ＭＥＤＡＬ ＯＦ ＨＯＮＯＲＡＬＬＩＥＤ ＡＳＳＡＵＬＴ
04/01/14
ＩＮＳＴＡＬＬ／接続
＜概要＞
元々ゲームの設定としてCoopが可能ならば面白そうというゲームであり、また今だにファンの間からはCoop導入の要望が多いゲームである。しかし拡張パックを含めてCoopは行う事が出来ず、その為に有志によって製品版用にCoop用の改造Map（Mod）がリリースされている。
現状ではEA側からリリースされているツール系が充実していないので大幅な改造は望めず、Team Deathmatchのシステムからシングルプレイ用のMapを呼び出してやり、そこでプレイヤーが全員Allies側に入るという方式が採用されている状態。
＊Single Play MOHAA Demo Co-Op Mod
シングルプレイ用デモのリリース後に作成された物で、デモのMap(M3L3)を通してプレイ可能。しかしRespawnが最初のみの上にMapが縦に非常に長い為、死亡後に追い付くのが大変。更に最後の個所は非常に死に易いという構成で、テストプレイの時も相当な時間が掛かった。
＊Omaha Coop
Omahaの2つのMapをセットした物。後半のバンカー内は短い事も有って特に問題無くプレイ可能だが、肝心の上陸部分はまともにプレイ出来ない。一箇所しかないRespawnがスタート地点となる遥か遠くの海の上に有る為に、一度死んだら復活してもゲームには戻れないので（最初は船が有る）。しかもダメージはマルチプレイ相当なので、上陸した瞬間に死んで終わりというケースが多くなってしまうという欠点もある。
＊Unofficial Co-operative Map Pack #1
最初のまとまったCoop Mod。5つのMapを収録している。ただしシステム系はいじっていないので、死んだら最初に復活して長距離移動を強いられる点は変わらない。今後の更新予定も無いようだ。
＊JCBDigger's Coop Mod
現時点では一番ちゃんとして動く物と言っていいだろう。Mapだけでなくシステム自体をModとして変更しており、Respawnの問題を解決しているのが何と言っても大きい。このページの解説もこのModに関してである。
＊Team Assault
製作が進行中のドイツからのModで既にβ版はリリース済み。これもMapその物を新しく改造したタイプと入れ替えてしまう形式のもので、Start地点からのテレポーター等の改造も行っている。最初はSpearhead用のCoopとしてスタートしたのだが、その後AAの全MapをCoop可能にするというプロジェクトに切り替わっている。しかし予定が変更されて最初はその一部となる50MB程度の物となるそうだ。残念ながらプロジェクトは人員不足で上手くいっていないようであり、先行き不安な様相を見せている。
＜仕様＞
このModはどういう物かと言うと、マルチプレイのTeam Deathmatchを起動してやり、そこに改造したシングルプレイ用のMapを読み込んでプレイする形式になる。ルール系にも若干の変更を加えてCoopらしくしている。基本的にはマルチプレイのシステムが適用されてしまうので、純粋なシングルプレイとはやや感覚が変る。マルチをやった事の無い人もいると思うので簡単に解説しておこう。
＊ダメージがマルチと同じなので、シングルに比べると撃たれると簡単に死んでしまうバランス
＊死者はヘルスパックを落とす（時間が経つと消える）
＊武器はピストルと手榴弾が標準装備で、メイン武器は最初は1種類しか選べない。
※Respawnが一箇所しか無いので、すぐにどかないと重なってしまう
※Leanが使える
※置いてあるアイテム類はRespawnする
以下はこのModによる追加機能。
＊Teleporterが存在しており、これは誰かがMap上に有るSW（緑色の箱）の上を通過する事で有効になる。以後復活するとスタート地点からその地点まで自動的に転送されるようになる。またこれはMapの構造が道を戻るようになっているケースでは元に戻す事も可能。
＊金塊（Gold）というアイテムを設置し、これを集める事をObjectとして設定可能
＊敵の数をCoop用に調整（大目になっている）
＜ＭＡＰ＞
現バージョン（03/08/10）は8つの改造Mapをサポートしており、旧バージョンの物とは互換性が無い。Mapの設定やObjectはオリジナルのシングルプレイからは変更されている。（）内はシングルプレイでの内容。
*Attack Fort （M6の最後の施設。仲間と列車内から塔のスナイパーを倒して基地内に侵入する）
*Blackout huts （M6雪の森林を抜けた後の街）
*Escape to Church （パイロットと共同して教会に向かう）
*Farms and Bunker （M3。屋内からスタートして仲間と一緒にM88を破壊する）
*Lighthouse Road （M1の屋内から灯台に向かうMap）
*Road to Villa （シングルの没Map）
*Snow Norway （M2。最初に仲間が倒される雪の施設侵入Map）
*Train Depot （トラックを追い掛けて乗り込むMap）
＜ＧＡＭＥＰＬＡＹ＞
これまでに出されていたCoop Modでは、マルチプレイのルールなので死に易い上に「復活地点が最初のポイントしかない」のが一番のネックになっていた。長い距離を延々走って追いついたら即撃たれて死亡といった事も起きていた訳である。。この点に関してJCBDiggerのModでは、Teleporterの設置によってRespawn箇所を先へ転送する仕組みを設けており、移動のストレスは無くなっている。
このRespawn装置の働きは非常に大きく、また以前よりも短区間に次々と設置されているので合流するのが楽になった。問題点としては最初スタート地点の正式なRespawn箇所に復活した後にテレポートさせるというシステムなので、復活時に方向キー等の操作ですぐに動いてしまうとテレポートされないという事が有るようだ。それとこれは処理上のラグなのか、簡単に切り替わる事もあれば何回もSWの上を通らないと切り替わらない事も有った。
敵の数については以前のバージョンよりも大量に増やされており、Mapによっては100人以上の物も有るかも。その為に戦闘はかなり激しくなる個所が多くなっている。ある地点から次々に敵が出てくるように設定されている個所も多数存在し、このSpawnは誰かがある地点まで到達しないと終わらないといった設定がされている個所も有る。しかしMapの構造上仕方ない面もあるのだが、完全にOpenな普通の空間から次々に敵が湧き出てくる個所が結構有るのは不自然に見えるし、こちらが準備している状態だと次々に出現する敵をRespawn Killするだけという状況になってしまう。逆にこれがこちらの復活ポイント付近にて起きると、復活するそばから敵に撃たれてしまうという状態になってしまうという問題も（何とかクリアは可能なレベルではあるが）。ただこれを無くしてしまうと敵の数が減ってしまうので、簡単になって終わるまでが早くなってしまうという面もあるので難しい。総合的に見ると4人程度でプレイするにはこの敵の大量Spawnはプラス面の方が大きいと感じた。
このゲームのCoopで難しい点は、例えばドアや入り口が有ってその先に敵がいる場合、前の人間から一斉にドアを抜けて出て行って敵を攻撃出来れば良いのだが死に易いのでこの作戦は有効では無く、どうしてもその縁からLeanで覗き込んでの攻撃かGrenade頼みという事になってしまう。よって人数が多数いても同時には攻撃が出来ないと言ったケースも多い。プレイ人数としては作者は4人程度を推奨しているが、確かにあまり多くてもそれに適していないMapが多いかもしれない。
Objectに関しては「Map上の全てのGoldを回収する」という条件が多くの場合加わっている他は、通常のシングルプレイの物とそれほど大きな変化は無い。ただし技術的な問題からかシングルの時のObjectが無くなっているMapも有る。中にはSnow Norwayの様に、ゴール到達後にスタート地点まで帰還するという風に改造されている物も。ちなみにこのMapは敵の数が尋常ではなく好みが分かれる所だろう。
気になったのは最終的な目標の達成が表示されないMapが存在している点で、Attack Fort, Farms and Bunker, Road to Villa, Snow Norwayの4個はちゃんとクリアのメッセージが出るのを確認しているが、その他は達成しているはずなのに終了の表示が出てこない。全てを達成せずに一度ゴール地点に付いてから戻ったりとかがダメとも考えられるし、目的の物がバグなのか見付からないという事も有った。この辺はゲーム中のフラグの管理に何か問題があるのではないかとも思われるのだが詳細は不明である。現状はMapの自動切換え自体が出来ないのでトラブルの元とはならないのだが。
その他大きな問題として現状ではMapの切り替えが出来ず、一つ終わる毎にクライアントは再接続という点。これはかなり面倒なので修正してもらいたい所なのだが、仕様上難しそうな感じである。
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