OLDSKOOL AMP’D

                  応用編

                                  03/08/22


    基礎編




 ここではOldskoolを利用したマルチプレイ関連の解説と、もう一つの機能であるMutatorとしての働きを説明する。









<MULTIPLAY>

 Oldskoolを使う場合にはまずサーバー及びクライアントが双方これをインストールしておかないとならないそれさえ行っておけばUnrealのシングルをCoopするのも、UTのDeathmatchやCTF等をUnrealの武器で遊ぶのも可能である。スキン関連については1の物を使いたいのならば全員がFull版を登録しておく必要がある。接続の際のOldskool自体のバージョンのチェックに関しては情報が無いので不明。


<GAMEPLAY>

 UnrealをCoopするのに何故オリジナルを使わないでわざわざUT上でOldskoolを使用するのか? その根本的な目的とはUnrealオリジナル版とGold版(現在流通している拡張シナリオReturn to Na Paliとのバンドルパック)でのマルチプレイの互換性の無さを解決する事にある
 Goldは完全に一つのフォルダにインストールされてしまい、起動時にRTNP仕様で立ち上がってそこからUnrealを呼び出すという形を取っている。よってファイルのシステムが違うという事でオリジナル版とは相互にマルチプレイが出来ないのだ(この辺の事情はCoop道場の方を参照の事)。そこでUTという単一でしか存在しない(バージョンでの問題が生じない)ソフトからOldskoolというMutatorを使ってUnrealのMAPを呼び出す事で、上記の互換性問題を解決しようという事になる。

1.相互にマルチプレイ可能
 これに関してはこれまでのテストの結果ではほぼ問題無いと考えられる。MAP・MUSIC・TEXTURE・SOUNDを必要に応じて呼び出すだけでありシステムは同じUTのV436を使うので、そういう意味で互換性の問題が生じる怖れはまず無い。

2.ネットコードの改善
 Coopでのラグが大きく改善される。U1本体を使ってのCoopは結構やっているが、この場合だと国内とかのPing200以下の相手とでもラグは感じてしまう。ところがUT上でoldskoolを使った場合、Ping250から300程度でもU1を使っている時よりもはるかに快適だ。ASMDやDispersionの軌跡表示ラグも小さいし、特にモンスターの動きにワープが非常に少ない。Skaarjの動きも正確に捉える事が出来る。サーバーの性能もあると思うのだが、テストで入ったサーバーでの10人プレイであれだけ軽いのは初めての体験だった。
 U1と比較したUTのネットコードの改善点はデスマッチでの比較でもわかるのだが、どうもCoopではより効果的に働く様である。仲間プレイヤーの動きには人数が増えるとワープも見て取れるのだが、敵の動きにはそれがほとんど感じられない。これは非常に大きなアドバンテージと見ていいだろう。

3.Friendly Fireの設定
 これは便利だと思うのがFFの設定だ。U1ではON/OFFの選択肢しか無いのでラグを考えるとOFFなのだが、そうなると撃ち放題で緊張感に欠ける。かと言って有りだと難易度的にちょっと厳しくなるし遠慮して撃ち辛くなる面がある。ところがUTならば%で設定出来るので、20から50程度とかの適当な値を選んで適度な緊張感のバランスを取る事も可能だ。

4.UTの武器やアイテム使用可能
 PulseGunも含めてUTの武器が使えるので新鮮な気分でゲームをプレイする事が可能になる。もちろんArmorやPowerup系もUTの物を導入する事が出来る。

5.Mutator使用可能
 UTのMutartorを使う事が出来る。例えばテストで入ったサーバーではRelicを使っており、これのRegenを使うと150までヘルスを自動的に回復可能なので、数人でやっている時など戦闘終了後にお互いにこれを渡し合って相互に回復し合うという事をやっていた。他にも使い方次第で面白い物が在りそうだ。ただしこれは保証外なのであまり積極的には使わない方が良いしうまく動かない物も存在する。
 またこういったMOD系に関しては自分に無い物をサーバー側で使っていた場合でも、UTならばダウンロードしてもシステムを書き換えないので安心である。

6.UTのモデル使用可能
 U1のモデルで無いと気分が出ないという人もいるとは思うが、UTのモデルの方が一般論として細かくて良く出来ておりこれを使えるのは大きい。使用上の互換性はあるとはいえ、アドオンのモデルまで使用する事が出来る。

7.メッセージバインド
 UTのバインドキーが使用可能なので一般的な表現を一々KBから入力する必要が無い。Taunt系のメッセージも出来る。




<ホスト設定>


 マルチプレイのスタートは通常のMultiplayタブでは無くSingleプレイの画面から行う。まずはオリジナルのU1MAPでのプレイなのか、ユーザーMAP等のプレイなのかを選択。次にシングルプレイの時に通常のStartでなくCo-opを選んでやると設定画面が出るので、ここで人数とFFの%設定及びServer名等の設定を行って起動する。スタートのMAPは任意に選ぶ事が出来るので便利だ。

 その他武器やアイテムにどちらの物を使うのかはOptionでの指定がそのまま生きるはずである。なおこの場合のCoop関連の設定はUnrealtournament.iniの中の[oldskool.coopgame2]セクションに記述される。ネット関連のパラメーターはUTの物がそのまま使用される。



 またシングルプレイで無くてMutatorのサーバーとして起動する場合は以下の記述がServer Packageに必要となる。
ServerPackages=oldskool
ServerPackages=olroot
ServerPackages=olweapons


<Admin設定>

 ゲーム中にAdminとして振舞う場合はUnrealとはやり方が違う。UTではCheat系を使いたい場合はAdminPasswordとして設定されている物を使って、コンソールからadminlogin XXXXXXXX と入力してやる。これは例えばadmin.txtの様な物を作成してその中に書き込んでおいてやり、何かのキーに割り振っておけばすぐに機能させる事も出来る。
 Cheatでアイテムや武器を出すバッチファイルはUnreal同様に使用は可能だが、UT上からだとsummon unreali.automag の様に前にunreali.を付けないとならないので、Unrealで使っている物を流用するならば中身を書き換えておかないとならない。ただしUTの武器を使用している場合でも、同じ物で自動的にその武器が呼ばれるので複数用意しておく必要は無い。

 同じ人間が複数回武器を取って弾薬を補充出来るモードにする場合のbCoopWeaponMode=Falseの設定はUnrealtournament.iniの中の[oldskool.coopgame2]セクション内と[GameInfo]を書き換える。




<Oldskool Mutator>

 ちょっとややこしいのだが、Mutatorと言った場合はUT上でUnrealの武器を使ってやるDeathmatchやCTFの事を指す。これについては以下の様な特徴がある。


◎QuadshotとSMPという新武器の導入が可能
◎random pistol power-ups機能(Dispersion PistolのPowerUpを出現させる)を細かく設定可能
◎HUDとScoreboardの表示をUT、Unrealの物を選択可能
◎BGMを自由に変更可能
◎ネットワークプレイにも対応


 これらMutator関連の設定はMutatorタブから行う。ここでも変換する武器は個別に選択可能である。その他Arena機能である特定の武器だけにする事も可能だ。

 またOptionタブにてHUD系の設定等を行えるのでこちらも見ておくこと。

 なおこの機能を有効にするにはシングルプレイMOD機能の時とは異なり、Mutatorにてoldskoolを選んでおかないとならない。他のMutatorとの兼用も基本的にOKという事である。


 これを使ってゲームを行った場合にゲームの進行には問題無いのだが、武器によってはBotの動きに変化がある様だ。Stingerはちょっと狙いが変な感じもするしほとんど使われない。逆にRifleは狙いが非常に正確になる印象。またDispersion PistolのPowerupは取る事は取るがそれを使ってのパワーアップは認識出来ない様である。ASMDのコンボも出にくくなる感じだ。






<バグ関連>

◎サウンド関連でV436との問題で突然変な音が鳴り出すという問題があるようだ。この場合閉じた空間等に場所を移動すれば鳴り止む。
 なおこれが頻繁に発生するのであれば、Soundの設定にてReverbをOFFにしてやれば直る。
◎シングルプレイ時にライトを照らす事が出来なくなるバグがある。
◎武器の弾薬数表示が変化しなくなる(弾はちゃんと持っている)。MAPチェンジにて直ったりする。



   目次   戻る