BOTTOMLINE

[PROS]

◎悪霊退治をTVで生中継するという異様なシチュエーションが生み出すユニークな雰囲気
◎能力の異なるデーブとディーヴァを切り替えて戦える自由度
◎デーブは多彩な武器を使用可能
◎SPバーベキューの爽快感
◎グラフィックスとしてダメージ表現が優れている
◎部位ダメージのシステム
◎アニメーションの質を筆頭にグラフィックスの出来は(当時の)水準以上
◎3DサウンドやBGMのクオリティが高い



[CONS]

×操作性にいろいろと問題あり
×難易度が低目なので恐怖感や緊張感は薄い
×ロケーションの変化やマップの広さが大して無いので短く感じられる
×敵のAIが単純
×Eraserheadが強過ぎてアンバランス
×日本語翻訳が変な箇所が存在する
×キャラクタのモデリングの質に難あり
×動作が不安定な部類。また英語版パッチを適用しないと先に進めない(限定された環境によるのかも知れないが)。




 当時のメディアからの評価は平均71%という結果。個人的にはTVショー形式のアクションホラーという奇抜なアイディアが非常に気に入っており、もうちょっとボーナスポイントを付加しても良いと考えている。総合的には戦闘面でも合格点を与えられるレベル。二人のキャラクタを切り替えられるので単調にもならない。部位破壊の表現も良く出来ているし、それがちゃんと敵の動きに影響を及ぼす点も優れている。それとこれを書いている時点で10年前のゲームなのでグラフィックス等に古臭さは確かに感じられるが、当時の水準からすると優れている面もあってまだ酷くはないレベルである。

 このゲームの弱い所をあえて挙げるとすれば、それは舞台設定のインパクトに比較すると戦闘の方は結構普通であるという点になる。決して凡庸といった意味ではなく水準以上ではあるのだが、ディーヴァ(魔法)とデーブ(武器)を切り替えられる点以外はあまり目新しさが感じられない。本文で述べた視聴率の影響の様に、大胆な設定を活かしたユニークなシステムをもっと導入して貰いたかった。アクションパートだけを切り取って見る分には、その他の同系列ゲームとの差が小さい。

 マウス感度の調整, カメラの移動速度, Use動作が武器を仕舞わないと出来ない, リングメニュー等々操作性に難があるが、難易度がそれ程高くないのでそれに関するストレスは軽減されている。とはいえ操作性を気に掛けるタイプの人には大きなマイナスとなるゲームとは言えるだろう。またその設定からしてホラーを求める人にも薦められないし、謎解きの面白さに期待する人も同様。逆にその異常な設定を面白いと感じた人には薦めたいゲームであり、またアクション面を重視する人の方が楽しめるはずである。

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