＜ＢＯＴＴＯＭＬＩＮＥ＞


［ＰＲＯＳ］

◎映画のあの雰囲気を上手く出しており（主にゲームの前半）、御馴染みのシーン等も出てくるのでファンには魅力的
◎戦闘は緊張感があり、戦術性もあって良い出来
◎隊員のAIは優秀で部隊戦闘も面白い
◎吹雪のアウトドアのグラフィックスは素晴らしいクオリティ
◎The Thingの造形


［ＣＯＮＳ］

×Trust/Fearのシステムが上手く適用されていない
×後半パートは映画のイメージが薄くなる
×進行が一本道でパズルの解法も固定されている
×後半部の人間タイプの敵のAI
×グラフィックスの設定が固定なので高性能のビデオカードを活かせていない
×エンディング！？



　全体としては面白く遊べるゲームだが、映画を見ていない（或いは興味の無い）人でも遊べるようにという事で、徹底して原作の要素にこだわった感じの”濃い”ゲームでは無くなっている。よって映画のファンからは様々な個所にて凝り具合が足りないと感じられるし不満が残る。その逆に純粋にアクションゲームをプレイしたいという立場のプレイヤーからは、映画の要素が盛り込まれている為に意味が分からない部分が出て来たりという問題がある。言って見ればどちらのタイプのプレイヤーが遊んでも80点の出来というのを目指した構造であり、そこをどう取るかという事になるだろう。個人的には中途半端という印象である。ただ純粋に一つのアクションゲームとして見た場合には出来は悪くないのも確かだ。

　既に廉価版として安く販売されているのでお勧め出来るタイトルである。パッチでマウスルックにも対応しているのでよりプレイはし易くなっている。

　個人的に一番の希望は、まずは原作映画を見て欲しいという事。或る意味このゲームをしなくても構わないので、映画の方だけはレンタルして見て貰いたいと思っている。



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