問 題 点 |
ここはこうした方がもっと良くなったのではというのは幾つか有るが、大きな問題を感じさせるレベルの欠点は存在していない。 幾つかのマップが連結している中を行動するというセクションにおいて、移動ルートが複数のドア・ダクト等の出入り口によって複雑に連結されているという構造なので、次はどこに行ったら良いのかが分かり難いという面を持っている。 マップの保存は初回訪問時のステータスが記録されて、後にマップ単位でのリプレイ時にはそのデータが使われる。よってマップが複雑に連結している場合には、同一マップの2回目以降の訪問は更新されず、チェックポイントでの保存とクイックセーブに頼るしかない。しかしどちらも上書き方式なので、その複合マップのエリアが長い場合で特定の地点に戻りたいという際に困る事になる。 Riddick自身の身体の幅が、自分の感じるよりも広い物体として計算されている。移動時に時々突っ掛かるのは別に慣れれば気にならないのだが、体が或る程度近付くと周囲の壁に接触したと判定されてしまうのが問題。具体的にはフラッシュライトやEyeShineの使用時に、その効果が目が壁に接触したかの様に遮られて真っ暗になってしまう。特に狭いダクトの中を移動するシーンにて、周りが見えなくなってしまうのが困る点。 死体を引き摺る時にアイテムが有るとそちらに反応してしまうケースが有り、そのアイテムには触れない範囲で死体には反応する場所を探してUseしないとならない。 稀にだがゲームをロードした際に、AIがこちらを探知した状態からスタートしてしまうというバグが有る。 |
GRAPHICS |
製作のStarBreezeはこの前の作品となるEnclave(2003)にて非常に高い技術力を見せ付けてくれた会社であるが、このゲームでもその高い能力は遺憾なく発揮されている。PC版は同年発売のDoom 3には遅れての発売となったが、それと同様に高度なノーマルマッピングと影の生成を行なっている。 影生成についてはD3ほど光源の数や対象のオブジェクト数が少ないので複雑ではないようだし、暗い空間をダイナミックに照らしながら飛んで来る敵のFireballの様な演出も無い。それでも自分自身の影が投影されたりや、ソフトなエッジを持った影の描画等はむしろD3を上回っている感もある。自分の体のパーツから自分自身に影が落ちるという効果もちゃんと実現。ノーマルマッピングはメモリの量の関係上、主にキャラクタ等の限られた場所での使用となっているがそのクオリティも高い。テクスチャに関してもPC版ではクオリティを上げた物を使用している。またマップが小さいという利点はあるにせよ、このクオリティでこの程度のパフォーマンス負荷は優秀と言える。 キャラクタのアニメーションも優秀で、特に三人称視点に切り替わるムービーのシーンでは良く出来ている。刑務所内部のNPCのモデルや顔立ちが多彩であるというのも目に付くプラス点。似ているような顔は存在するが、ほぼ全員が異なった顔をしているので雰囲気が出ている。 設定ではShader 1.1, 2.0, 2.0++の選択が可能。自動判定で利用可能な物の一番上が選択されるが、強制的に更に上のクオリティを選ぶ事も出来る。 ラグドール効果を導入。体には弾痕がついて血が出る表現も有り。周囲の壁や床への出血も多い方である。 ワイドスクリーンに対応。アンチエイリアシングには非対応。 |
SOUND |
EAXと4SPにて3Dサウンドの定位はちゃんと認識出来るレベル。銃のサウンドについてはそれなりだが、一般的なゲームの物とは(ショットガン等)イメージが異なっており違和感もある。 通常はBGMが流れており、これは戦闘シーンになると派手な物に切り替わったりもする。しかし楽曲の数はそれ程無いようで再利用が多い。 声優のボイス関連は優秀であり良い雰囲気を出している。Riddickの声もVin Diesel当人が担当。NPCの声もかなりの数の異なった物が使われている(こちらはグラフィックスでの各人の差別化とは異なり複数人を兼用して担当している)。 字幕設定は多彩で、4種類の項目別にON/OFFの切り替えが可能となっている。 |