シ ス テ ム |
システム系統は特に変更が無いので、Crysisの方を参照してもらいたい。おそらく難易度変更によるゲーム内での制限についても一緒。 |
新 要 素 |
*AY-69 Dual SMG 両手持ちが可能なサブマシンガンで、ピストルのスロットに装備する。一般的なゲームにおけるUziに近い。高速での連射が可能な代わりに、命中精度が高くないので近距離戦限定の武器となる。 これを使えないと困るというシーンはおそらく無いので、使うかどうかは好みになるだろう。 *Grenade Launcher (FGL-40) サブマシンガンのスロットに装備するグレネードランチャー。弾薬はFragとEMP、発射モードは直撃とリモート爆破を切り替えられる。使用中はやや移動速度が犠牲になり、また6発全てをリロードするには長い時間が掛かる。発射ボタンを押し続けると照準を出せるが、これはキャンセルも出来ないし使い辛い。 破壊力は高く使える武器だが、2つ在るサブマシンガン/アサルトライフル用のスロットの一つを占めるので、使うかどうかは好みになるだろう。途中で見つけ難い武器だし、弾が補給可能な箇所も少ないので、使い切ったら捨ててすぐ別の武器に変えるというケースが多かった。 *PAX Cannon CrysisのTAC Cannonとは異なるスーパーウェポン。TACとは違って必須武器ではない。 *Nano Disrupter EMPグレネード。WHでは重要な意味を持つ兵器だが、これは戦闘の項で説明する。 *地雷 対戦車用とクレイモア。 *Armored Scout Vehicle (ASV) 高速で装甲可能な車両。対人用の高速マシンガン付きと、対車両用には低速だが破壊力の高い対装甲弾を装備した物が存在する。装甲は通常弾に対しては強いが、ミサイル等の系統には弱い。 *Hovercraft 氷上でも高速で移動可能な車両。武器は搭載していない。 |
違法コピー問題 |
2007年発売の大作であったCall of Duty 4のInfinity Wardからは、「PC版の違法ダウンロードの数に酷いショックを受けた」という発言。そしてCrytekと言えば「海賊版の被害が大きいので、PC限定のゲームは今後作らない」発言がやたらとメディアにて採り上げられており、このWarheadのインタビューでもやはり触れられて話題となっていた。そして実際にこの違法コピー論議の件は今回のゲームにも関係しているので、その辺の事情についてまとめてみる。 元々こういった「違法コピーで大ダメージを受けたので、もうPC限定のゲームは無理」という海賊版への失望発言としては、id SoftwareのCEOであるTodd Hollensheadが知られている。2004年に発売したDoom 3が通称“Day Zero Piracy”の被害を始めとして、違法コピーが原因で売れ行きが伸びなかったとして、「シングルプレイが中心のゲームをPC限定で出すのはもはやう困難である」という見解を示していた。今後はマルチプラットフォームか、PC限定にするのならば違法コピーへの対策が可能なマルチプレイ専用(中心)のゲームにするしかないと話し、実際に同社はその後そういう道を歩み始めている。ただこれまでは、こういった彼の発言が大々的に採り上げられるというケースは無かった。 一方で今回のCrytekの発言が大事になったのは、丁度その頃に「PCゲーム市場は今後縮小の道を辿るのか?」という論議が盛んになっている時期だったので、それと合わせてPC市場低迷の象徴として発言が扱われたというのがあると思われる。またValveの様な「PCゲームの未来は明るい」という立場からの発言との比較対照として引き合いに出される事も多かった。 Crytekに話を戻すと、同社は既にCryENGINE2をマルチプラットフォーム対応に改造しており、公式アナウンスはないものの実際にゲームの製作には取り掛かっていると発言している。(Crysis以外のゲームをウクライナのスタジオが作っているらしい)。よって「CrytekはPC用のゲームしか作らない」という話では既に無い。正確にはマルチプラットフォーム対応のゲームとは別に、PC専用というゲームを今後も作って行くのか?というのが争点である。もっと正確に言うと、シングルプレイをメインとしたゲームをPC専用にこれからも出すかどうか?になる。オンラインがメインのゲームの場合には、マルチプレイ用のプロダクトキーで強固なプロテクトが可能なので、今後もPC限定で制作するというのは考えられるとコメントしている。これはidと同意見。 Crytek自身は発売前の時点では「やはりPC限定にしたい」という立場を崩していない。CEOのCevat Yerliによれば、「将来的にもCrysisはPC限定で制作したい。PCは最も優れたプラットフォームであり、それ故にCrysisはPCのみで出るべきである。PCでしか出来ないゲームをPCのみで出すというのが我々の基本哲学である」としている。また「コンソールは種類が一つだけなので最適化には有利だが、ゲームを作っていて面白いのはPCの方。」とも述べている。地元のドイツはコンソールよりもPCゲームが売れているという世界第二位のPC市場でもあるし、その意味でPCゲーム市場を守る砦としての責任感も同時にあると思われる。 しかし今後ゲームの開発費が下がる事はまず無いので、売り上げ見込みからの利益が制作費を下回りそうならば、会社存続の為にはマルチプラットフォームも考えないとならなくなる。Crysisでは100万本以上売れて黒字にはなったが、満足の行くレベルの利益を確保するまでには至らなかったそうだ。今回のWarheadはその会社の将来を見極める為のテストケースとして位置付けられており、売り上げがどの程度になるのかによって最終的な決定を下すつもりだとコメントしている。 具体的には「Crysisの場合はネット上からダウンロードされた違法コピーの数は正規版売り上げの15-20倍程度の見積もり。もちろんコピープロテクトを固くして違法コピーの数を減らしてもその数がそのまま売り上げ数に直結する訳ではないが、もしプロテクトによって2倍の売り上げを確保出来たならば十分に採算が取れる数字になる。つまりそれならば自社の方針通りに、今後もCrysisシリーズはPC限定のゲームにするというやり方で作り続ける事が可能だ」と話している。Warheadについては販売価格も異なるので目標数値は単純に2倍とはいかないと思うが、今回使用するコピープロテクトによって内部的に設定されている目標数値に達するならば、それは成功と見てCrysisシリーズについては次回作もやはりPCのみで制作するという立場を表明している。 ただし話はそれほど簡単ではない。「1000人の違法コピーを不可能にするのは、同時に10人の怒れるユーザーを生み出す」と悩みを打ち明けている。正規品を購入しているのに認証で誤爆してはじかれてしまうというのはもちろん、オンライン認証が必須だとかインストールの回数制限といった点に不満を述べる人もいる訳で、掲示板が怒りのコメントで荒れてしまうという状況はやはり発生している。 どんなコピープロテクトを使うのかに加えて、不満やトラブルに対してどんなサポートを行うのかといった代理店のEA側の対応も重要となるので、どんな方式と対応策を用意するのかは検討中とされていたが、最終的には代理店側の決定に従うという一般的な形となった。CEOからのユーザーへのこのコピープロテクトに関する声明文はこちらで見られる。 |