OLDSKOOL AMP’D

                  基礎編

                                  03/08/22


    応用編








<概要>

 OldskoolというのはUnreal Tournament上でUnrealのシステムを使おうというMODであり、その機能は大きく分けて二つに分かれている。

1.UT上でUnrealのシングルプレイを実行する
2.UTのゲームにてUnrealの武器やI/Fを使用する



<VERSION>

 最新版は2.39で公式サイトよりDownload可能(おそらくこれが最終版)。ファイル名は230のままだが中身は239である(Readmeは239になっているはず)。作者はUsAaR33氏でFull(13MB)とLite(1.2MB)バージョンが存在する。両者の違いはFullだとU1のキャラクタモデルまで再現可能という点(RealCTFの物も含まれている)。これを使えばUTでU1のモデルを使ったり出来るが、一般論としてUTの方がモデリングは細かく優れているのでここでは割愛する。またチーム戦でのスキンカラーの問題等もあり設定は結構難しいようだ。サーバー側が特に指定してしない限りはマルチプレイでもLite版で問題なし。通常UTのみで作動するシングルプレイMapには、このOldskoolが同梱されている事が多い。

   公式サイト


<仕様>

 OldskoolではUT上からU1のMapをシングルプレイ出来るのだが、Unrealでのプレイに対して以下の様な拡張点がある。

◎UnrealのWeaponはもちろんの事、UTのWeaponを使用する事が出来る。しかもどの武器を入れ替えるかは個別に選択可能
Save Slotを20個に拡張。更にユーザーMap系はそれぞれ別の物として管理する事が出来る(Map毎に20個)。
UTのMutator導入可能。例えばある種の武器Modを導入して全く別の武器でUnrealのシングルプレイを行う事も出来るし、ルール変更系のModを適用する事も出来る。ただし安定して動作するかの保証はされていない。
◎Automagをリロード可能
◎オリジナルUnrealでのLoad時等のMusicの途切れバグ解消
◎Decal表示可能。またPermanent Carcass表示(肉片等を消さないで残す)もサポート
◎敵の強さによるスコアリングシステムの導入



<INSTALL>

 FullでもLiteでもOKだが、ここではLiteを使う物として解説する。ダウンロードして解凍するとUMOD形式のファイルと様々なintファイルが出来るが、これらintはUT上から他のゲームのMusicを使う為の物なのでここでは省略する。他のMOD同様にUMODを実行してやるだけでOKだ。UTを起動するとMODメニューにON/OFFの選択肢が作成されているはずで、これをEnableにするとSingle Player用の選択肢が基本メニューから選べる様になる。
 それとUT専用に作成されたMapをプレイする場合は関係無いのだが、Unreal用のMapを遊ぶ場合はUnrealがInstallされていないとならない(或いはそのデータがUT上に無いとならない)。Unrealのユーザー作成MapにはUnrealで使用されているMusic等を使用している場合があるので、UTにMapだけをコピーしても動かない可能性がある。

 Optionにはoldskool専用のConfigメニューが新たに追加される。まずSingle PlayerタブはUnrealのシングルプレイ時の設定である。それぞれの武器に関してU1orUTどちらの物を使うかの選択となる。Permanent Carcassesは死体を、Decalは銃痕をレベルチェンジまで残すかどうか。

 Keysタブにてゲーム中のキー設定を行う。UTには無いItemの使用とPrev,Next選択キー、AutomagのReload等をここで設定しておく。なおこれはUTの設定を上書きするので通常使っているキーに割り付ける時は注意。

 Optionタブには一つだけシングルプレイに関する物でMutator設定があるので、U1のMapプレイ時に使いたいならばここで選択しておく。ただしそれが正常に動作するかは定かでは無い。その他は応用編で説明するOldskool Mutator(通常のUT上でUnrealの武器を使う)関連の設定になる。HUDをUnrealの物にしたり、Automagを2丁使いにしたりの設定もここで行う。Random Dispersion PowerupはDispersion PistolのPowerupをMap内にランダムに発生させるOptionで、その周期等を設定可能。




 残りはシングルプレイとは関係無いので別項で解説する。なお留意点としてこのMODはUnrealファンなら既にプレイしている方も多いと思われるDecyberのEZkeel氏作のシングルプレイシナリオLegacy旧バージョンが同梱(Umodに入っていて一緒にInstallされてしまう)されており、またこのLegacyにはNo umod版が存在しないのでちょっと注意が必要である。
 もしもまだInstallしていないのならばLegacyの後に最新版のOldskoolをInstall、既にInstallして終了しているのならばLegacyをUnistallしてからOldskoolというのが無難だろう。問題は先にOldskoolの239をInstallしてある環境にLegacyを後からInstallする場合で、これはOldskoolのUninstall > LegacyのInstall > 最新OldskoolのInstallという手順で行うのが良いと思われるのだが、この時にやりかけのシングルプレイMapがあった場合にSave等のリンク情報は保存されるのか等疑問点も多い。或いはuModの中身を展開してしまうツールを使って手動でLegacyの中身だけをCopyしてしまうかになる。

 追記:Oldskoolを含まないUmod版のLegacyがリリースされているので、これから落とす人はこちらを使用すれば問題無い





<内部設定>

 まず必ずやらないとならないのがUnrealのファイルへのアクセス設定である(UT専用に用意されたMapだけをプレイするならば必要無い)。これは2通りのやり方があり、一つはUnrealの各種ファイルをUTのフォルダにコピーしてしまう方法。この場合上書きしてはならないはずだが、そもそも上書きするファイルがあるのかはちょっと不明である。ただテクスチャ系については同名のファイルが存在し、この場合上書きしなくても通常は問題無いのだが、S3TCの物をDisc2からコピーしていると表示に不具合が出たりする事があるという情報もある(プレイには支障無い)。

[Core.System]
PurgeCacheDays=30
SavePath=..\save
CachePath=../Cache
CacheExt=.uxx
Paths=../System/*.u
Paths=../Maps/*.unr
Paths=../Textures/*.utx
Paths=../Sounds/*.uax
Paths=../Music/*.umx
Paths=E:/Unreal/Maps/*.unr
Paths=E:/Unreal/Textures/*.utx
Paths=E:/Unreal/Sounds/*.uax
Paths=E:/Unreal/Music/*.umx
 もう一つはUnrealをインストールしているのならばその情報をパスとして組み込むという方法であり、こちらの方が容量的にもお勧め。SystemフォルダのUnrealtournament.iniを開いて[Core.System]にこの色の項目を付け加える。当然ながら自分のマシンでのパスを指定しないとならない(例ではEドライブにInstallされている)。持っているのがGoldならばそのパスを指定することになる。システムファイルへの指定はしていない事にも注意
 ただこの方法だとMapの読み込み等が検索する分遅くなるようだ。数秒ほど読み込みが開始されるまでに間が出来るようになる。

 またUTには存在しないSaveを行う為にSavePathの項目が出来ている。実はここはLegacyリリース時にトラブルとなった所で、今でも問題となる可能性があるので確認しておいた方が良い。ここの指定が"\"では無くて"/"になってしまいSaveが出来ないという障害が起きる。まずは通常のSave及びQuickSaveがちゃんとLoad出来るのかを確認しておいた方が良いだろう。

 
F1=ShowScores
F2=ShowServerInfo | ActivateTranslator
F3=ShowObjectives
F4=MenuCmd 1 0
F5=ViewTeam
F6=stat net | mutate quicksave
F7=mutate quickload
 SystemフォルダのUser.iniのキー設定部分にて左の様にキーが設定されているか確認してやる。現在のVerで自動的に書き込まれるのかは未確認。

 F2はゲーム中にTranslatorを使う為のキーである。もちろん好みで変更して構わない。

<SINGLEPLAY>

 Gameタブに追加されるSingleplayを選ぶとMap選択画面が起動する。Originalを選べばUnrealのプレイになるので難易度を選んで開始すれば良い。事前にOldskoolに登録されているユーザーMapとOldskool対応のUT用Mapは、Map Packとしてリストにて選択可能になっている。それ以外の物に関してはCustom Mapsを選択してやり、ここでRefreshを押す事でシングルプレイMapと判断した物を検索して表示するシステムである。なおオンラインプレイ用にCoop起動ボタンもあるが、リスト上に記載されている物でも問題無く動くのかどうか(一度しか動かないエレベーターや開かないドア等)を確認しているのかは不明。

 HUDはUnrealオリジナルが基本でUTのHUDでは動作保証されていない。またUTの物だとItemの切り替えが文字表示のみになるのでわかりにくい。シングルプレイは通常UTのキャラクタモデルで行うが、これはまあほとんど関係ないだろう。

 重要な注意点として、武器やMutatorの設定はそのシングルプレイ開始時に設定された物が最後まで適用されるという点がある。これらはSaveデータに書き込まれてしまうらしく、ゲーム中には変更出来ないようだ。例えば幾つかをUTの武器にしてある程度進めたゲームを、途中からU1の武器だけにして続けたいと思って設定変更で武器を変更しても有効にならないという事である。よって作者サイドが意図した設定が有るのならば、開始時にそれに合わせて置かないと問題が生じる恐れもある。
 それと特殊な設定をしているシングルプレイ用Mapは動かせない。例えばStrange Worldとか(特別にカスタマイズされた武器を使用しており、ゲームのクリアにその武器の持つ特殊能力が必要)。一般的に言ってsystemに*.u系のファイルを追加するUnreal用の物だとプレイに問題が生じる可能性が大きい。

 少なくともU1のオリジナルのMapをシングルプレイでやる分には安定性に問題はほとんど無い。Mutatorも本来の武器の能力を上げるタイプならば(Excessive Overkill等)まず問題無いし、Relicも取った時のItem表示に問題があるようだが動作はちゃんとする。それとUTで動作させる場合にOpenGLでのS3TC Hires Textureでのプレイが可能になる。一部テクスチャが正常に貼られなかったりとかバランス的に変な感じになる面もあるのだが、これも一つOldskoolでUnrealをプレイする時の利点と言えるだろう。ただしオンラインでのプレイ時には問題になる可能性があるので、マルチプレイの時はONにしない方が無難である。

   S3TC画像            



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