MAX PAYNE

                                  07/02/10

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 製作・販売: Remedy Entertainment / GOD Games
 発売: 2001/06
 日本代理店: P&Aより日本語マニュアル付き英語版





  ※レビューは基本的に当時の物です(V1.05)


概  要  多くのメディアで2001年のベスト・アクションゲームの栄光に輝いた作品。またそのグラフィックス用データは著名なベンチマークソフトである3Dmark2001にも使用されたように、グラフィックスのクオリティの高さでも話題になった作品である。ESRBでM指定を受けており、ダーティーなスラング系の言葉も多くParental Lock可能な仕様。シングルプレイ専用のゲームでマルチプレイは無い。

 元々は3D Realmsが資本を出して製作させ、GOD Gamesレーベルを通してTake 2 Interactiveよりリリースされていたが、GODレーベルが無くなった後にGlobla Star Softwareの管轄に切り替わり、現在ではRockStarGamesが扱っている。

 海外では廉価版として再発はされていたが、現在(2007/02)では単体としてはそれ程見ない。一番最近の物としてはGSSよりMaximum Underworld(2004)と呼ばれるMafiaとのセット版が存在し、これは日本の通販サイトでも在庫が有るようだ。

 日本ではP&Aが発売していたのだが、現在同社はPCゲームの販売を行っておらず公式サイトも閉鎖されている。その為に日本代理店版の新品での入手はもう難しい。この代理店版は英語版のままだが、登録ユーザーには日本語翻訳サービス(WEBにて)を行っていた。

 ゲームはその後Mac, Xbox, PS2にも移植されて発売されており、こちらのセールスも好調だったようだ(若干内容の異なるPS2版は他の機種ほど評価は高くないが)。Mod関連の製作も盛んであり、結構な数の物がネット上を探せば見付かる。2003年には続編も発売済。

STORY  N.Y.市警の警察官Max Payneは、妻ミシェルと生まれたばかりの子供に囲まれて平穏に暮らす一人の人間に過ぎなかった。しかしその幸せな日々は突如として悪夢へと豹変する。N.Y.に蔓延る謎の麻薬、”V”の相性で呼ばれるValkyrでバッドトリップしたゴロツキに妻と子供を惨殺されたのである。復讐の鬼と化したMaxは麻薬捜査官へと転身し、Vの流通を取り仕切っている組織の壊滅を誓う。そして数年後、彼の捜査はようやく実を結び、遂に組織への挑戦が始まる。

PATCH

DEMO
 最新(最終)パッチはV1.05。どんなバージョンであってもこれを適用すればOK。過去のセーブデータとの互換性は未検証である。なおセーブデータはマイ ドキュメント内に作られる仕様。


 デモが存在しており、デモ用の1.05パッチも用意されている。

動作環境
HARDWARE 必要環境 推奨環境
CPU 450 MHz 700 MHz
MEMORY 96 MB RAM 128 MB RAM
VIDEO VRAM 16MB以上 VRAM 32MB以上
SOUND Direct X対応 同左
対応OS  95(OSR2)/98/ME/2000/XP
Direct X 8.0以上要


 Presetで3つのグラフィック設定を持っており、上記の必要環境だとLow、推奨環境だとMediumといった所。ただメーカーの記載するこの推奨環境はちょっと怪しい感じで、メインメモリは256MBは無いとダメな気がする。Highで動かすなら512MB以上のメモリにVRAM64MBクラスのビデオカードが理想。
 高度なグラフィックスを謳っている割にはかなり前のグラフィックスカードまでサポートしており、相当ローエンドクラスで無い限りは動く可能性は高い(もちろん設定は最低でだが)。動作の方も問題は少ない方のゲームの様だが、昔のマシンだと一部表示が変といった問題が起き易いようだ。

 (2007/02) XP上で幾つかのセーブを読み込んだりしてみたが特に問題無し。発売当時は本当に重いゲームであったが、既に5年以上が経過しており重さについての問題は薄れている。

 問題が起きる場合は起動前のビデオ設定にて、D3D Hardware T&LからSoftware T&Lへと切り替える、解像度を800*600まで落とすといった手法で解決されないか確認。OptionにてLOWを選択してみるというのも切り分けには役立つだろう。SoundをOFFにする事もここでは可能であり、サウンドカード関連の問題ならこれで解決するはず。V1.05にて多くの問題は解決済みという事だが、以下に幾つか問題点を掲載。なお現在のサポートはRockStarGamesが担当している。


ゲーム終了後にデスクトップに戻る時点でクラッシュ
 これはサウンドカード関連の問題で、サウンドのアクセラレーションを下げれば直る可能性有り。或いは最新のドライバにする。

プレイ中デスクトップに落ちる場合
 以下の起動オプションを試す(以下はデフォルトのフォルダの場合)。
"C:\Program Files\Max Payne\MaxPayne.exe" -disable3dpreloads

 


GRAPHICS
 発売当時はトップクラスの素晴らしいグラフィックスとして賞賛されたものだが、実際には”驚くべき”というまでのクオリティではない。ただし私自身がプレイしたのはリアルタイムではなくて1年以上経ってからなので(重過ぎてアップグレードまで延期していた)、その点に関しては考慮すべきとは思う。

 まずは良い点から。テクスチャの精度が相当に高く、これは2001年の水準では優秀な部類。そしてそれを使ってのゲームのテーマに合った雰囲気の表現は素晴らしいと感じる。ストーリーの展開を説明するコミック形式のフォトブックも同様によく出来ているMafia(2002)でも分かる通りに、こういったタイプのゲームはテーマに沿った雰囲気の描写が出来ていないと始まらないという面が持っているが、その点では高い評価を与えても良いだろう。エフェクト系では銃のマズルフラッシュの表現の良さが目立つ。

 欠点はキャラクタのモデリングが粗い点と、敵のモデル数が少ない点(設定を下げるともっと減る)。併せてアニメーションにも変な所があって、例えばPayneが立ったままで拳銃を撃つ際の腕の動作なんかは不自然で目に付く。エフェクト系では影の描写がシンプルで物足りない。

SOUND
 全般的にハイレベル。BGMも良いし台詞も雰囲気が出ている。特に特殊能力使用時のサウンドエフェクトの出来は秀逸

 英語についてはコミック形式でストーリーが解説されており、その分量が結構有るので理解するには或る程度の能力は必要となる。しかし後で好きな場所を自由に見返したり出来る点は親切。

INTERFACE
 基本的には視点は三人称の後方固定であって特にストレスは感じない。ただカメラが時々勝手に切り替わってしまうシーンは有る。難点としては照準が見難い上に形状の変更が出来ないという点が挙げられる。また座ってしまうと見えにくいというのも感じた。

 後は箱の類いを細かく壊して行かないとならない場合が多い点や、中にアイテムが入っているのだがそれが開けられるというのが分かりにくい箇所が結構有るというのも問題か。

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