シ ス テ ム |
キャンペーン 難易度設定は無し。チャプター単位でのリプレイ機能は持っていない。クリア後のボーナス要素や別モードも無し。 セーブ&ロード チェックポイントセーブ方式。一箇所を上書きするシステム且つチャプターの最初から始める事が出来ないので、取り逃がしたアイテム回収等で前に戻る事は出来ない。セーブスロットの方は5個有り、平行して5人までの進行状況を保持出来る(PC版では意味があまりないが、これはWiiのシステムをそのまま移植したのだと思われる)。 OBJECTIVES ジャーナル画面でテキストとして参照可能。マップやコンパス機能は持っていない。 EXTRAS Wii版にはサントラ付きの限定版が有るがPCには無し。アンロックされる製作資料系も持っていない。 英語 字幕あり。英語自体は平易な単文がほとんどで、資料として読む事が出来る物も全て1頁以下と長くない。ただしチベット語の地名や人名、或いは神々の名称などが多く含まれており、その辺がちょっと解り難いという面は持っている。 |
THIRD EYE | ||||||||
ゲームの一番の特徴となる点をここでは解説する。序盤で入手するフランクの持ち物であるピッケル(Ice Axe)には霊的な力が宿っており、これを使用するとThird Eye(第三の目)モードとなって通常では見えない物が見えるようになる。RMBにて構えの姿勢をとると風景がモノクロになり、多くの場合は赤色でそれまでは見えなかった物がハイライトされて浮き上がる様になっている。 これは謎解きの解法として良く使われており、例えば見えない障害物に邪魔されて進む事が出来ないエリアで、TEモードにする事で通れる道を把握出来たりと言った具合。ただしこの構え状態からは動けないので、解除後に残像として数秒間残る映像を頼りに、繰り返しTEモードにしながら進まないとならない。 そしてメイン要素となるのがジェスチャーによるシンボルの破壊(浄化, 除霊等)で、TEにすると赤いシンボルが浮き上がるオブジェクトが有り、これに照準を向けてアクションキー押下でジェスチャーモードに入れる。開始されると画面上には大きく図形が描かれるので、マウスで黄色の照準を動かして制限時間内にこの図形の線を全てなぞってやれば成功となる。完了までに連続して完成させないとならない図形の数は1〜5個と様々。ちなみにオリジナルのWii版では指定された通りにリモコンでジェスチャーを行うという仕様で、最初から全体図が表示されてそれをなぞるPC版とはシステムが異なっている。(このマウスジェスチャーは昔のArx Fatalisというゲームに似た様なシステムあり)。 ・開始地点は何所からでも良い ・一筆書きである必要は無い(同じ線を二回以上辿っても構わない) ・規定以上に線から照準が離れるか、制限時間内に完成出来ないと失敗になる ・難易度が高い設定のシンボルほど、辿る図形の形状が複雑になり、また達成までに連続して成功しないとならない回数が多くなる シンボルを破壊する目的はいろいろで、障害物となっている物を退ける, 敵のパワーの源となっている物を破壊, そのオブジェクトを作動させる, プレイヤーに害を与えるオブジェクトを停止させる等々。単純に成功するとアイテムが出現するといったオブジェクトもある。だが最も多く使われるのは戦闘時で、敵は霊的な存在なのでそれを除霊するのにこのジェスチャーが用いられる。 戦闘の手法は第一に打撃攻撃で、特殊なピッケルを使って敵の霊に対してダメージを与える事が出来る。第二にこのピッケルを構えたTEモードにて、そこからエネルギーを放っての遠距離攻撃を行える。その際の攻撃方法は先端に付けるアタッチメントの種類によって異なる。そして3つ目がシンボルを破壊して倒すという方法になる。 敵に一定以上のダメージを与えると赤いシンボルが表示されるようになるので、これを同じ様に照準を合わせてからアクションキー押下でジェスチャーモードに入れる。そしてそのジェスチャーを成功させる事で敵は浄化されて消え去るという風になっている。打撃攻撃やエネルギー攻撃で倒すのも自由だが、ジェスチャーによって倒すとヘルスが少し回復するというメリットがある。 ピッケルに装着出来る攻撃用神具は4種類。中には後に強化版が手に入る物もある。弾薬の概念は持たないが、それぞれにリチャージまでの待ち時間があるので高速連射は不可能。
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BASICS |
*視点は三人称 *カメラ位置は360度回転出来る方式だが、場所によっては特定の角度からの定点カメラとなる *定点カメラの際にも、周囲を見渡せるフリールックモード(ショルダービュー)への切り替えは可能 *構えた時(TEモード)とフリールックにしている状態では動く事は出来ない *キー入力に応じての移動方向はカメラ基準。現在のカメラ位置に対して入力された方向に移動する。 *後退動作は反転してこちらに向く。左右キーはそのままそちらに向いて移動する方式。 *スプリントはスタミナの概念無しに持続出来る *屈み動作やジャンプは無し *落下死する恐れのある箇所では自動的にブロックされる。一方である程度の段差はそのまま飛び降りられる。 *雪や氷の上を歩くと速度が落ちる ヘルスはアイテム回復方式で、このゲームでは回復には長くて大きな線香(Incense sticks)を使う。通常は壊せる壺の中に入っており、数に制限無く持ち運びが可能。独特なのは回復する為にはこれをあちこちに設置されているShrine(社[やしろ])で使用する必要があるというシステムで、何個持っていようが社が無ければ回復は行えない。そして戦場となるエリアにこの社が有るケースはほとんど無いし、また短いインターバルで置かれている訳でも無いという、回復可能な場所が次に何所に在るのか予想が付かないという設定にされている。 そこで重要となるのが敵にダメージを与えてシンボルを表示させ、それをジェスチャーを用いて浄化する事によりヘルスを少量だが回復させるというやり方。後半になるに連れてこのジェスチャーでの回復を行わないとヘルスが持たないという位に敵の攻撃が激化してくる。 このヘルスはじっとしていれば1/3程度までは何度でも自動的に回復する様になっている。しかし回復動作の発動までにしばらくの間動かずに止まっていないとならないようなので、戦闘中にこれを使って回復させるのは困難。或いは未検証だが、戦闘時は回復自体が発生しない様にされているのかも知れない。 たった一箇所しかセーブポイントを持たず(各チャプターの最初からやり直す事も出来ない)、それでいてアイテム回復方式+任意の場所で回復が不可というルールから詰みの危険性があるゲームとなる。具体的に不味い例を示すと、ジェスチャーを使って倒せば回復可能なので、常に社で完全回復させておく必要は無い。線香の無駄遣いをしない為にも、回復はあえてしないという選択は良く発生する。しかし回復していない状態で難しい戦闘シーンに突入してしまった場合、現在のヘルス値ではクリアが困難という状況に陥る可能性がある(最低でも1/3は有るはずだがそれでは無理というケース)。 この問題に対しては、戦闘エリア内に回復用の社が存在する(時間が掛かるので使用制限はあるが), 死亡時にやり直しのチェックポイントから戻れる場所に社が有る, 難所の戦闘エリアに一番近い社の付近がチェックポイントに設定される、等で対応している模様。ただし回復にはアイテムとして線香を持っていないとならず、脇道エリアを無視したとしても結構な数が手に入るはずではあるが、無駄に使っていると切れる恐れもある。特に「このペースで出現するなら次々に使っても大丈夫」と誤解するのが危険で、終盤になるに連れて入手数は減っていく(難易度の高い最後の2章では、社は有るが線香の方は一つも出て来ないと思う)。仮に全て無くなったというケースにて、壺の中から自動補完として出現したりするのかは不明。 ヘルスの最大値はJomo Menmoの予言書を入手することで上げられる。全部で9体の大きめの仏像がマップ内に隠されており、これをTEで見るとシンボルが表示されるので、ジェスチャーを成功させると予言書が現れる。これを取れば一マス分ヘルスが向上し、同時にその最大値までヘルスが回復する効果も発動される。その存在をルールとして教える物を含めて2個位は見逃さないメインルートに置かれているが、それ以外はシークレットの様に脇道を探さないと見付けられない。デフォルトでのヘルスの最大値は高いとは言えないレベルなので、終盤に向けて最低限5個程度は発見しておいた方が良いだろう。 もう一つのパワーアップアイテムとして、Wrath of Ekajatiと呼ばれる赤い小さな仏像が存在する。これは同じく赤い大きな仏像を見付けてシンボルをジェスチャーで破壊すると敵が出現。この敵を倒すとその場に残るアイテムである。上記の予言書に比べると赤い方の仏像は見付け易い場所に置かれている。効果は取ってから数発分の攻撃の威力を数倍にするという物で、効果発動中はピッケルが光ってそれを知らせる。基本的には強敵や多数の敵が出現するエリアの前に有るので、それに挑む直前に拾って効果的に使うべき。 終盤の高山エリアでは酸素ボンベの概念が出現し、アイテムとして(何故か壺の中に入っていたりする)酸素ボンベを定期的に集めないとならない。青色の酸素ゲージが切れても即死ではないが、徐々にヘルスが減って行ってしまう。それとこのボンベはスプリントをするほど消費が早いという設定でもあるので、少なくなったら歩かざるを得なくなる。とは言っても酸素量管理は厳しくないレベルなので、あまり気にする事はないであろう。 |