<BOTTOMLINE>
[PROS]
◎臨場感が高い面白いミッションが揃っている
◎ミッションの内容や種類が非常に多彩で最後まで飽きさせない
◎敵が見えないという状況下での緊迫した戦闘
◎敵・味方共にAIの出来が良い
◎仲間のキャラクタが個性的で、それをゲーム中固定してストーリー性を持たせている事から来る連帯感
◎鬱葱としたジャングルの雰囲気が出ているグラフィックス
◎3Dサウンドのクオリティが非常に高い
◎Quick Fightという別のゲームタイプが用意されている
◎マルチプレイは今だに人気が有り、Coopも充実している
[CONS]
×その出来や構造に問題が有るミッションが存在している
×暗闇や草が茂っていてもAIの認識能力がそれほど落ちないので、ミッションによっては問題となっている
×味方AIが強過ぎて(Medicの能力が高過ぎて)リアリティには欠ける面がある
×AIの移動パスに問題あり
×BloodやGoreの表現が少な過ぎて物足りない
×落ちたオブジェクトが重なって見えなくなってしまう
ゲームの”出来”とその”評判”との比較という事で言えば、この記事を書いている時点(03/06)ではVietcongは相当過小評価されているゲームと言えるだろう。ヨーロッパ系では結構売れているようなのだが、USではテーマの問題も有るのか目立っていない印象。このゲームが今一つ世界的には盛り上がっていない理由としては、まず宣伝がそれほど大々的にはされていない(特にUS)というのが有ると思う。後は発売時のUS版はプロテクトによるfpsの問題等安定性に問題が有るとして評価を若干下げた点や、マルチプレイがチート関連で盛り上がりに欠けるとという面も有る。
ちょっと残念というか問題なのは、発売前からVietcongに期待していたコミュニティの人達からはシングルプレイがそれほど歓迎されなかった点で、これが内部からの盛り上がりを若干欠くという原因にもなっているのは確かだろう。同じチェコという事もあるのだろうがOFPの様なリアリスティックなゲーム性を期待していた人が多かったようで、その観点からするとこのゲームはアクションFPSに寄っており失望したというのがあるようだ(Vietcong難易度にしてもリアルなゲーム性になるのではなくて、単に難しいFPSになるというバランス)。
一方で発売前は注目していなかった一般的な層からは高評価のレビューが幾つも出て来ており、徐々にではあるが注目度は増している。アクション系とリアル系の中間に位置する感じで微妙なポジショニングのゲームになるが、アクション系のFPSが好きな人でも楽しめるゲーム性にはなっている。これだけリアルに描かれたジャングルでの戦闘というのはこれまでに存在しなかったし、それ故に見えない敵に怯えながらのプレイ感覚も非常に新鮮である。確かに相当問題の有るミッションは存在するが、それを補って余りある程の面白い物も存在している。個人的にはもっと多数の人にプレイされるべき傑作であると考えている。
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