STUBBS THE ZOMBIE
      in REBEL WITHOUT A PULSE

                                  07/04/18


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製作・販売: Wideload Games / Aspyr Media
発売: 2005/11
日本代理店: 無



概  要  Wideload GamesとはBungie Softwareの設立者の一人であるAlex Seropian(HaloのExecutive Producer)が独立して興した会社であり、メンバーは同様に元Bungieの人間が多くなっている。このStubbsは同社からの第一弾タイトルとなるが、北米におけるHaloの人気や影響度の大きさからして非常に注目度が高かったゲームである。しかし発売後にはそれ程話題に上る事も無く早期に消えてしまった感があり、どの程度売れたのかは知らないがあまりヒットはしなかったと想像される。
 途中から公式サイトの更新が止まったままとなり、既に現在ではサイト自体が無くなっている(Wideloadのサイトにリダイレクトされる)。よってAspyrの製品紹介頁を公式の代用として掲載しておいた。各種ムービー等はこちらからも参照が可能である。

 販売はPCゲームのMacへのコンバートで知られるAspyr Mediaとなり、欧州ではTHQが流通・販売を担当している。Xbox版が先行発売され、このゲームも他にMac版が存在している。

 勿論このタイトルはゲームの舞台と同時期の映画である、ジェームス・ディーン主演の「理由なき反抗: Rebel Without a Cause (1955)」のパロディである。この場合パルス=心音・鼓動の意味で、ゾンビのスタッブスが出演(in)する映画「鼓動なき反抗」といった感じの解釈になるだろう。

 Aspyrという会社は大きくないので再販を積極的にしないというのもあるのだろうが、現在(2007/04)ではほとんど海外の通販サイトにて見掛けなくなったタイトルである。まだ廉価版として再発もされていない。日本の通販サイトを見ると幾つか置いてあるようだが、世界的にはレアになりつつあると言えそうだ。

 ゲームでは当時の楽曲を現代のバンドがコピーするという形でBGMを製作しており、これ等使用曲をまとめた”Stubbs The Zombie: The Soundtrack ”がリリースされている。HMV等の日本の音楽系通販サイトでも入手は容易なようだ。

 シングルプレイ専用でマルチプレイは収録されていない。Xbox版では画面分割による2人でのCoopがサポートされている。


 ゲームの製作はインディーズ系デベロッパーとして新しい製作形態を生み出すという観点から行なわれており、その失敗や成功については後日のインタビューにていろいろと語られている。まず会社のメンバーは12人のみとなり、その他の仕事は全て外注という形で行なわれた。元々Bungieから抜けたのも「メンバーが多過ぎると管理が難しい上に製作コストが上昇する」、「プロジェクトが巨大になると多額の資本が必要となり、その分金を出す販売会社の言い分を聞かないとならないので自由にゲームが作れない」といった不満からであり、その意味で小さなチームでの製作を基本としての製作となった。
 そして一切の制約を受けずに自由にアイディアを出してそれをゲーム化出来た事や、実際に製作コストも低く抑えられた点。また外注故に発売が4ヶ月延期した事によるコスト面の影響は少なかった点は成功だったとしている。
 一方で最初の仕事の為に未知の外注先によるクオリティのバラ付きが大きくて調整が大変だったのは問題としている。それと製作にHaloエンジンを使ったのだが、このエンジンはライセンスする事を目的としていない為にドキュメント関連が全く無く、自分達と違ってこのエンジンに触った事が無い外注先への指導等が非常に大きな負荷や問題となってしまったとコメントしている。

STORY  ゲームの主人公となるEdward "Stubbs" Stubblefieldはしがないセールスマンの一人。そんな彼は1933年に或る事件が元で射殺されて人知れず埋められてしまう(この事件はストーリーに関わっており、進める内に内容は明らかになって行く)。

 時は移り1959年のペンシルバニア。そこではオープンする人工都市Punchbowlの盛大な開幕セレモニーが行なわれていた。この都市は世界最大の億万長者Andrew Mondayの発案による物で、天才科学者Dr. Hermann Wyeの協力により最新鋭のテクノロジーを駆使した未来のモデル都市となっており、様々な仕事にはロボットが従事し、ホバーリングカーが飛び交ったりしている。つまりSF設定なのだがその時代は1959年という相当な昔であり、当時における未来像を実現した都市というイメージになっている。

 しかしそんな中、埋められていたStubbsは理由の分からぬままに、新しく建立されたPunchbowlの地下からゾンビとして復活を遂げる事になる。



PATCH

DEMO
 V102までリリースされている。Safe Modeの追加等の修正が行われている。動作の不安定さについてはあまり聞かなかったゲームであり、実際に当時私の環境でも落ちたりといった問題は全く無かった。


 PC版の発売後しばらくしてからデモがリリースされている。

動作環境

トラブル
HARDWARE 必要環境 推奨環境
CPU AMD or Intel 1.2 GHz 2 GHz以上
MEMORY 256 MB 512 MB
VIDEO VRAM 64 MB DirectX 9.0c対応 Geforce 6800以上
SOUND DirectX 9.0c対応 Sound Blaster X-Fi
対応OS  2000/XP
DirectX 9.0c以上要


 ビデオカードはVertex & Pixel Shaders 2.0以上に対応した物となり、記載されている対応カードは以下の通り。Nvidiaとの協力体制の下に製作されており、Geforce 6800, 7000系にて最も理想的なレンダリングを行なえる(当時)という記載有り。

NVIDIA GeForce FX 5200, 5300, 5500, 5600, 5700, 5800, 5900, 5950, 6200, 6500, 6600, 6800, 7800
ATI Radeon 9500, 9600, 9700, 9800, X300, X600, X700, X800, X850

 Intel等のオンボード系はサポートしていない。ただその後オンボード系でも性能は上がっているので、その辺はデモにて動作確認してみるのが良いだろう。

 US版はCD3枚組みでEuro版はDVD。操作はゲームパッドに対応している(検査済の製品リストが添付されている)。


パフォーマンスが悪い
 基本的にXbox用のゲームとして開発されており、Xbox用にチューンされたHalo Engineを使っているというのもあるのだろうが、PCへの最適化はそれ程優秀では無いようだ。上記の対応カードの中でも中堅から下クラスだと、設定を上げると結構重くなってしまうらしい。

起動時にモニタがブラックアウトする
 起動時の自動設定に問題が有って垂直同期周波数がモニタのサポート外にまで上がってしまい、out of syncでモニターが落ちてしまう(スリープ状態)という障害。

 パッチを当てているならばプログラム一覧の中からSafe Modeを選んで、デモならリンク先のショートカットに"D:\Stubbs the Zombie\Stubbs.exe" -safemode の様にしてパラメータを付けてセーフモードにて起動する。起動後にオプションから同期周波数と解像度を設定してからOKにてそれをセーブ。以後は普通に起動が可能になる。
 もしそれでもダメな場合、定番ツールであるRefreshForceをダウンロードしてやり、垂直同期周波数を強制的に固定してやる。例えばゲームで1280*960を使う場合、RefreshForceを起動してその解像度での同期周波数を好みの値(デスクトップの周波数等)に固定してしまう。当然設定する値はモニターがサポートする範囲内でなければならない。

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