<SYSTEM>
難易度
難易度はEasy/Normal/Hard/Vietcongの4種類。Vietcongでは一度発見した敵の位置表示等のHUDの表示が消えてしまう上に、敵の射撃の正確性が大幅に上げられている。難易度自体はキャンペーン中に変更は出来ないが、クリアしたミッションについてはSingle
Missionメニューから自由に難易度や所持武器を変えてリプレイが可能となっている。
基本動作
*メインとなる武器は一つしか持つ事が出来ない。他の武器を使いたい時は持っている物を捨ててから拾う必要がある。
*Leanが可能でそのまま撃てる
*Walk/Runの切り替えやCrouch等はToggle式
*姿勢によって命中率が変化し、移動中の射撃も命中率が大きく落ちる
*命中率の変化は照準の開き度合いで表示するが、連射すると実際に銃がリコイルで跳ね上がる様にもなっている
*Iron Sightを導入しており、命中率が上がるが移動速度が大きく低下する
*物陰からIron Sightにした場合、その上に銃を乗せて構えるような形(晒す体の面積を最小限にして)にする事も可能
*武器によるがフルオートとセミオートの切り替えが可能
*ダメージを負っても移動速度や命中率といったパフォーマンスには変化は無い
*スタミナの概念は導入されていないので走り続ける事は可能
*移動速度は持っている武器によって変化。メイン武器を持った状態では遅く、ナイフやピストルを持つと高速になる。
*弾薬は落ちている物を拾うか、Engineerに要請する
その他特徴的な動作としては、倒木や岩等の障害物をJumpキーを押したままの状態にして跨いで越える事が出来るのだが、この時に位置が合わないと上手く越えられないとか、見た目として超えられるのかどうかが判別し難いという問題は持っている。またProneはどこでも可能なのだが、この姿勢で狭い場所や木に当たってしまうと動きが上に向かってしまい変な状態になってしまう。
全体的にはガチガチのリアルさを重視した設定では無いが、それほどアクション系FPSに寄った物でも無く、両者の中間的なバランスを採用している。
治療
HPがバーで表示される方式を採用しており、治療はMedikitかMedicを呼び出して行う。自分で持ち歩くMedikitは1個しか所持出来ないが、敵の死体から奪える事も有る。Medicの治療には回数制限は無く、どちらの治療でもHPは上限まで回復するようになっている。ただし利用する度にHPの上限値が減って行くという制限が設けられており、使えば使うほど死に易くなるので気を付けないとならない。
バランスとしては一般的なアクションFPSに比べるとダメージの扱いはシビアであり、NormalだとHeadshot一発で死亡するという事は無いが、それでもHPがMaxでもあまり被弾には耐えられないようになっている。またMedikit使用時は動けなくなって時間も掛かるので敵の面前では出来ないし、Medicを呼んでも優先して自分の元へと駆け付けてくれる訳でもない。
HPが赤いバー表示になって地面に倒れて動かない味方は、一定時間内(30秒程度)に助けないと死んでしまう(この状態になった味方は部隊指示画面でポートレイトが透明化する)。発見したらMedicを呼べば良いのだが、間に合わない場合は自分の持っているMedikitでも治療が可能。手に持って相手に向けてUSEしてやればOK。
GRENADE
最初のクリックでピンを抜き、次のクリックで投げる(右クリックでは下手投げを行う)。この時に持つ時間を調整する事で投げる距離を変えられる。思った場所に投げるのは難しいが、その威力は非常に強力である。通常はGrenadeを見た敵は逃げる事が出来るので、ある程度時間を測ってから投げて逃げる間を無くすような工夫も必要。それと無闇に投げると味方が巻き込まれる可能性が有るので注意。後はGrenadeを小屋の近くに投げると一発で炎上させる事が出来る。
TRAP
マップ内にはベトコンが仕掛けたトラップが存在している事が有り、通常は引っ掛かると死亡してしまう(味方AIでは作動しない)。普通に移動していてこれを見付けるのは非常に難しく(ほとんど見えない物が多い)、ガイド役の後ろを忠実について行くしかないだろう。Trapの外し方はWalkに切り替えてからCrouchかProneして出来るだけゆっくりと近付いていき、カーソルが変化した所でUSE。この操作は相当に繊細に行わないとならず、ちょっと誤ると作動させて死んでしまう。この時にGrenadeで吹き飛ばしてしまうという手も有るのだが、ガイド役のNhutが発見したケースだと、ちゃんとした手順で解除しないとそのまま動かなくなってしまうようだ。
地図と空爆
地図を所持しているマップでは現在地の特定に役に立つ事が多い(右クリックで拡大)。よく見ると分かるのだが、赤い三角が自分の現在地で向いている方向もちゃんと表示される。ただし暗い場所では見られないのが難点。空爆が可能なミッションも存在しており(右下に空爆アイコンが表示された状態)、ただやってみると分かるが地図だけでは敵の居場所が特定し辛い。またちょっと範囲を間違えると味方が巻き込まれてゲームオーバーである。一応使わないとならない訳ではないので無理をして行う必要はない。
SAVE/LOAD
基本的に進行に応じてのCheckpoint Saveとなっており、他には回数限定でQuicksaveが可能。Normalだとミッション単位で6回行えるようになっている(Vietcongでは4回)。ただし通常の形式でのセーブは行えない仕様。SaveされたデータはSSと状況解説も保存されるのでアクセスがし易い。
大半のミッションでは回数を使い切るほどの難しさではなく、Checkpoint Saveの間隔もそれ程長くは無い。
BUNKER
ミッション(キャンペーン)はBunkerからスタートする。ここではHawkins自身の日記を読んだりとか、ベトナム戦争に関連した情報等が随時更新されるのでそれを読む事が出来る。通常はここでミッションのBriefingを見た後にスタートを押すと開始される。注意点はドアをUSEする事で射撃場に行く事が出来て、ここに有る武器の中から持っていく物を選べるという点。これを知らないと前のミッションで最後に持っていた物でスタートしてしまう。
中には突発的にスタートする物も存在しており、こういう場合はやや不親切という感も。例えば一番最初はこのパターンなのだが、最初に練習場に行けと言う話になって、ここで練習した後に律儀に使った武器をそこに置いてしまうと、武器を持たない状態でミッションが始まってしまう。
OBJECTIVE
現在のゲーム中の達成目標は一覧表示が可能となっており、その内容自体は簡明でほとんどの場合は理解し易い。達成のフラグは本部との通信で行われる事が多く、左下に通信機のマークが表示されるので、Radiomanを呼ぶか単独行動中なら自分の持っている物を使う。なおObjectの中には無理して達成しなくても良い物もあり、この場合日記の内容が若干変化するようだがゲームの進行には変化は無いと思われる。
SQUAD
行動を共にする部隊のメンバーは固定されており(ミッションによって人数に変化はあるが)、その構成は以下の通り。
1.Pointman: Nhut 現地人で道案内役を務める。ベトコンの仕掛けた罠を発見したりという事も出来る。
2.Medic: Crocker プレイヤーを含めた仲間の治療役
3.Engineer: Bronson 弾薬の補給係
4.Radioman: Defort 通信機を背負っており本部との通信を行う
5.Machine Gunner: Hornster マシンガンを持ったWeaponのスペシャリスト
通常移動は先頭のNhutをUSEしてやればガイド役として動き出し、他のメンバーも間隔を置いてそれに付いて行くようになっている。止まりたければ再度USEで停止する。戦闘状態に入ると自動的に各人が行動するようになる。
味方への指示はメニューを呼び出して行うようになっており、Attack(より攻撃的に前に出よ)、Hold(この場で待て)、Follow
Me(付いて来い)、Cover Me(自分を守れ)、といった物が用意されている。命令は部隊単位で各人への細かい指示は行えず、マップ上で行動ルートを指示したりも出来ない。メンバー5人は各々ショートカットキーで自分の近くへと呼び戻す事は可能。
戦闘状態になると必ずしも指示は通用せず、呼び出しても自分の所へとやって来ないケースも多い。それと周囲にまだ敵が残っている場合には、無視して移動しようとしても動かなくなってしまう場合がある。
レーダーでは味方の位置及び発見した敵の位置が表示されるようになっており、これは随時OptionからON/OFFを設定可能。敵の位置が分かってしまうと緊迫感が削がれてしまうケースも有るが、中には分からないと難易度が非常に高くなってしまう物も存在している。
部隊行動に関しては、細かく指示が出来ないので不満を感じる点も有るが、自動でも有効に働いてくれるケースも多く困った事になるというのは少ない。あまり細かい指示体系にしてもユーザー離れを招く事になるし、アクション性を保つデザインとしてはバランスは取れているのではないかと感じる。
<QUICKFIGHT>
本編とは別に独立したシングルプレイのモードとして設けられているのがこのQuick Fightである。ゲーム開始当初はマップ一個に選択出来る武器も限定されているのだが、シングルプレイの進行と共にアンロックされて行き、最終的には全ての武器と6つのマップが使えるようになる。ここでは以下の項目を自由に設定してプレイする事が可能である(マップによっては選べない物も有る)。
*USかVCの軍の選択
*難易度
*単独・Medicのみ・Half・Wholeのチーム人数選択
*敵の出現数を4段階に変更
*敵の種類
*所持武器
クリアのルールは全ての敵軍を倒す事となり、マップの内容はシングルプレイの進行とは必ずしも一致していない。またVCを選ぶとマップを逆の方向からプレイするようにもなり、その意味でシングル終了後に改めて楽しむ事が出来る点は優れている。ところがこのQFには困った点もあり、その為に本来ならばもっと面白くなったはずの物が”そこそこ”程度に収まってしまっている。
1.味方が居る場合、その誰か一人が死んでもゲームオーバー
2.ゲーム中にセーブ出来ない
3.味方のダメージに対する計算がシングルプレイとは異なっている
1については将来的にPatchでの修正希望が多い。最終的に自分が生き残ったらクリアで問題無いではないかというのが不満点。それと合わせて3なのだが、このQFでは味方へのダメージが大きく?なっており、難易度Normalでもシングルの様にプレイしていると簡単に仲間が死んでしまう。赤いバー表示になって倒れてしまい、この状態で30秒程度放っておくと死ぬというケースが多くなるという事。しかもQFでは治療用のMedikitを最初からは自分が持っておらず、倒れたのがMedic以外であればMedicを呼ぶ事で何とかなる可能性も有るが、倒れたのが当のMedicだったりすると悲惨である。Medicだけを後方に置いておくとかが出来れば良いのだが、個人別にHOLDといったコマンドが出せないので非常にやり難い。自分の戦闘とは関係無い個所で仲間が死んで終わってしまうケースが非常に多く、そうなるとMedic一人だけを仲間に入れて自分の治療専用に後方に待機させておくといった遊び方になってしまう。なんでこんな変なルールにしたのか意味が分からないが、ルールが変更されてマップも増えれば更に面白くなるだけに、出来るだけ早い内に対応してもらいたい個所である(結局修正はされていない)。
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