<BOTTOMLINE>


[PROS]

◎惹き込まれる面白いストーリー
◎非常に自由度の高い問題解決方法
◎好みに応じて選べる自由なプレイスタイル
◎進行の自由度&こなすべき目標選択の自由度
◎プレイの仕方によって状況が変化するのでリプレイ性が高い
◎超人的な能力で爽快感の有るプレイが楽しめる
◎Biomodのバランスと能力設定が良く出来ている
◎何時でも難易度の変更が可能という柔軟なシステム
◎続編として前作DX1との結び付けが上手く出来ている
◎ライティングと影の生成が美しいグラフィック



[CONS]

×Mapのローディング時間が長く、更にマップが小さいのでそれが頻繁に発生する
×非常に重いグラフィックス・エンジン
×自由度が高過ぎてどうにでもプレイ可能なので、プレイヤーのスタイルによって面白さに相当な差が出てしまう構造
×戦闘面では欠陥の多いAI
×全体的にゲームが簡単であり手応えが無い
×SKILLと経験値の廃止による単純化で深みが薄れた
×前作DX1をプレイしていないと設定に分かり難い部分有り
×3Dサウンドに未対応




 予告されていた内容との相違はともかくとして、一本の作品としては非常に楽しめたゲームである。自由度の追求という点では前作を越えており、リプレイ性が相当に高くなった。自分の行動によって世界が変化して行く点は面白く、またそのシステムは良く出来ている。ストーリーの進行に大きな影響を与える事は出来ないが、そのストーリーが良く出来ているのでその点に関しては不満は無い。ただし自由度を上げすぎた代償として簡単になっており、難易度の高いゲームをクリアするのに喜びを感じる人には物足りないだろう。戦闘タイプのFPSゲームという観点からも弱い。Biomodを的確に使いこなしてクリアするという戦略性や、その超人的なプレイを楽しむというデザインのゲームである。

 本文にも書いたが、リプレイする事を前提として構成されており、リプレイした際の変化を楽しむ(ここまで変るのかといった点)という点に面白さを持つゲームでもある。だからリプレイして楽しむのが好きならば相当面白いゲームとなる筈。逆に一回プレイしたらそれでお終いという考えの人だと、あっさりし過ぎていて物足りない物となりそうだ。DX1はリプレイ性が高いのは勿論のこと、仮にプレイするのが一回だけだったとしても面白いという稀有な存在であった。それからすると今作はリプレイ性重視の為に短くなったので、一回のプレイだけでは1ほどの面白さや充実感が感じられないというのが比較してみて弱い点となる。また全体を覆う雰囲気もDX1よりは軽い感じになっていて重厚感が無くなっている。

 それでも他には無いタイプのゲームとして広くお薦めしたい作品だ。海外ではかなり前作のファンから不満が挙がっている様だが、私はダメなゲームとして位置付けられるような作品ではない思う。あまりにも前作が偉大過ぎた故の反応だろう。DX1の後継作品という事を考えなければ充分に面白いゲームである。



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