<BOTTOMLINE>


[PROS]

◎両手を駆使した武器+魔法のバラエティに富んだ攻撃&防御方法
◎戦闘時に非常にユニークな感覚の味わえるFPSでオリジナリティが高い
◎手に汗握る激しいアクション性
◎モンスターのデザインや攻撃方法にユニークな物が多い
◎大きく世界観の異なった5つの独立したQuestが用意されている
◎主人公他のキャラクタの造形が良く出来ている
◎グラフィックスがゲームの雰囲気にマッチしていて良い出来
◎音数は少ないのだが、サウンドは恐怖感を引き立てていて優秀。EAXの効果も良く出来ている。



[CONS]

×難易度設定(バランス)に問題有り。Questによって難易度が大きく異なる。
×2、5番目のQuestの世界はゲームの雰囲気にマッチしていない印象
×人間型の敵のAIが平凡で、尚且つ世界によっては出てくる数が多くて単調
×戻れなくなってしまうので、重要なアイテムを見逃す可能性が高い構造
×流血やGoreに関しては恐怖物としてはかなり控え目
×死んだ後にCheckpointのセーブを自動的に読んでしまう




 ゲーム自体の本来の面白さと、発売から月日が経過した後の面白さは必ずしも一致しない。例えばだが、新しいジャンルを切り開いて多くのフォロワーを生んだような作品が有ったとして、当時リアルタイムでプレイした人にとってはこれは傑作となるが、その後はもっと改良が進んだ作品が出ていたりもするので、今からやる人にとってはそれ程の作品とは感じられないといったケースが有ったりする。またグラフィックスの進化によるインパクトの劣化という要素も存在している。
 そういった意味からすると、このゲームは5年以上が経過した今(2007/01)となってもほとんど古さを感じさせない珍しい作品と言える。武器と魔法の両手持ちというスタイルは現在でもオリジナリティを感じさせるし、グラフィックスもテクノロジー的な面はともかくとして、アート的な観点からは今見ても味がある。今からプレイしたとしても、最近発売されているゲームに対抗出来るレベルのクオリティを持っていると思う。FPSゲームのファンであれば、古いからといって見逃すべき作品ではない。

 直接的に怖がらせるような残虐な恐怖感は持っていないのでその辺を期待すると外れると思うが、アクション性の高いゲームが好きならばお勧めである。



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