SYSTEM |
難易度 EasyとMediumの二種類。Mediumでクリア後にHardがアンロックされる。この難易度はプレイ中に変更する事が可能であるが、Hardをアンロックするのに影響するのかは未検証。 SAVE&LOAD オートセーブ方式で任意のセーブは出来ない。ただしセーブ地点は一箇所のみを更新して使う方式ではなく、全てが履歴として残されるのでミッション単位でやり直す事も一応可能。 なおオートセーブを行なうかどうかは設定によるので注意。またプレイ中に別の地点をロードするには一度終了しないとならない仕様。 EXTRAS コンソール主体のゲームの為に、アンロック要素に力が入れられている。18個のマップには機密文書やデータパネル等の各5個のアイテムが存在しており、これ等を入手する事でDatabank内の該当するパネルがアンロックされる(全90個)。入手方法としては、Coleは特殊なスキャナーを所持しており、対象アイテムに対してスキャンを行なう事で確保される。 対象可能アイテムは近付けば枠付きで表示されるので分かり易いのだが、脇道やシークレットの様な気が付き難い場所に置かれていたり、限定された時間内に行なわれる戦闘や移動中に取らないとならない物も有ったりしてコンプリートは難しいという設定。その代わりに画面右下に対象アイテムへのスキャン機能が常時働いているので、その目盛りが上昇(接近)する方向を観察しながら探す事も可能になっている。 データの内容はゲーム自体のストーリー関連の背景補足情報の他に、ミステリー・サークル、キャトル・ミューティレーション、バミューダ海域、ケネディ暗殺といった世界のミステリーの真相について書かれていたりする。 もう一つはSecretsの項目が存在し、こちらはDr.CrayとMr.Whiteのビデオ日記がアンロックされていく。ただアンロック条件が良く分からない。一部は鍵の付いた金庫を開けたりとかと思うのだが、条件はそれだけではないようだ。 OBJECTIVES 現在の達成目的はテキスト表示の他に、場合によっては緑色の矢印で具体的なその方向が表示される事もある。そうでない場合でも操作可能なスイッチには近寄ると印が出るようになっており、見逃し等は起き難い設定である。 MUTATION ストーリーの途中にて、感染した人間をミュータント化させるウイルスにCole自身も感染してしまう。しかし彼は完全にウイルスに侵される前にCray博士による治療を受けた結果、自由にミュータント化する能力を身に着ける事になる。 ミュータントと人間の切り替え自体はキーで簡単に行なえるが、ミュータント化するにはMutagenと呼ばれるエネルギーが必要である。このエネルギーは人間の状態の時にゆっくりとではあるが自動的にリチャージされるが、高速で補給したい場合にはオレンジ色のMutagenの入った回復アイテムを取るか、ミュータントの死体をUSEして吸収するという方法も可能。ただし両方共にあまりマップ内には存在していない。ミュータント化した状態では一定のペースで減り続け、完全に無くなると自動的に人間へと戻ってしまう。 変身状態では視界が若干変化し、ライト等の灯りが強く光って見えるようになる。敵は赤いオーラをまとって見えるようになるので、位置が判らない時に敵の居場所を調べたり、光学迷彩を使って来る敵に対しても有効である。耐久力も上がるという話なのだが、感覚としては人間の状態の時とほとんど変わらないように見える。 攻撃方法は3種類で進行によって増えて行く。基本は爪によるMelee Attackとなり、破壊力も非常に高い。また攻撃が当るとMutagenが上昇するという利点も持っており、連続して当てれば変身状態を長く保てる。欠点はターゲットに近付く必要性があるので、遠距離攻撃を持った相手だとその間に撃たれて死んでしまう危険性が高い。 2番目がParasite AttackでPrimary Fireによって発射される。敵を追尾して自動的に攻撃する弾を数発同時に飛ばす物で、この時に攻撃が当るとHPが回復するというのが大きな利点。その代わりに一発撃つ度にMutagenのエネルギーが減少する為に、変身時間がすぐに切れてしまうというのが欠点。 最後がContagion Attack。Secondary Fireにて発射し、当った相手を一時的に狂乱状態にして周囲の仲間を攻撃するように仕向けられる。 |
GAMEPLAY |
全18ミッションから構成されており、クリアまでの時間はレビューやユーザー評を見ると相当なバラツキがある。8時間程度で短いとしている層もいれば、12-15時間位となっている層も有ったりする。どれだけアンロック用のアイテムを探すかや、難所をどれだけやり直すかによって変化するとは思うが、個人的には10時間弱程度でやや短いという印象だった。 マップの構造はシンプルであり、謎解きに関わるパズル性も重要視されていない。よってルートを見付ける為に歩き回ったり、謎解きで詰まる可能性は低いゲーム。変更出来るのは難易度程度なので、その意味でリプレイ性も薄いゲームである。アンロック対象となるアイテムを全て探し出す為にリプレイさせるというのが製作側の狙いなのだろうが、これにどれだけ面白味を見出してこだわるのかは個人差が有るだろう。 ストーリーは必要最小限の部分をマップ間のムービー等にて解説し、詳しい背景等はスキャナーで集めたデータ類やシークレットの日記ムービーにて知るようになっている。しかしこれ等はゲーム中のI/Fから読むのではなく、ゲームとは別にプロファイル内のメニューからアクセスして読むという形式になっている(例えばDoom 3のPDAの様に手に入れたデータをプレイ中のI/Fから読める訳ではない)。おそらく扱っているテーマが特殊なので、あまりこの手の政府がエイリアンを隠していたといった陰謀物のストーリーを徹底して詳しく解説しても効果が無いと考えたのだろう。好きな人は後で読めるし、興味が無いならば飛ばしてアクションに専念出来るようにしたのだと思われる。 基本的にはストレートなアクション物であり、敵を倒しながらドンドン進めて行くという形式になっている。 *連射にて照準が広がり命中率が落ちる *しゃがみは可能だが照準は縮まったりはしない *Lean可能でそのまま撃てる *命中率の向上するズーム視点を装備 *Headshotにてダメージ増加 *HPのみでArmorは無し。治療は緑のHealthを拾う事で行なわれる。 *敵の落とした物を拾えるが、時間と共に消えてしまう 武器の種類は全部で6種類と少なく、その内4個がスタンダードな物。Pistol, Assault Rifle, Shotgun, Sniper Rifleという基本中の基本のみであり、ちょっとこの辺は寂しい。ズームの無いショットガンは代わりにAlt Fireにて2発の弾を同時に発射可能。武器が少ないだけにピストルがかなり使えるバランスになっており、ダメージも相当有る上にズーム視点のサイトだと命中率が高くなるのでライフルのように使用する事が出来る。 エイリアン系の武器であるBBGは壁で反射もするエネルギー・ボールを撃ち出す武器で、この球体は生体に張り付いて爆発するようになっている。最大弾数が50発で連射が効かないが、自動的にエネルギーがリチャージされるので無限使用可能となっており、後半手に入ってからは主要武器となる。Altでは反射ルートを計算するビームを照射し、赤くなった状態で撃てば反射した弾が敵に当たるという意味になる。もう一つのMeson Cannonは巨大な球を発射し、周囲にいる者を触手で引き寄せて感電させるという攻撃を持っている。 Grenadeでは途中から登場するJB Grenadeが変っており、これは一度最初の爆発をした後にエネルギーを集めた球体を作り出して二次爆発を引き起こす様になっている。特にこの二次爆発の威力が高い。更にアップグレードに成功すると直線的に飛んで行くロケットの様な使い方が出来る様になる。最大所持数は各5個で、JBを使い切るとノーマルタイプが使える様になるというスタック式の所持方式になっている。 しばしばコンソール系のシューティングにて問題視される銃の発射感覚については比較的まともな部類である。サウンドの出来が水準以上だし、アサルトライフルでは連射すると銃が激しく震動して画面が揺れるというエフェクトで撃っているという感覚を上手く出している(銃だけが震動する物は多いが、このゲームでは視界自体が激しくブレる)。ショットガンもラグドールのエフェクトで敵を吹き飛ばせるので爽快感が有るし、BBGもボンボンと音を立てて壁で跳ね返る弾を撃つのは気持ちが良い。敵への命中についてはアニメーションによるリアクションが主で、ミュータント系の敵については当っている際のBlood表示が行われている。 難易度としてはMediumでは全体的には普通レベル。数ヶ所かなり難易度が高い箇所が存在しているが、一方で易しい場所も在るので平均的にはその程度になる。Leanで体を隠して戦えるが、頻繁にそうしないとならないほどダメージが厳しいというバランスではない。メディキットも結構有るので普通に撃ち合える場所が多いゲームである。ただ敵によっては効果的な武器が存在しているので、それが分からないとより難しくなるという傾向は持っている。 人間タイプのAIは突っ立っていないで結構頻繁に移動するし、攻撃を受けると逃げて場所を変えたりもして来る。カバーを使って攻撃して来るケースも有るし、またグレネードを投げる能力も持っている。逆に周囲の死体に気が付かない、音に鈍感となっている為に遠方から狙撃されるのに弱い、すぐ隣で味方が撃たれているのに別方向を向いていると反応が無かったりするのは問題点。グレネードを避ける事もして来ない。ミュータント系は非常に単純で死ぬまでこちらに向かって来るのが基本。ただ総合的にはAIは及第点を与えても良い出来と言える。 自社開発らしい物理エンジンも採用しているが、主に使われているのは死体のラグドール表現のみ。通常の死体はともかくとして、Melee Attackによる敵の飛び方はゆっくりと宙を舞う様な感じで不自然。周囲のオブジェクトとの干渉も結構発生している。 FPSとして他の多くの物との差別化を図る場合、何等かの工夫をしたり特徴を設けたりしないとならない。その点をこのゲームではどうやっているのかについて書いてみよう。 特徴としては上にも書いたミュータント化の能力がやはり目立つ。基本的な使い方としてはHPが危うくなったら変身し、パラサイト攻撃で敵のHPを吸収して回復、その後は人間の状態でMutagenの自然回復を待つというパターンになる。しかし何時変身するかはあくまでもプレイヤーの自由なので、どの程度の比率で戦うかという自由度は持っている。 次に戦闘ではアサルトライフルとショットガンにて二丁持ちが可能となっている。落ちている物を拾った時に自動的にこの状態になり、二丁目の方に入っている弾を撃ち終わると自動的に捨てるというシステムで、途中で解除する事は出来ない(どうしても捨てたいなら弾が無くなるまで撃ち尽くすしかない)。メリットは当然連射力が上がる事で爽快感も高くなる。しかしこの状態ではリロードを行う事が出来なくなり、またアサルトライフルではズームが出来なくなるので命中精度も悪くなるという代償を払わないとならない。 ゲーム全体の構成として、プレイヤーに飽きが来ないように設定を段階的に変化させている。最初は探索チームとして部隊での戦闘がメイン。その後単独行動となりミュータント化の能力を徐々に身に着け、終盤ではエイリアンの世界(施設)へと乗り込むというようになっている。マップも序盤の一般的な施設から、徐々にSF的な様相へと変化して行くという様にバラエティに富んだ構成である。 |