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シ ス テ ム

キャンペーン
 プレイヤーが操作する人物は複数存在しているが、CoD4と同様に2つのキャンペーンは独立しておらず、ミッションは決まった順番でしかプレイする事は出来ない。最初は米軍のミッションから始まるが、その後はソ連編と混ざって進行して行く。

 難易度はこれまで同様の4種類から選択可能(Recruit, Regular, Hardened, Veteran)。ミッション途中での難易度変更は出来ないが、アンロックしたミッションは一覧から難易度を選択して個別にリプレイが可能なので、その時点でなら切り替えられる。


セーブ&ロード
 チェックポイントでのオートセーブのみで、任意の場所でのセーブは不可。セーブデータも一個のみを順次更新して行く形式なので、任意のオートセーブ地点に戻るという事も出来ない。

 実は操作にクイックセーブは存在するのだが、これは現在のチェックポイントをHD上に記録するという意味で通常のゲームの様には使用出来ない。ただ全く意味が無いかというとそうではなく、このゲームではセーブデータをメモリに保持している様で、プレイ中のチェックポイントはディスクには保存されていない。よってゲームをミッションの途中で抜ける場合には、セーブを選択してから抜けないとならないシステムになっている。その為にゲームがプレイ途中で落ちてしまうと、HDへの書き込みが無いのでそのミッションの最初からやり直しとなる。なので頻繁に落ちる状況だとしたら、定期的にクイックセーブしてHDに書き込みを行い進行を保存しておくという風には使える。


OBJECTIVES
 CoD4で消えたプレイ中のコンパス表示が復活している。味方の位置や目標地点の場所を確認可能。


EXTRAS
 PC版には実績は含まれていない。アンロック要素としては、シングルプレイをクリアするとNazi Zombie Modeがプレイ可能になる。これはCo-opのページで詳しく解説する。同じく収集アイテムとしてDeath Cardsが存在するが、これもCo-opの項にて。


英語
 英語が理解出来ないとクリアが困難になるようなゲームではないのだが、英語でリアルタイムに指示が出されるシーンがそこそこ含まれており、それが理解出来ないと若干不利になるという面は持っている。

残虐表現
 CoDシリーズではずっとTeen(北米)のレーティングが使われており、ライバルのMedal of Honorシリーズと同様にFPSのファンからはその出血やゴア表現については不満の声が挙がっていたタイトルで、それを補う為のBlood Patchの様なModも流通していた。前回の4で遂にMatureのレーティングになったものの、実際にはそれ程派手という印象ではなく、もっと細かい欧州のPEGIでは16+扱い止まり。

 しかし今回はこれまでとはガラリと変わって残虐な表現を増しており、CoD4と同じMatureのレーティングだがまるで異なる印象となっている。PEGIでも今回は最高の18+にレーティング。ただし英国BBFCでは+15。(Manhunt 2を発禁にしたりとバイオレンスには厳しい印象のある英国だが、実録戦争物の様に現実をテーマにしたゲームについては逆に寛容である。同じく残虐表現で話題になったBrothers In Arms: Hell's Highwayも同じ+15扱い)。

 なおゲームのオプションの中の“Graphic Content”の設定をReducedにすれば、各種表現はカットする事が出来る。


 この様な表現の有無を気にされる方もいると思うので概略を書いておく。まず各ミッションの最初に流れるブリーフィングとなるムービーでは、所々に銃殺シーンや絞首刑にされてぶら下がる多数の市民といった残酷な映像が出て来る。これ等は設定を下げるとモザイクが掛かる仕様。

 ゴア表現では手足が千切れるようになっており頭部も吹き飛ぶ。千切れた手足はそのまま転がっているが、頭部は粉々となり無くなるだけ。ただし一部イベントシーンで頭が砕けて脳漿が見えているシーン在り。また爆発等で下半身が無くなった兵士が上半身だけで這って逃げようとしているというシーンや、体の一部が無くなった兵士が呻いて転がるといった光景も見られる。頭部以外は主に爆発でしか損傷はしないが、近距離からMG42で撃つと手足が吹き飛ぶ描写在り。こういった要素は表現カットに設定すれば全て無くなる。だが出血表現その物が無くなってしまうようなので、命中しているかどうかの感覚が減少するというデメリットも持っている。

 その他では武器を落として呻いて転がっている敵兵士を射殺可能だし、降参している敵兵士を殺したりするシーンも出て来る。イベントシーンでも転がっている敵や尋問中の相手を殺すシーンが幾つか含まれている。規制モードにすると、こういったシーンではプレイヤーの視点が別方向に固定されて、直接それを見ないようにするといった配慮が行われていたりする。

残虐表現のサンプル画像


 それとこのゲームは敵側として日本兵が設定されており、人によってその様なゲームをどう捉えるかについての考え方は異なるだろう。ただこれは個人的な印象になるのを先に断っておくが、想像していたほど日本兵と戦っているという感覚は強くない。確かに日本語を喋ってはいるのだが、外見的に私のイメージしている日本兵とWaWのグラフィックスにはズレがある。


 左のSSはMoH:PAからの物で、右がWaWのSS。

 私のイメージでは、日本軍の格好はPAの様に茶褐色の服装で、帽子が特殊な形状をしているという印象を持っている。

 しかしWaWでは多くの日本兵士が普通のヘルメットを付けていて、その服装も薄い緑色っぽい物が使われている。或いは奇襲の為にヘルメットや体に迷彩用の木々を付けた格好をしている兵士も数多い。あまり特徴的ではないので、実際に戦闘中に米軍兵士と瞬間的には区別が付け辛いというシーンもある。


 高官の軍服や必勝ハチマキをしている兵士等は判り易いが、そういった兵士の割合は少な目。またこの右SSの様な格好の者は居るが、個人的にはあまり日本軍というイメージが沸かない。接近して顔を見れば日本的だとは感じられるが近付いて戦うケースが少ないし、またPAに比較すると顔立ちが現代の日本人に近くて違和感あり。現実にどちらがより正しいのかは知らないが(と言うか実際には右の方が正確であっても、そう見えてしまっている以上は関係ないのだが)、日本軍と戦っているという印象に限ればPAの方がそういう感じがする。


GRAPHICS
 CoD4で使われたエンジンを譲り受けてから改造して使用しており、かなりグレードアップしているのが感じられる。爆発による黒煙やスモークグレネードの煙の表現は出来が良いし、水面のエフェクトや照明弾の効果も綺麗である。

 かなり大規模なエリアを描画可能になっているし、その割にはフレームレートの落ち込みも無く安定したパフォーマンスを保っている。それ程CoD4と変わらないのではないかと考えていただけに、今回のグラフィックスのグレードアップにはちょっと驚かされた。

 設定項目としてはビデオカードの複数動作のOn/Offを持つ。ワイドスクリーンにも対応。

SOUND
 サラウンド5.1CHでの動作にて臨場感及び3Dサウンドの定位は良好。

 武器のサウンドはそれぞれに個性的だが、デフォルトのボリューム設定だと武器の音が小さ目という感じがした。また音自体も低音が効いておらず、若干迫力不足という印象。

 WWII物のBGMは荘厳なオーケストラによるものが一般的だが、このゲームではそれに加えて現代的なハードロック系や原始的なビートと強調した曲が使われており異彩を放っている。好みが分かれると思うが、個人的には新鮮だし良いのではと感じた。

 二人の指揮官の声優はキャラクタのイメージに合っており非常に良い。ただし今回はその他の兵士が発声する事が少ないので、怒号が飛び交う戦場という雰囲気はよく出ていない。


 日本兵の台詞は発音も良く、他の国の人間が喋っている様には聞こえない。しかし発音は良いのだが、シチュエーションに応じた声にはなっておらず全体的に迫力に乏しい。「天皇陛下万歳!」の台詞も、叫んでいるのではなく普通に読んでいるという感じになっている。それと台詞にバリエーションが少ないのも難点。これも日本兵と戦っているという感覚を弱めている要素の一つである。

 この日本兵の台詞についてはMoH:PA(規制されていない英語版)の方が数段上の出来栄えである。台詞の種類、発言の荒っぽさ(毛唐やアメ公といった用語)、声優の質とどれを取っても残念ながらWaWの方が劣っている。マルチプレイに用意されたボイスについては未確認。
MULTIPLAYER
 マルチプレイはCoD4と同系統のシステムを採用しており、マスターサーバーで成績データが管理されて、稼いだ経験値によってランクが上昇して行くというシステム。ランクが上がると新しい武器やPerks(特殊能力)がアンロックされていく。

 Vehicleの導入や部隊行動システム等を新たに採用しているが、私自身がほとんどプレイしていないのと、解説しようにもデータが膨大なので、その辺りをCoD4との違いを含めて解説しているサイトを参照してもらいたい。


Call of Duty:World at War @wiki

Call of Duty WaW-4-2-1-UO 2ch テンプレまとめサイト

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