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シ ス テ ム

キャンペーン
 難易度はEasy / Medium / Hard / Very Hardの4種類。前作とは異なりVery Hardは一度キャンペーンをクリアさえすればアンロックされるようになった。途中での難易度変更は不可。

 アンロックしたチャプターは難易度を変更してリプレイが可能。よって途中で難易度を変えたい場合には、チャプターの最初からやり直せばOK。


セーブ&ロード
 チェックポイント方式だが、それ以外の任意の場所でのセーブも可能である。クイックセーブ用のスロットが5個あって、過去5回分の履歴を管理(オートセーブもその中の一つを使用する)。その他に通常のセーブ用スロットが7個有る。


OBJECTIVES
 TABキーで目標を参照。画面上では☆マークが目標地点として示される。マップ機能は無い。


EXTRAS

*PC版には実績機能は無し
*既に出ているDLCもPC版向けにはリリースされていない
*マップ内のシークレットを集めると、ゲーム製作に使われた資料等がアンロックされて見られるようになる。


 シングルプレイのメニュー内のExtra Missionsは追加マップ用の登録項目だが、まだ公式にリリースされた物は無い。その代わりに製作ツールをリリースしており、ユーザー製作によるコンテンツサイトもオープンしている。シングルプレイ用のマップは現在100近くアップされていて、これをダウンロードするとこの項目内に現れる仕組み。


 同じくExclusive Contentは予約特典&限定版用のアンロックコードを入力するのに使われている。ただこれは該当する物がインストールされているのかを判別する機能を持たないらしく、チートを紹介しているサイトに掲載されているコードを入れれば通常版でもアンロックする事が可能。

・シングルプレイをかなりの金を持った状態から始められる
・シングルプレイの最初の2つのミッションにて、“Superb Ranger”を最初から持って始められる
・マルチプレイをかなりの金を持った状態から始められる
・マルチプレイの武器が最初からSliverランク


英語
 字幕機能あり。カット-シーンが長いので、それだけ英語の量は多いが比較的平易。画を見ているだけでも概ね何が起きているのかは理解出来るだろう。

RAY & THOMAS
 ゲームの一番の特徴は二人の異なるキャラクタを操作出来る事である

 これ自体は前作と同じだが、前作ではチャプター毎に操作するキャラクタが決められており行動ルートも別だったのに対して、今作はコンビを組んで一緒に移動するスタイルとなり、どちらを操作するのかも自由選択。またレイが戦闘でビリーがステルスと探索(ルート探し)という分け方でもなく、二人とも戦闘タイプのキャラクタとしてプレイするようになっている。


 南北戦争を扱った最初の2つのチャプターはチュートリアルも兼ねており、それぞれのキャラクタを強制的に使うように設定されているが、それ以後のチャプターでは開始時にどちらを使うかを選択する画面が出て来る。1つのチャプターを除いては最後までこの選択が可能。

 簡単に言えば、二丁拳銃が使えて近距離戦が得意なレイに対して、ライフルの命中精度が高く遠距離戦が得意なトーマスという組み合わせ。レイは片手にダイナマイトを持ってグレネードの様に使えるのに対して、トーマスは弓やナイフを使う事が出来る。



Ray Thomas
・HPが多い
・ドアを蹴破れる
・ガトリングガンを使える
 
特 技 ・よじ登り動作で高所に上がれる
・ムチを離れたオブジェクトに巻き付けて上り下りを行える
・ライフル使用時に二段ズーム
・二丁拳銃
・ダイナマイト
独自武器 ・弓
・投げナイフ

 自分が選択した以外のキャラクタはAI操作となる。基本的には一緒に行動するが、二人が別行動を採るシーンも所々に出て来る。例えばトーマスがムチを使って高所のルートを移動し、その間にレイは下方のルートを通る。或いは片方が仕事をしている間に、それを狙う敵から相方を守る等。例外は自由行動型のスタイルとなっているチャプター6,8で、ここではどちらを選択しても全体を通して単独行動になる。その為に同じミッションを選択しても、内容が少し異なったりする仕組み。


 続いてはプレイしてみての感想だが、想像していた程には選択キャラクタによる分岐はないという印象でこれはちょっと残念な点。確かに戦闘の感覚は異なるのでそこに違いは感じられるが、進行ルートや役割分担に関してはあまり変わり映えがしない。全く別のルートを通る様なシーンは少ないし、イベントのシーンではどちらを選択していても同じ事をやらされるケースがほとんど。例えば馬車で逃げるシーンで追っ手をガトリングガンで撃退する時には、どちらを選択してもガトリングガンの役割になる。リプレイ性アップの為にはもっと分岐する箇所を設けるべきだったと思える。


 相方となった方のキャラクタは死亡する可能性があり、ピンチになるとそれを知らせるメッセージが出て、実際に死亡してしまうとゲームオーバーの扱いになる。ただそれほど気に掛ける必要は無いというレベルで、難易度Medium程度ではほぼ発生しないのではないかと考えられる。Hardだと多少危険度が増すようだが、それでもストレスに感じるというほどではない。(確証はないがこれが発生するのは離れている時のみで、相方の近くにさえいれば決して死なないのではないかという気がする)。

 反対に相方から離れすぎてしまうと同様に警告メッセージが出るのだが、こちらの判定はちょっと厳し過ぎるのではという感想。メッセージが出てからそれを無視したとしてゲームオーバーになるまでの時間が短く、表示後に複雑な地形でうっかり相方と反対方向に動いてしまったりするとそれだけでゲームオーバーになってしまう。また広いエリアでの戦闘で、自分が有利と考えるエリアに動いたりしても出たりする事があるのも厄介。

購買システム
 新たな要素として加わったのが購買システム。金を貯めて武器や弾薬を買う事が出来るようになった。金はマップ内に置いてある物を探して集めるか、敵によっては死亡すると落とすのでそれを回収する。一部では仕事を請け負って稼げる箇所も在る。金の管理は兄弟共通でプールされ、現在の値はWeapons menuを呼び出せば表示される。

 ほとんどの武器はRusty, Standard, Prime(銀), Superb(金)の4段階にランク付けされており、同種の武器であれば当然ランクが高いほど性能も上である。後はスコープ付きのライフル等、特殊な装備を備えた武器も存在する。購入はマップ内に在る店や商人相手に行い、店によって品揃えも異なる。(おそらく)Prime以上の武器はマップ内では手に入らないので、優秀な武器を手に入れるには金を貯めて店で買うしかない。

 武器のグレードは先に述べたように4段階になっており、その性能はダメージ, リロード速度, 連射速度の三項目において10段階評価されている。これは武器メニュー画面から参照が可能。全てにおいて万能な武器というのは存在せず、単発での威力が高い物はリロードや連射速度が遅いし、反対にそれが速い物は威力が低いというのが基本である。だがSuperbランクまで上げれば全体的に高性能になる。買い物をする場合には現在の銃と対象の銃の性能比較が可能で、指している購入対象の銃が勝っている項目は緑で、劣っている項目は赤で表示される仕組み。


 なおチャプター選択によるリプレイ時の扱いだが、これはそのチャプターがセーブされた時点の金額ではなく、最後にプレイしたチャプターの値が適用される仕様なので注意。例として初回プレイ時にそのチャプターの冒頭における所持金が$1000だったとする。その場でチャプターをリプレイするなら金額は同じ。しかしゲームクリア時の所持金が$500だった場合、そこからこのチャプターを呼び出した場合の所持金は$500になってしまう。逆に他のチャプターをリプレイして$1500で終わらせた後に選ぶのならば、同額を持った状態で始められる。よって金額を保持したいのならば、マニュアルセーブ用のスロットに保存しておく必要がある(ただし難易度を変えたい場合にはどうしようもない)。


 ゲーム全体でどの位の金が用意されているのかは十分に確認する事が出来なかった。よって割と多目でいろいろと買えるのか、それともシビアな設定なのかは不明。ただおそらくはそれ程多額を得る事は出来ない設定と考えている。(個人的には合計で$5500程度というスコアだった)。その判断出来ない理由は、広いので徹底してマップ内を探したりしていないのと、死体の落とした金をどの程度見逃しているのかが判らないからである。

 普通のFPSでは戦闘終了後に敵の死体を回って弾薬等を回収可能だが、このゲームでは(プレイヤーの視界から外れた)敵の死体があっという間に消えてしまう。よって敵の死体を目印に回収しようにもその場所が判らない上に、落とした武器も物陰や草木の中に隠れたり、落ちている木の枝等に紛れて探し難い。しかも直接金の袋を探そうとしても小さく灰色なので保護色となり見辛かったり、これも物陰や草に隠れてしまったりする。
 狭い場所ならばそこら中を回る事も出来るが、広いエリアでの戦闘になるとそれも面倒。殺した時にその死体の場所を記憶するしかないが、相方が殺したりもするので全部を把握するのは困難。その内に適当に探すようになってしまったので、どれ位見逃しているのかが判らないのである。


 よって景気よく武器を買いまくるという訳にも行かず、購入はよく考えて行わないとならなかった。困るのが武器を売る事は出来ないという点で、例えばPrimeを買った後にSuperbを見付けても、Primeを売って差額分のみでそれを買うという事が出来ない。なのでPrimeで最後まで我慢するか、Primeは諦めてSuperbが出て来るまで待つかという状況になるケースが多い。そしてレイならば二丁拳銃、トーマスならばライフルと弓という風に、自分の得意武器以外に回す金はほぼ無いというレベルである。折角の購買システムなのだから、もっと金が入手可能なバランス(or武器が売れる)にするべきだったと感じる。

 その為に自由行動のCH6,8で仕事を請け負うのは結構重要で、それぞれ全て達成すると$400なので計$800稼げるのは大きい。若しくは上記のアンロックコードを入れると$1500持った状態で始められるそうなので、金は欲しいが探すのは嫌という人は使ってみても良いかもしれない。


 こういったアイテム購入要素を持ったゲームでは、この先にどんな物が売っているのか判らないので、凄く良い物を期待して無駄遣いをせずに進めたところ、最後には金が余ってしまったというケースが良くある。その点このゲームでは登場する武器の種類は時代設定から限定されているのが最初から分かるし、4段階のランク分けになっている様だというのも掴めるので、金の使い所というのは間違えにくい部類と言える。

 一方で店の場所と品揃えについてはちょっと困らされる。どのマップにも必ず在るという設定ではないので、次に何所で買えるのかという予想が出来ない。また購入可能場所は全体で8件らしいのだが、全てが見落とさない場所に在るとは限らない。絶対に見逃さないと言えるのはCH6,8のスタート地点にある店だけで、他は見落とす確率が低そうな所もあるが絶対ではない。現に私自身は6件しか見付けられなかったのだが、見落とした店は「こんな目立つ場所に在るのをなんで見逃したんだろう?」という感じだった。序盤の店は見逃してもどうという事はないが、終盤の見逃しになるほどダメージが大きくなる。ショップから一定範囲内に居る場合には画面上に銃が二丁重なったショップアイコンが表示されるので、見逃したくない人は画面端にこれが出ていないかを注意した方が良いだろう。

 更にCH8の店以降は商人だけになるので、その品揃えは店に比べると限定されている。後半なので良い物はちゃんと在るのだが、逆に中間レベルが無かったりするので、低いレベルの武器を一段階上げたいというのが出来なかったりも有り得る。この辺の設定はマップの先頭近くの解り易い場所に常に店を配置しておいて、稼いだ金を無駄なく使える様にした方が良かったのではないかという気がする。武器のアップグレード(買い換え)要素を搭載しておきながら、それを味わえない可能性があるという設定では勿体ない。

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