BOTTOMLINE |
[PROS] ◎映画的な派手な演出 ◎良いにつけ悪いにつけオリジナリティは高い ◎パズルには面白い物が結構ある ◎炎の燃え広がる処理がリアル ◎前回までのあらすじ機能 ◎BGM △アナログでのオブジェクトのコントロールはコントローラーさえ有れば面白い [CONS] ×全般的に操作性がかなり悪い ×KB+マウスではやり難かったり行えない操作がある(コントローラーでの操作が前提) ×アイテムスロットが少ないので、アイテム合成の要素が上手く機能していない ×悪の根を燃やすセクションは冗長で面倒 ×敵の動きが定期的に止まるので戦闘が緩慢 ×物理演算を売りにしている割には、その処理には粗が多い ×字幕無し ×PC版にはパッチが出ていない 簡単にゲームのタイプを記載しておくと、サバイバルホラーでは無くアクションアドベンチャーであり、ホラー要素はほとんど無し。これまでのシリーズの設定からサバイバルホラーだと宣伝せざるを得なかったのかも知れないが、ホラー物として作っているという意図自体が感じられない。映画的な演出を随所に用いた、アクション映画仕立てのアクションアドベンチャーとなっている。なお非常にユニークな機能として話題になったチャプタースキップ機能は、騒がれているほどユニークでも有用でも無い。 謎解き, アクションを達成するイベント, 戦闘の三本柱で構成されており、どれに偏っているという風でも無い。ただし謎解きやアクションの難易度が高目で戦闘の難易度が比較的低いので、戦闘が好きという人には向かないかも。どちらかというと謎解きやパズルが好きな人向けの作品。それと購入を検討する前にはトップ頁の機種別の違いと日本語版についてを読んでおいて欲しい。 内容的には独創的な一種の“奇ゲー”という感想。このタイプのゲームを製作するスキルを持たない連中に自由にやらせたみたらユニークなゲームに仕上がったが、奇抜な感覚を持ち込んだ結果として悪い面の方が沢山出てしまったという所だろうか。光る部分も持っているが、駄目な点が多くてそれが覆い隠されているという感じである。 ゲーム自体は総合的には低評価に終わっているが、最も問題視された操作性の悪さに我慢が出来ずに、途中で投げ出しての低評価も結構な割合で含まれていると考えられる。確かにそれは投げ出させた訳だからゲーム側が悪いが、最後までプレイした人の感想ならばもう少しマシになった様な気がする。本文でも触れたように初めの2つのエピソードが構成として最も操作性の不便さを感じさせるパートになっており、EP3に入るまでの数時間を耐えられるかどうかが鍵となるだろう。 パッチが出されなかった点については弁解の余地無し。フィードバックから自分達が誤っていた点を後に修正したのは評価するが、治した時点で非を認めた事になってしまう。そして非を認めた上で「その失敗をPCとXbox 360版では修正しません」では、好意的な評価をしようという気にはなれないのは当然だと言えよう。 後はPCではデモが無い点もいただけない。これだけ評判が悪いのに発売後にデモを出したら不味いという自覚があったのかも知れないが、こういうゲームこそデモが必要だと考える。率直に言って文章で如何に操作性が悪いかを述べるよりも、このゲームに関しては実際にプレイしてもらった方が早いと思うからだ。100%のプレイヤーが操作性の悪さを否定する訳では無いから、それをデモで判断させるという手もあったはずである。やってみて言われている通りにダメだと判断する人も居るだろうが、逆に自分はそうでも無いと感じる人だって少なからず居るはず。しかしデモ無しでは「そんなに評判が悪いのなら」とスルーされる恐れもあるので、出さない事による売り上げ減のマイナス面も出て来る事になる。 |