HALF-LIFE 2: EPISODE ONE

                                  08/04/18



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製作・販売: Valve / EA(リテール版のみ)
発売: 2006/06
日本代理店: サイバーフロント



 ☆内容にはHalf-Life 2のネタバレを含むので、未プレイの方は注意して下さい


概  要  元々は”続く....”の様な形で終わっていたHalf-Life 2の拡張パックという位置付けになる、Half-Life 2: Aftermath(余波)の名前で開発されていたゲーム。その後エピソード形式で段階的に配信される形態に変更されて、このゲームも2006/02に名前をEpisode Oneと変えている。最終的にこのシリーズは三部作として構成される事に決まり、これはその第一弾となる。

 プレイにはHL2本編を必要とせず、単体で動作する。配信はSteamを基本としており、パッケージ版はEAが流通を担当している。


 発売形態に付いてはちょっとややこしい。最初は単体の製品として北米では$19.95で発売されている。これにはHalf-Life: Deathmatch SourceやHalf-Life 2 Deathmatchが付属していた。その後同年の末には本編とのセットとなるHalf-Life 2: Holiday 2006 Collectionが発売。これ等の製品は現在では扱われていない。なおValveの製品はSteamに登録する関係上中古で入手してもプレイ出来ないので、安くても在庫として残っている新品以外はこの旧製品を手に入れても意味が無い。
 そして2007年10月に発売されたThe Orange Boxの中に収録。2008/04にはパッケージ版のみで、EP2とのセットになるHalf Life 2: Episode Packとして$29.99で発売されている。Steamでは現在でも単体で買える他、別の作品との様々な組み合わせで割引販売も行われている。

 日本ではサイバーフロントがハーフライフ2 エピソード1 日本語版を発売している。ハーフライフ2 オレンジボックス【日本語版】ハーフライフ2 エピソードパック【日本語版】もリリース済。


 このEP1はコンソールではリリースされていなかったのだが(HL2はXboxで出ていた)、Orange BoxがXbox 360とPS3用にも発売されたので現在ではプレイ可能になっている。日本でもEAから2008/05/22にXbox 360版がリリース予定。


 Xbox 360ではHL2とこのEP1に”実績”機能が追加されているが、PCにはその機能は備わっていない。検討するといった話は聞いた事が有るが、現時点(2008/04)では実装されていない。

 特殊な例ではあるが、Orange Boxのプレイ権がSteam上から剥奪されるという事件が起きている。簡単に解説すると、タイの通販サイトではOrange Box(内容は英語)が欧米よりも安い値段で販売されていた為に、一部のユーザーがそれを購入していた。しかしこのタイ版には「タイ国内でしか売ってはいけない」という規約が在り、それ故にValveがこのタイ版の登録キーを使っているタイ以外の国のユーザーのSteamのアカウントから、ゲームの登録を剥奪したといういうもの。日本でもゲームでアジア版の安いバージョンを入手可能な所は存在しているが、Steam関連のゲームに付いては気を付けた方が良いという話。

STORY  HL2のラストのイベントによりCitadel(要塞)内部のリアクターが爆発して、GordonとAlyx Vanceが吹き飛ばされた所からゲームはスタートする。

 この三部作の冒頭となるエピソード1の内容は、不安定になったコアによりCity 17全体が吹き飛ぶ様な大爆発が起きる可能性があるので、GordonとAlyxは再度崩壊寸前のCitadelに入ってコアのメルトダウンを遅らせるように仕向け、その後City 17からの脱出の道を探るという物になっている。



PATCH

DEMO
 パッチは何回かに渡ってリリースされているが、Steamを通じての自動適用になるのでユーザーが意識する必要は無い。


 デモは存在しない。ただエンジンのバージョンがほぼ同じなので、Steamを通じてHalf-Life 2のデモで動作確認は可能である。

動作環境

トラブル
HARDWARE 必要環境 推奨環境
CPU Intel Pentium III/AMD Athlon 1.2 GHz 2.4 GHz以上のCPU
MEMORY 256 MB 512 MB
VIDEO DirectX 7 互換 DirectX 9 互換
SOUND DirectX 9 互換 同左
対応OS  2000/XP/Vista
DirectX 9.0b以上要


 使用エンジンはバージョンアップされているが、大幅な変更では無いので基本的にはHL2が動いたPCならば問題は無い。ビデオ関連の設定を高くした時に新しく加わった描画機能が働いて負荷が高くなるだけで、下の方の設定でプレイする分にはHL2と変らないようになっている。DX7レベルのビデオカードに対応しているので、グラフィックスの質を落とせばかなり昔のマシンでも動作が可能である。

 製品コードを登録する為に、Steamのアカウントとインターネットへの接続環境が必須となる。登録後はオフラインでのプレイも可能。


 ソースエンジン全般のトラブルと対策についてはこちらの頁を参照。


サウンドがループして落ちる。または”Failed to lock index buffer in CMeshDX8::LockIndexBuffer”。
 EP1における最も有名なエラーで、公式Forumでは今見ると投稿数が1200を超えている。OS側がDirect3D等のワークエリアとして確保する特殊なメモリエリアであるPaged pool memory領域が足りなくなるのが主な原因とされている。検査や対応策は上記のソースエンジンの対策頁を参照。ただしユーザー環境によっては、他のソフトの削除等対応が相当面倒になる可能性もある。

 EP2ではほぼ治っているようだし、HL2では特に聞かなかったのでこのバージョン固有の問題と推測されるが、エンジンの仕様からなのか完全な修正パッチはリリースされていないし、未だに出ていないという事は修正は無理に近いという意味なのだろう。


ラストの予告ムービーで落ちる
 ゲームのラストにEP2のトレーラーが再生されるのだが、当時出ていたWMP11のベータだと落ちてしまっていた。つまりインストールされている再生のコーデックによっては正常に動かない可能性がある。ダメな場合は Valve\steam\steamapps\(ユーザー名)\half-life 2 episode one\episodic\mediaの中に入っているので直接再生すれば見られる。


Chapter 2: Direct Intervention(直接干渉)にて画面が真っ黒になってしまう
 照準しか見えなくなるという障害。このマップでは新規に開発したシェーダーを大幅に使用しているのが原因。オプションから、ビデオ→詳細→色調整を”無効”にして、その後最新のセーブを読み込んでやる。ビデオカードが描画の機能に未対応か、ドライバが古いのが主な原因。設定を下げても治る可能性有り。

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