シ ス テ ム |
キャンペーン 難易度はEasy / Medium / Hard の三種類。プレイ中にオプションから何時でも変更可能である。 セーブ&ロード チェックポイントセーブ方式。一箇所を上書きする方式で最新のセーブ以外には戻れない。他にチャプター単位でのリプレイが可能。 OBJECTIVES 現在の目標はテキスト形式にて見られる。実際のゲーム画面上に次に進むべき箇所が白いドットでWaypointの様に連続して表示されるので、行くべき方向は解り易い。パートナーの位置等を表示するコンパスもあり。 EXTRAS Steam実績に対応。PC用にDLCはリリースされていない。 予約特典で2つの特殊武器が用意されていた。メニュー内のUnlockからコードを入力する。またUplayのReward(報酬)機能に対応しており、これは指定された4種の実績を達成するとUplayでのポイントが獲得出来て、そのポイントを使ってUplay独自のボーナスアイテム類をアンロック出来るというもの。アンロック出来るのは壁紙, ピストルのクリップ数の増加, C75ピストル, 対戦マルチプレイにおける別スキンの4項目。単なる実績とは異なり、Uplayでしか入手出来ないゲームプレイに影響を与えるようなボーナスを含むのが特徴。 英語 字幕機能あり。カットシーンの数が多い上に長く、英語量は多い部類。ゲームのクリア自体に英語の理解度は必要無いが、凝ったストーリーを理解するにはムービーをスキップせずに読んでおく事が要求される。単純なアクションゲームとは異なり場面転換も多いので、最初にCo-opでプレイした時に進行優先でムービーを飛ばしていた際には、今どういう状況で何と戦っているのかが理解出来ないシーンもあった。特に現在の状況と戦闘している目的が解らないとそれに集中出来ないというタイプの人は、キッチリとムービーを追って状況理解をしないとならないゲームである。 その意味では英語が苦手な人は日本語版の方が良いという感もあるが、PCには日本語版は無し。コンソール版だとバグ等の問題がより大きくなるという欠点ありという状況である。 |
キャラクター | ||||||
このゲームの大きな特徴となっているのは、プレイするキャラクターを三人の中から選べるという点である。ゲームを開始するとキャラクターの選択画面が現れ、そこから好みの人物を選ぶと初めてゲームがスタートする。なお前作BiBとは異なり、チャプター単位でプレイするキャラクタを変更するという機能は持っていない。 クリアしたチャプターのアンロック状況は全キャラ共通だが、実際にクリアしたのかどうかはチェックマークが付くという方式で、このチェックマークはチャプターを初めから順番にクリアしないと付かない。例えばベンでスタートして途中で他のキムやエディーに切り替えようと、彼等の一覧からチェックマークの付いていないチャプターを選択すると、「プレイする事は出来るが、ストーリー上の重要な内容を飛ばす事になるのでお勧めは出来ない」という警告が表示される。また後に解説する経験値の面からも、途中での他キャラへの切り替えは有効な手段とはなっていない。 ゲームプレイにおけるキャラクタ選択での変化としては、それぞれに得意な武器が異なるという設定にされている。
このキャラクタ選択においてユニークで面白いのは、彼等の協力体制は表向きであり、実際には他の二人には秘密にしている事項を持つという所である。三人は一緒に行動し、そして一緒に戦うが、事件解決に向けて臨む態度は異なっている。ちなみに三人のキャラクタ全てでキャンペーンをクリアする実績の名称は“Good Cop, Bad Cop & The Ugly”である。 ◎Ben McCall (57) LAPD殺人課のベテラン刑事。具体的に明記はされていないが、過去2作の主人公であったRay McCallとの血縁関係が窺われる(外観も似ている)。爆弾テロの犠牲者でFBIエージェントのPatrick Stoneと、カルテルと関係を持つ事件の容疑者Antonio Alvarezの二人とベトナム戦争で同じ部隊に所属していた。だがこの3人の間に起きたある出来事によって以降は疎遠となる。今回の事件では両名に関係が深い人物としてチームのリーダー格に選抜される。 性格としては荒っぽく暴力的。被疑者を殺しても構わないという位に過激な態度を示す事もある。ストーリー的には彼は正義のキャラクタであり、他の二人に対して事件に関連する隠し事を持っているケースは少ない。しかし個人的な嗜好から売春婦(組織)との関わりが深く、プライベート面ではかなりルーズな面も持っており、金を必要としているという理由から小物の窃盗などを平気で行っているキャラクタでもある。 ◎Kimberly Evans (29) カリフォルニアの貧しい家庭に生まれたアフリカ系アメリカンの女性。犯罪組織に関わっていた兄弟を抗争で亡くしている。その後は政府の支援プログラムによって教育を受けて頭角を現し、若くしてFBIの一流エージェントにまで登り詰めた。犯罪グループRolling '50sの一員である末弟Deonとコンタクトを持っており、彼を通じてギャング界の裏情報を集めている代わりに、彼を警察から保護しているという秘密を持っている。 彼女は悪では無いのだが、あくまでも自分の組織であるFBIの為に動くというスタンスを採っている。カルテルの追跡&この事件の解決は全てFBIが望む形で行われるべきであり、無能なDEAとは方針が異なるのでエディーは邪魔だと考えているし、たかがLAPDの刑事風情が出る幕じゃないとしてベンも信用していない。捜査中も上司のFBIとコンタクトを取っており、FBIが望む作戦を遂行するという意味から、他の二人には秘密の活動も行っている。 ◎Eddie Guerra (37) 湾岸戦争に従事後に、新規に創設されたDEAに入り優秀な成績を修めたエージェント。爆弾テロの際には一人だけ運良く助かっており、それもあってチームのメンバーに選ばれている。 悪というよりも“欲”という文字が相応しい人物で、大のギャンブル狂でもあり多額の借金を抱えているという状況にある。正義としての捜査官という意識は希薄であり、金儲けをする事しか頭に無いという方が適当。大金を手に入れてギャンブルと女遊びで楽に暮らしたいと考えており、その為だったら何でもやるというキャラクタである。職業柄裏の世界にもコンタクトを持つが、逆に借金をネタにした仕事の依頼を断りきれないという立場にあり、他の二人の意図に反する行動を陰で行ったりしている。なお序盤のチャプターでは変装して行動するという設定なのだが、どういうセンスなのかオバマ大統領のグロテスクなマスクをしており、見た目に登場時のインパクトあり。 この設定により選択したキャラクタによってストーリーや知り得る情報が異なるという特徴を持つ。第一に各キャラクタは携帯電話を持ち歩いており、プレイ中にそれが鳴ると強制的に会話シーンとなるのだが、その会話相手や内容はキャラクタによって異なり、他のキャラクタの会話内容は知る事が出来ない。第二にチャプター間のローディングシーンでも、キャラクタ別に携帯電話による会話シーンが流れたりもする。そのどちらも表向きの行動とは違う行為を要求する指示である事もあり、実は裏で何をやっていたのかは実際にそのキャラクタを選択してプレイするまでは解らなくなっている。 第三に作戦上2:1に分かれて行動するシーンが在るのだが、ここで一人になったキャラクタが他の二人が考えているような行動を実はしていないというシーンも出て来る。これも実際にそのキャラクタをプレイしてみないと知り得ない要素である。更にカットシーンの映像は皆同じ物になるが、そこで流れる音声はキャラクタによっては違う物であるケースもある。つまり三人分全てクリアしないと、何が起きていたのかという全貌は理解出来ないというデザインにされている。 |
XPとアンロックシステム |
XP(経験値)を稼いで武器をアンロックするというシステムを採用している。ただしそのXPを稼ぐ方法が非常に変わっており、それが独特のゲーム性を生んでいる。 敵を倒す, 目標を達成する, チャプターの進行、といった行為では一切XPを得る事は出来ない。ではどうやるのかと言うと、シークレットアイテムを手に入れるか、シークレットアジェンダ(目的)を達成するかになる。(Co-opでは他にXPを稼ぐ方法が在る)。これは上記の3人が協力するという姿勢を見せながらも、裏では秘密の行動をしていたりするというのと結び付いた要素となっている。 各人には回収アイテムが設定されており、ベンは財布&携帯電話, キムは金色の拳銃, エディーはドラッグ入りの箱となる。これ等はマップ内に置かれているのだが、その場所は各アイテムにより異なるし、数も2〜7個程度とチャプターと各キャラクタによってバラバラである。(機種によっても若干異なるそうだ)。もう一つのアジェンダの方は指令であり、携帯電話による指示や依頼で突然発生する件で、これもまた発生するチャプターや場所は各人によって異なっている。例えば「人物Xとコンタクトしてアイテムを受け取れ」とか「盗聴器を仕掛けろ」といった件。 ここでシークレットアイテムの“シークレット”とは、一般的な意味での「入念に隠されているアイテム」ではなくて、他の2人に対して秘密で回収しないとならないという意味でのシークレットアイテムとなる。むしろ解り難い場所に置かれている方が少なく、メインルート上や戦場となったエリア内に堂々と置かれていたりもする。また存在する場所の10m以内(見た目では5m位)に近付くと、障害物越しであってもその位置を示す眼のアイコンが出て知らせてくれるというガイド機能も備えている。これを手に入れる事で各250XPを得られるのだが、そこには一つのルールが存在する。それはこのアイテムをUseキーで入手する際に、他の二人にその瞬間を見られてはならないというルールである。 これがストーリー設定そのままに、Co-opをしている時にでもその一方では対戦要素を含む、というユニークなゲーム性として導入されたシステムである。お互いにシークレットアイテムを探しながらも、他者が同じく探索していないかに注意して、怪しいのならばこっそり尾行してその入手の瞬間を捕らえようとする。獲得に成功すればXPが入るが、もしその瞬間を目撃されてしまった場合には赤で失敗のメッセージが出て、そのXPは目撃者の方に入って自分が得る事は出来なくなるというルール。その為にあまりにメインルートから離れた場所には置いてなくて、むしろメインルートのど真ん中の様に他者の視線を避けるのが難しいという所に置かれていたりするという設定である。 シークレットアジェンダの方も同様。こちらは全体を通じて7〜9個しかないが、成功すれば1000XPを得られるという重要な要素。発動した時点でコンパスに赤印が付くので見逃す事は無い代わりに、達成難易度が高くなっている。その理由は一瞬で回収出来るアイテムとは違って、こちらはその仕事に取り掛かってから終了までに時間が掛かる物もあって、他者の目撃を避けるタイミングがより困難になっているから。 なおこれは主に人間同士で牽制しあうCo-opにかかわるシステムであり、シングルプレイでAIキャラ2人と組む際にはあまり意味を持たない。AIは進行優先で自分用のシークレットアイテムを探さないし、プレイヤーがそれを探すのを追い掛けたりもしない。ただし通常はプレイヤーの後を付いてくるので、偶然取った瞬間にそちらを見ていた際には目撃で失敗となるので注意。一旦前進したりして連れ出し、その後急いで戻って回収するとかしないとならない。 続いては得たXPで得られるアンロックシステムの方の説明。このゲームでは各チャプターが開始されるとまずロビーとして設定されているエリアに接続され、そこに置かれている武器バッグをUseすると武器一覧が表示。選択可能な物の中から好きな物をチョイスした後に、車やドアをUseすると実際のマップへと移ってゲームが開始されるという方式を採用している。この時に選択可能な武器にアンロックシステムが導入されていて、レベルアップするほどチャプター開始前に選択可能な武器が増えて行くという方式になっている。 *1000XPにつき1レベルアップ *最大で20レベルまで(以降はXPが入らなくなる) *各チャプター終了時に達成レベルに応じた武器がアンロックされる *そのチャプター内のシークレットアイテムの数はステータス画面から把握可能 *シークレットアジェンダの発生を見落とす可能性は無いが、そのチャプターで発生するのかどうかは事前には判らない *XPは別のキャラクタ及び、同キャラクタでのNew Gameには持ち越せない(レベルとXPは共にゼロからのスタートになる) *武器のアンロック状況の方は、別のキャラクタ及び同キャラクタでのNew Gameに持ち越せる *同じキャラクタのクリア済みチャプターをリプレイする際には、そこを最後にプレイした時と同じレベルからのスタートになる 補足説明になるが、例えば最初のプレイでレベル15まで達成している状態にて別のキャラクタで新しくキャンペーンを始めた場合、そのキャラクタでは最初からレベル15までにアンロック済みの武器を選ぶ事が出来る。ただしXPは再度ゼロから始まる為に、次の武器のアンロックにはレベル16を超えるまでまたXPを最初から稼ぎ直さないとならない。なおアンロック状況に応じてシングルプレイの難易度が補正されるというシステムは無いと思われる。 このアンロックシステムからして、初回プレイから高レベルの武器アンロックを目指す場合には、選択すべきキャラクタは、ベン>エディー>キムの順になると言えるだろう。何故ならアンロックが進んでいる状態ならば、各々の得意武器の選択がゲームの最初から可能になるからである。二回目をエディーで始める際にUziやScorpion等のSMGがアンロック済みなら、最初からそれを両手持ちにしてプレイ出来るので、キャラクタの特性に応じたプレイをより長い時間楽しむことが出来る。キムの方もスナイパーライフルをアンロックしてある状態からスタートすれば、序盤のマップでは補給用の弾薬が無いという問題はあるものの(イベント後にリセットされて再補充される事もあるらしい)、少なくとも初期弾数分は得意武器を使って戦える。一方でベンは得意のリボルバーが最初から用意されているので、その点ではレベル0からのスタートで最も影響を受けないキャラクタである。 最後に全ての武器をアンロックする実績[Level 21]について何点か。名前とは違って実際に達成出来るのはレベル20まで。ゲーム全体で稼げるポイントは必要ポイントよりも3000程度多いそうなので、高ポイントのシークレットアジェンダさえ逃さなければ、各チャプターでアイテムをパーフェクトに集めなくても達成は可能である。早ければチャプター12,13辺りでもう達成出来る。それとUplayでアンロックされる武器C75は達成には必要無い。 |