<AUGMENTATION>
Augmentation(Augs)とはパワーアップの為の人体改造パーツのことである。J.C.Dentonは既に改造を施されたエージェントであるが、ゲーム中に自らの肉体を改造して更に能力を上げる事が可能になっている。Skillとどう違うのかというとSkillは常に適用される能力であるのに対し、Augsは意図的にエネルギーを消費して使う能力である。常に使える訳ではない分、その能力には強力なパワーを持った物が多い。ではまずAugsの基本から見ていこう。
◎Dentonの肉体にはAugs適用の為のスロットが部位別に9つ用意されており、ここに改造用のROMモジュールを埋め込んで機能させる
◎改造用モジュールはAugmentation Canisterと呼ばれ、まずこれを手に入れた後にMedbotを使用して体に埋め込むことで初めて
機能するようになる。つまりCanisterを手に入れてもMedbotを見つけるまでは使うことが出来ない。
◎それぞれのCanisterは使われる部位が決まっていてそれぞれ二つの機能を内蔵しており、埋め込み時にどちらかを選んで機能させることになる。
そして一度選択した機能は後に変更することが出来ない。
◎装着した時点ではレベルはTech1であり、Skill同様に4までグレードアップが可能である。なおレベルUPについては,能力が上がる物・使用時の
エネルギー消費が減る物がある。
◎UpgradeするためにはUpgrade Canisterを見つける必要がある。なおUpgradeについてはMedbotの助けは必要とせずその場で適用させる事が
可能だが、これも後でやり直しはできないのは同じである。
◎9つの追加AugsはそれぞれF3からF11キーにショートカットが割り振られて、機能を使いたい時にはそれぞれのキーを押してON/OFFの切り替えを
行う。なおALL ON/OFFもワンキーで可能。
◎Augsを使うにはEnergy Cellを持っていてそれをチャージしておく必要があり(通常で言う所のMANA)、Cell自体が尽きるか持っていても
チャージしていなければ能力を使うことは出来ない。
◎開始時に持っているAugsにはInfolink(自分の目を通した映像を送り、それを見ている人間から脳内にダイレクトにアドバイス等をもらえる機能)
IFF(照準を合わせた時に敵と味方を自動的に色で識別可能)Light(暗闇を照らす)の3つがあり、これらにはUpgradeは存在しない。
なおLightだけは使用時にCellを消費する。
以上の点を踏まえた上で次はゲームを進める上で知っておくべきことを述べる。
Augmentation Canisterはゲームの丁度半分辺りの香港の終盤で相当な数が、更にその後もある程度は存在する為に9種類全部集めるのは誰でも可能である。差が付くとするとゲーム序盤の弱い時に見つけられるかどうかになるだろう。香港到着までに私の確認した限りでは7個 (うち1つはダブりなので実質6個)存在するが、幾つかは見落とす可能性もある場所に置いてある。
Upgrade Canisterは非常に重要な存在である。Skill同様にAugsもレベル1だと効果があまり期待出来ないからである。よって出来るだけ多く発見してレベルを上げたいところなのだが、厄介な事にAugsと違ってUpgradeは分かりにくい所に有る事が多い。このゲームでは進行ルートやどの程度アイテム探しに時間を使うかが個人の自由に任されているので、その分見逃す確率も高い訳である。
私の確認した範囲だと最後までにUpgradeは合計で19個手に入るようで、全部手に入れれば9個の機能を全て3レベル程度まで持っていける数にはなる。ただし結構その存在が偏っていて、中盤の香港終了までに7個、3/4のフランス終了までに更に4個、そしてその後最後までに一気に8個という感じである。よって最後の方には誰でもある程度の数は集められるはずだが、その頃だと役に立つ機会が少ないというのも確かだ。出来るだけ早目、つまり自分が弱い時期ほどAugsの能力は重宝するし有りがたく感じられるので、出来るだけ探しておく事をお薦めする。
<機能解説>
ではここからは9個それぞれのAugsについて、2つの内でどちらを取るべきなのか?の助けになるように機能解説をしていく。ただしこれは中々難しい問題である。
1.それぞれのキャラのタイプによって役立つ物が違う
2.Skillと能力がかぶる物があり、その辺の絡みで普通は取った方が良いがこのSkillがあるなら...(或いはその逆)というケースがある
3.単純に考えるとこちらの方が有利だが、全体のバランスを考えると逆を取っておいた方が...というケースも
といった要素があるので一筋縄ではいかない。とにかく一度選択したものは外す事が(変更すること)出来ないので慎重に選択すべきである。繰り返し言うがどれを取るかで大きくゲームの難易度は変わってくる。実は二回目のプレイ時に全くバランスを考えずに初回プレイ時と逆のAugsを取ってみたのだが、バランスが悪くかなり苦労させられた。特にこのゲームは今までに無かったタイプのRPGなので通常の経験が通用しない面が多く(魔術師や戦士を育てる時のポイント割り振りの常識とか)、初回プレイ時にパーフェクトな選択をするのは難しいだろう。ただ以下の解説を読んでもらえれば大分失敗の確率は減るはずなので、よく読んで選択はくれぐれも慎重に行ってもらいたい。なお名前の後ろの()内の数字は一分あたりのCellの消費量である。また複数のAugsを適用出来る場所については取る順番によりショートカットのキーが変わる可能性がある。
[Subdermal (皮膚)]
F3: EMP SHIELD (10) / BALLISTIC PROTECTION (60)
これはかなりハッキリと使える・使えないが出ているAugsで、Ballistic Protectionの方が役に立つ。BPは銃弾から身を守るシールドを身にまとう機能で、EMPはEMP Attackから身を守るものである。EMPによる攻撃を受けるとEnergy Cellの値が下がってしまうので確かに困る事は困るのだが、とにかくその攻撃を仕掛けてくる敵&そういうダメージを受けるシチュエーション(場所)が、銃弾で攻撃される場合に比べると”圧倒的”に少ない。更に言うと敵については他のAugsを使う事で倒せたり回避出来たりするので、そうなると終わるまでにほとんど使う機会がなく終わる事になるだろう。
BPの方はエネルギーは消費するが複数の敵との銃撃戦の際や自動砲台の下を走り抜ける時に使える。このゲームではArmorの使用が時間制限式なので、それだけに頼っていてはとても数が足りない。通常ならばレベル2程度、戦闘指向の人ならば更に上げる事で対人間戦ならば正面から撃ち合う事も可能になる。
F4: RADER TRANSPARENCY (300) / CLOAK (300)
両方とも非常に効果的なAugsであり選択には迷う所だ。効果は基本的に同じで隠れるためのAugsで、Rader Transparencyはbotや自動砲台等の機械から、Cloakは人間や動物といった生物から身を隠す機能である。ONにしている間はこれらの相手のいる中を気づかれずに通過する事が出来る。どちらを取っても損をするという事はないと思うが、Heavy
WeaponのSkillを取らない人や非戦闘型キャラの人はRaderの方が良いかもしれない。というのはこのタイプのキャラが一番苦労するのはbotとの戦闘なので、それを避けたり出来る方が役に立つからだ。
ただF5のSpy Droneを取るならばCloakでも良いような.....、となってこれは実に難しい。反対にHeavyを持っている人はCloakを取る方が良いだろう。botや砲台は破壊してしまえば良いので。なおCamo Armorという両方に通用するArmorがあるので、いざという時は(逆のタイプを切り抜ける時)これを使うという事もゲーム中は出来る(数は少ないが)。このAugsはレベルを上げても効果は同じで、消費するCellの量が減るという風になっている。その消費量は全Augs中最高でレベルを上げないとそうそうは使う事が出来ない。
[Cranial (脳)]
F5: SPY DRONE (150) / AGGRESSIVE DEFENSE SYSTEM (10)
両方相当使えるが選択はそれほど迷う事はない。非戦闘タイプの人はSpy Droneで決まりだろう。正面からの戦闘タイプならばAGDを選んでおけばよい。
まずSpy Droneはスパイマシンを飛ばして辺りを覗き見可能というのが基本機能なのだが、これは大して役に立たない。重要なのはこのマシンが一発だけEMP Attackの機能を持っているということである。これを使うと一番厄介ななbotを隠れた所から攻撃して回路をショートさせる事が出来るのだ。レベルが上がる程マシンの速度と破壊力が上がり、Tech4では最も大きなMilitary
botを一撃で停止させることが可能。Heavy Skillの人の場合はこれを取っても使う機会がほとんどないはず。GEP
Gunを使って攻撃すると思うので。
対するAGDはある意味とんでもない能力のAugsで、敵の放つロケットとGrenadeを自分に届くまでに爆発させてしまうという能力である。その爆発範囲はレベルと共に遠ざかっていき、Tech3ではほぼ爆風ダメージすら受けないような距離になり、4では敵が発射した瞬間に爆発するようになる。これを使うとただ立っているだけで、敵が自分の放ったロケットにより次々と爆発して吹っ飛ぶという状態に....。基本的に敵の正面に出て撃ち合うタイプのキャラ向きのAugsで、そうでない人にももちろん役には立つのだがSpy Droneに比べると劣る。
次のページ