PLUTONIUM PAK |
第四のエピソード“The Birth”を追加する拡張パック。制作は3D Realms自身。Atomic Editionを買えば最初から入っている。 *エピソードは全11レベル *最後の新ボスの他に敵を2種類追加(Protector Drone, Pig Cop Tank) *新武器Microwave Expanderを追加 *サウンド設定で44MHzをサポート *マウスのInvert設定をメニューに追加 レベルは、It's Impossible(ミッション・インポッシブル), Duke Burger, Babe Land(ディズニーランドのパロディ), Going Postal(郵便局), XXX-Stacy(アダルトビデオ製作工場), Area 51等、やはりユニークな物が数多く用意されている。オリジナルとはまた異なったレベルを含むというバラエティさも含めて、本家が制作しているだけあってクオリティは高い。 新しい敵2体は体力が高目の設定で、全体的にも拡張パックという事で難易度が上がっている。特にラスボスは特殊なシチュエーションでの戦いとなり相当難易度が高くなっている。 新武器はMicrowave Expander Rayで、Shrinkと同じ武器スロットに入って切り替えて使う。弾薬は別。名前の通りに敵を膨らませて破裂させるマイクロウェーブを放つ。その爆発は周囲にもダメージを与えるので集団の敵に対して有効。その分Shrinkよりも強力であるが、弾薬は少ないし最大数も低い。 現在では単体で購入するケースはまず無く、基本的にAtomic Editionとして収録されているのでそのまま遊べる。総合的なクオリティは本編に劣らないので、製品版の価値をより高めている追加エピソードとして価値があると言えよう。 |
GRAPHICS |
Build Engineを使用。これが初採用のゲームでは無いが、その優秀さが認められてからは数多くのゲームにライセンスされている。しかし既にWindows
95以降にはWindows専用のゲームが登場する中で依然としてMS-DOSベースである点や、完全な3Dではない疑似3Dというのもあって下火になるのも早かったエンジンである。Windowsへの移植やハードウェアアクセラレーションへの対応は、一部にて実験的なレベルでしか行われなかった。 当時としては先進的な機能を備えており、複雑な構成のマッピングを可能にしていた。 |
SOUND |
当時としては銃器のサウンドは良い部類。 設定にもよるがゲーム内での音数も多く、エコーの効果も使われていたりして高度である。 BGMはレベルによって異なるが良い曲が多い。 |
MULTIPLAYER |
最大で8人までのマルチプレイに対応している。当時としては定番、今となっては懐かしいがシリアル,
モデム, LAN接続に対応している。シリアルというのは2台のPCをケーブルで直結させるスタイル。モデムは片方が相手に電話を掛けて、モデムを通してプレイする形式。知り合い同士でしかプレイは出来ないが、当時はポピュラーなやり方でもあった。3人以上でのプレイとなるとLAN接続になり、これは構内回線でケーブル接続する。 1996年辺りまでのMS-DOSのゲームは、現在の基本形式であるインターネット接続(TCP/IP)には対応しておらず(というかインターネット自体が一般的では無かった)、ネット上でプレイするにはLANのIPXプロトコルを変換する形で使用するしかなく、それには有料で接続サービスを行う会社に登録しないとならなかった。Duke3Dは発売当初はTEN (Total Entertainment Network)に対応しており、ここで用意されたマッチングサービスを使ってプレイする形式であった。その後はKALI等の別のプログラムにも対応している。 現在でも同じ様なIPXの変換プログラムを使用してのプレイは可能だが、本格的にプレイしたいのならばWindowsへのポート版を使うとか、TCP/IP対応の物を選択するべきだろう。 モードとしてはDukeMatch(デスマッチ)とCo-opに対応。マップはシングルプレイの物を指定して使う。 |