CRYSIS: WARHEAD

                                  08/10/08



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製作・販売: Crytek / Electronic Arts
発売: 2008/09
日本代理店: エレクトロニック・アーツ



    ※CRYSISの内容について一部ネタバレを含むので未プレイの方は注意して下さい


概  要  2007年発売のCrysisに続いて一年も経たない内にリリースされた新作。開発はドイツのCrytek本社ではなく、ハンガリーのBudapest Studioが行っている。発売は同じくEAから。

 ゲームの位置付けとしては完全に独立した一つの作品となっており、全三部作の予定とされているCrysis本編の第二部では無いし、Crysisの拡張パックでも無い。単体で動作する独立した外伝的なゲームであり、Crysis本編のプレイ及び一切の事前知識を必要としないとされている。


 少なくとも現時点では、発売はCrysis同様にPCのみとなる。価格はリソースを共用しているので制作費が安く済むという事からか、北米では発売時には$29.99という設定になっている。Steamでも配信されている。

 日本では「クライシス ウォーヘッド 完全日本語版」としてEAから発売中。

 (少なくとも欧州版では)製品版はDVD2枚組み。片方がシングルプレイ用で、もう一枚のCrysis Warsと刻印されている方がマルチプレイ用のディスクである。どちらかしかプレイしないのならばインストールは片方だけでOK。


 これを書いている時点(2008/10)では大きな騒ぎにもなっている、EAのSecuROMを使用したDRM(Digital Rights Management = デジタル著作権管理)だが、この作品にも適用されている。

*初回起動時にオンラインに接続してやり、認証サーバーにて正規品認証プロセスを通らないとならない
*この認証は別のPCを含めて最大で5回まで可能
*認証後はオフラインでプレイ可能
*認証後は起動に正規品DVDを必要としない
*この認証はシングルプレイのみで、マルチプレイの方は従来通りのキーコードによる認証
*Steam版でも同じ様に認証が必要

 再認証は「大幅にPCの構成を変更」、「HDのフォーマット」、「OSのアップグレード」、「コンテンツのダウンロード」といったケースで必要になる。違法コピー対策から、おそらくパッチの適用時にも必要になると思われる。

 もし5回以上のインストールを必要とする場合、EAのカスタマーサービスに電話連絡して正規品購入の証明をすれば解除して貰えるそうだが、具体的に何が必要なのかは不明である。また海外版を購入している場合、この解除の申請が日本のEAを通して行えるのかは疑わしい面もある。そうなると直で海外のサポートに電話というのは困難なので厄介である。なお日本語版も同じプロテクトだと思われるが、日本でもこの解除のサポートが受けられるのかどうかは分からない。EAではユーザー側でこの回数制限をコントロール可能にする為のツール(回数をリセットするという意味ではない)の制作を検討中だそうだが、具体的にリリースが何時になるかは全く分からない状態。

 このDRMの将来については、高度なコピープロテクトを必要としない様になった時点で、通常仕様のオリジナルDVDの認証方式等へとタイプ変更するパッチをリリースすると宣言されている。これは「現在の売り上げ程度ならば、あえて面倒なプロテクトを掛けておく必要が無い」と認識された時点となるので、何時になるのかはEA次第である。ゲームが順調に売れ続けるならば数年先という可能性もあるだろう。認証サーバーが倒産等で停止した場合にはどうするのかには、その時点で解除パッチを出すとされている。


STORY  このWHの主人公はCrysisでは一際目立っていたRaptor Team内の英国人“Psycho”ことSergeant Michael Sykes。構成としては本編の主人公であったNomadの活躍の陰で、Psychoは一体どういう任務をこなしていたのかを描くという形になっている。時間軸としては本編でNomadと分かれたM4の後から、最後にM11にて合流する前の時点までを扱っている。

 ストーリーはKPA(北朝鮮軍)が極秘に運搬するコンテナの争奪を巡り、Psychoと北朝鮮側のColonel Lee(海外掲示板でも勘違いしている人が見られるが、本編に出て来るGeneral Kyongでは無い)が対決するという図式で描かれている。また空軍のパイロットとしてオニールという新キャラクタが多くの場面で登場するようになっている。



PATCH

DEMO
 現在パッチはリリースされていない。


 このWHのデモは存在しないが、Crysisのデモで一応テストは可能。ただしこのデモはエンジンの初期バージョンなので、安定性やパフォーマンスについては当てにならない面もある。

動作環境

トラブル
HARDWARE 必要環境 推奨環境
CPU (XP) P4 2.8 GHz / Athlon 2800+ / Core 2.0 GHz
(Vista) P4 3.2 GHz / Athlon 3200+ /
Core 2.2 GHz
Core 2 DUO @ 2,2GHz
Athlon 64 X2 4400+
MEMORY 1GB, 1.5GB (Vista) 2GB
VIDEO VRAM 256MB以上 Pixel Shader 2.0以上
NVIDIA 6800 GT / ATI 9800 Pro
NVIDIA 6800 GT / ATI X800 Pro(Vista)
NVIDIA GeForce 8800 GTS/640 クラス
SOUND DirectX 9.0c互換 同左
対応OS  XP(SP2要) / Vista
DirectX 9.0c以上要


 必要環境はほぼCrysisと同じ。VistaではSP1の適用か、マニュアルでの以下のパッチが必要。
http://support.microsoft.com/kb/940105

 以下のビデオカードでは動作しない。
NVidia 7100 series, 7200 series, 7300 series, 7500 series, 7600 GS, 8300 GS, 8400 GS, 8500 GT
ATI X1300, X1550

 グラフィックスやパフォーマンス関連の分析は長くなるのでその項で行う。


認証プロセスが通信エラー等で上手く行かない
 ファイアウォールやルータ系統を止めるか外して直結状態で行う。或いは常駐ソフトを停止させる。携帯可能なPCならば別の環境に持って行ってテストという手段もある。

チェックポイント到達時のオートセーブや、セーブ時に落ちる
 これは私も2回遭遇した。そのセーブデータは途中で終了して壊れているのでやり直すしかない。どうもメインメモリの空き容量が少ないと発生するらしい。もし繰り返し同じ箇所にて発生する場合には設定を下げて軽くしてリトライする。

パフォーマンスが悪い(Crysisは正常)
 今の所明確な対策は見付かっていない。製品版のパッチ待ちとも言える。以下は効果が有ったとされている対策。

1.Vistaの場合ならばDX9モードで起動してみる。
  "C:\Program Files\Electronic Arts\Crytek\Crysis WARHEAD\Bin32\Crysis.exe" -DX9

2.クアッドコアの場合、CPUを2個停止させてデュアルにて動作させる
3.ATI 4870の名前が多いのだが、これは新ドライバ待ちか? Nvidiaでも178.xx以上でかなり変わるという情報あり。

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