BOTTOMLINE

[PROS]

◎他には無いユニークな雰囲気とプレイ感覚
◎ゾンビが主人公という設定と、その特殊な攻撃方法が新鮮
◎ゾンビ軍団を従えての戦法はバリエーションに富んでいて面白い
◎1950年代における未来都市という奇抜な設定に加えて、その世界観の表現がしっかりと出来ている
◎腕を使って様々な敵に憑依して操れる
◎全編を覆うユーモア
◎BGMが良質



[CONS]

×全体的に変化に乏しく単調
×後半戦は憑依中心となってしまって、パズルゲームの側面が強くなり過ぎる
×憑依して戦う際に制限が多くて爽快感が足りない
×やるべき事や進むべきルートが明確に示されない
×オートセーブのみで一箇所しか保存が出来ない
×グラフィックスがフィルターの為にあまり綺麗には見えない
×字幕機能無し




 ゲーム全体は短いが、このゲーム性だとこれ以上長くなっても飽きそうな気もするので適当とも言える。爽快感・スピード感は高くないのでその点を重視するプレイヤーには向かず、この独特の雰囲気を楽しめるかどうかに掛かっているゲームである。本格的に向き合ってプレイするというタイプではなく、ちょっと目先を変えて軽くユニークな物をやってみたいという時に向いている。

 惜しい点が目立つゲームでもあり、ここをこうすればもっと良くなったのにと感じてしまう部分が少なくない。特に憑依の際の視界エフェクトやゲーム全般の画面フィルター処理などは、ゲームプレイ絡みではなくてテクノロジーの問題なので簡単に修正が可能であり、Optionから好みでOFF出来るようになっていると良かったのだが。後はPC版にもCoopを入れて欲しかった。

 フルプライスだとリプレイ性は低いしマルチプレイも無いのでボリューム的にどうかなという感もあり、廉価版として再発される事を望む。

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