BOTTOMLINE

[PROS]

◎リアリティを感じさせる複雑なアウトドアマップのデザイン
◎マップ内のオブジェクト類を中心に大変細かい作り込みが成されている
◎個性的でユニークなストーリー
◎十分なボリュームを持つ
◎リロードシステムによる緊張感
◎打撃武器が差別化されているので使い分けが面白い
◎BGMと環境音



[CONS]

×プレイ中にはセーブ出来ない件が様々な悪影響を及ぼしている
×進行ルートやアイテム探しの難易度が非常に高い
×エリアによっては相当重くなる(ディテール優先で軽さを無視して制作されている)
×何も発生しない長距離移動シーンが結構出て来る
×ゾンビの種類が少な目
×死体がすぐに消えてしまう
×バグが多かったりで未完成版という印象




 ボリュームとしては10時間は遊べると考えられるし、全体的にクオリティが高いのでUT2004を持っているなら無料のModとしてお勧め出来る。バグが多かったり、バランス調整面が未完成という印象が強かったりといった多数の欠点は持っているが、そのマイナス面を差し引いても有料ゲームの平均水準に負けないレベルには達しているという感想。


 怖がらせるという要素は薄くサバイバルホラー物では無い。戦闘面は打撃武器に力を入れているアクションFPSという設定で、それに探索要素が加わっているのでアクションアドベンチャーというのが適当だろう。ただしマップが広く複雑な形状というのもあって、探索パートの難易度がとても高くなっている。アイテムを求めて、或いは単なる移動の過程として、ゲーム全体では相当な距離を移動させられる事になるのは間違いない。

 脇道のアイテム探しの大半がシークレットを探すような難易度といった感じであり、ここまで進路やアイテム探しが難解(or大変)なゲームは滅多に無いと思うので、マップ内でのルート探しが嫌いな方には確実に向かない作品である。仮に脇道には目もくれないで進めるという主義であっても、分岐場所においてどれが正規ルートなのかの判別すら出来ないというマップが多い。結果的に戦闘が発生しない状態でひたすらルートを探すハメに陥ったりしてしまう。


 一番優れているのはマップ内の細かい作り込みと、それによってリアリティを生み出しているマップが多いという点になる。ゾンビの発生した地域を実際に訪れてそれを体感するという感じのゲームであり、その出来栄えは高いレベルで達成されている。雰囲気を味わうゲームと言い換えても良いだろう。ゾンビ物が好きな方には特に推薦出来る作品である。

     TOP      HOME








     TOP      HOME