BOTTOMLINE |
[PROS] ◎惑星Na Paliの雰囲気描写。一つの壮大で存在感のある世界を生み出している。 ◎技術面とアート面の双方に優れた美しいグラフィックス ◎それまでの常識を越える複雑で変化に富んだレベルデザイン ◎魅力的な敵が多数登場し戦闘が非常に面白い ◎オリジナリティも高く優れた武器セット ◎耳に残る秀逸なBGMが多数含まれている ◎Botmatchが用意されており、そのAIが優秀 ◎Coopが可能 [CONS] ×迷い易いマップ構造と謎解きの難易度が非常に高く、ノーヒントでのクリアは困難 ×ストーリーと呼べるようなものが基本的には存在しない(茫洋としている) ×設定関連が原始的で、内部を直接エディットしたりしないと変更出来ない項目が多い △発売当時は非常に重かった 個人的にはインパクトを受けたし、Quakeと同様に強く影響されたゲームである。QuakeでFPSの道に引き摺り込まされて、このUnrealで今に至るまでのFPS中心のゲーム生活が決定付けられたと言えよう。グラフィックスを中心とした発売当時のショッキングなまでのそのインパクトは無くなったものの、10年以上が経過した古臭さを除けば、今でも十分にプレイする価値がある面白いゲームであると感じる。しかし昔ならばともかく、あまりにも古くなったので最近FPSに入ってきたゲーマーには勧め難いという気もしている。まあ歴史を学ぶという意味では良いかも知れない。 やはり最大の魅力は異世界探索で、その独特の世界を旅する雰囲気は非常に魅力的である。ユニークだった武器類も面白いのだが、これは後継のシリーズでも登場する物が多いので、現在では売りとしては弱くなっている。 ユーザー作成のシングルプレイ用マップに優れた物が多い点も、製品のクオリティとは直接の関係は無いが高ポイント。マップ製作用のエディター制作に力を入れた事がその成功をもたらしたと言える。 ルート探しと謎解きの難易度は非常に高く、数あるFPSの中でもトップクラス。現在ではこういう物を作ろうという会社がほとんど無いと思うので、近年のゲームしかプレイした事がないプレイヤーにはよりそれが感じられるかも知れない。考えれば分かるというタイプではなく、徹底して探索して見付けるというタイプが多いので、時間も掛かるようになっている。しかも特定の数カ所が難しいというのではなくて、ゲーム全般を通じて難しい箇所が多いゲームである。攻略本や解説サイトが無いと辛いというレベル。 ストーリーに関してはNa Paliという惑星の現状とかが段々と分かってくるだけで、主人公に関連してのストーリー展開は特に存在せず、各人の想像に任されている部分が多いといった構成であり、主人公に絡んだ重厚なストーリー展開を好む人には受けなさそう。主人公が男と女の何種類かから選べるという点も、主人公の存在に焦点が合わない理由の一つである。他に言及しておかないとならないのは、私はこのゲームの長い所が好きなのだが、これを長過ぎると感じる人も多数いるであろう点。相当に長いので途中で飽きる可能性もある。 |