのを黙って見ている訳には行かなかった。」 しかしSetiがJuliaを処刑しようとする瞬間にPhoenixの援護がやって来る。JuliaはサイボーグのAlbrechtの頭部を持ち帰り、その内部に収められた記録の解析をEstherに依頼する。そこに映っていたのはOliviaとAlbrechtの会話であった。その内容とは、Phoenixの生息する惑星で採取されるある種の資源で、高温になると毒ガスを発生する物が存在する。それを大量に積んだPhoenixの宇宙船を帝国の首都に突っ込ませて、大量の帝国の人々を殺害する。つまりこの偽装攻撃によって帝国の人間達のPhoenixへの復讐心を煽ってやり、更に激しい戦争へと両者を導こうという計画である。 Julia: The Present - Vengeance (復讐) Setiを倒したJuliaはOliviaを追い詰める。だが彼女は「既にお前が帝国を裏切ったという情報は流されており、この帝国に突っ込む船にその死体が有ればその具体的な証拠となる」として攻撃を仕掛ける。それをかわしたJuliaだったがOliviaは脱出ポッドで逃げてしまう。Juliaは戦艦自体は停止させたが、Oliviaは逃がしてしまうという結果に終わった。 この終わり方からすると続編を考えていたのかも知れない。 全て終了後の補足 最後までやってみてハッキリしない点も幾つか存在する。 *MercuryがJerichoを殺害した理由 放っておいても数日後には死刑にされていた訳なので、それをわざわざ脱獄させてから殺す理由とは何か? JuliaがJerichoと接触して何か情報を知ってしまうのは不味いからという判断なのだろうか。 *Albrecht 元々最初からCybrid(サイボーグ)であって、その正体を隠して帝国の将軍の地位まで昇り詰めたという事なのか? しかしOliviaの手引きでそれを行なったと考えるのは、年齢的に話が合わないと思われる。帝国でトップランクの将軍となるとそれなりの年齢のはずで、Oliviaが幼い時点で既に帝国の下で働き始めている計算になるから、彼女の手引きでというのはおかしい。 またAlaxianの傭兵と帝国の将軍の二役を長年に渡って演じ続けるという点にも無理があるような気がするのだが。 *Daniel暗殺 Mercuryを雇ったのはOliviaという設定だと、Victoriaと恋仲である事を発見した時点で中止する理由が見当たらない。Tribesの人間が王女と交際するなど許せないという立場なのだから、殺してしまって構わないはず。Victoriaの目の前で殺すのは、彼女に与える精神的ダメージが大きいので止めたのだろうか? |