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GRAPHICS
 基本的に会社の方針が”最も重要なのはテクノロジー”という姿勢であり、グラフィックス・エンジンには相当な力を入れている。自社製作のSaber3dエンジンはSamと同様に大量のモンスターをフレームレートを落とす事無く描画出来るのを特徴としているが、遠景描画時のLOD機能でも非常に優れた能力を発揮するとされている。敵の描画にはBumpMappingやProcedural Textureを採用。テレポーター(ポータル)を通して別の場所を描画したりという機能も備えている。

 同時期のゲームとの比較ではエフェクト系はそれなりにハイレベルだし、それほど重くも無いという点では評価出来る。しかしテクスチャを含めて全体的にはそれ程綺麗という印象は受けない。アニメーションのレベルが低いのも減点対象。それと同社が開発するTimeshiftのデモ(Atari時代の物)でも感じた事だが、どうもこの会社には良いアートデザイナーがいないのではないかという印象。キャラクタのモデリングやそのデザインのセンスには疑問を感じる。

 Bloodの表現は派手だがクオリティは高くなくリアルではない。ダメージを受けると銃に付着する表現もかなり大雑把である。

 バグ的な点としては、影の描画がオブジェクトを突き抜けたりと不自然になる事が有る。

SOUND
 銃器のサウンド系は当時としては普通レベルで、Acid Gun等の特殊武器はポンプの音なので迫力は薄い。主人公の台詞は少ないし声を出す敵も少なくので、全体的に音数が少ないという印象である。

 BGMはやはりSamの様に通常はマップのイメージに合わせて古代ギリシャを思わせるようなサウンドで、戦闘になるとロック調に切り替わるという形式。

 特に対応と謳われてはいないのだが3Dサウンドに対応しており、その定位感はかなりしっかりしている。よって敵の出現が後方でも位置がハッキリと判るようになっており、戦闘時の臨場感も高い。これは3Dサウンドに弱いSam FE/SEに比較して勝っている点になる。


MULTIPLAY
 対戦形式ではノーマルなDMの他にTreasure Huntを用意。これはマップ内にランダムに出現する10個の宝を2チームで奪い合うという物で、片方のチームが全てを手に入れた時点で終了となる。その他ではCoopに対応しているが、ネットコードが悪くて実質3人以上ではプレイは難しい。CoopについてはCoop道場の方に詳しい記事が有るのでそちらを参照してもらいたいが、残念ながら仕様的にも問題は多いし、そもそもプレイ内容がどうかという以前の段階で問題ありという状態でほとんど流行る事も無く消えてしまった。


*Ubi.comを使っているのでサーバーが探し難い(ゲームを起動してログインしないと今現在サーバーが建っているのかも判らない)
*パッチまでDedicated Serverに未対応だったので人が集まり難かった
*バンドル版にはパッチが無いので、製品版のV1.2サーバーには入れない為に人が集まらなかった

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