HALF-LIFE 2: EPISODE TWO

                                  08/04/23




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製作・販売: Valve / EA(リテール版のみ)
発売: 2007/10
日本代理店: サイバーフロント



 ☆内容にはHalf-Life 2&Episode Oneのネタバレを含むので、未プレイの方は注意して下さい


概  要  Half-Life 2 Episodesの第二弾。本来エピソード形式は発売のインターバルを短く出来るというのが利点の筈だが、このEP2は何回も延期を繰り返した末にようやく発売になっている。制作にはEP1の時と同様に一年半程度を費やしており、エピソード形式は予想外に時間が掛かってしまうという点はValveも認めている。

 単体動作するので、HL2やEP1を必要としない。


 リテール(パッケージ)版としては、The Orange Boxの中に収録されて発売されたのが最初。これはHalf-Life 2, Episode One, Portal, Team Fortress 2とこのEpisode Twoの5本セット。その後Half-Life 2: Episode PackとしてEpisode Oneとのセットで販売されている。これまでに単品では発売されていない。

 SteamではThe Orange Boxの発売と同時に単品での販売も行われている。また上記の2種のセット品の他にも別のセットとして購入も可能。

 日本ではサイバーフロントからハーフライフ2 オレンジボックス【日本語版】ハーフライフ2 エピソードパック【日本語版として発売されている。


 Xbox 360とPS3でもThe Orange Boxが発売されている。日本でもEAから2008/05/22にXbox 360版がリリース予定。


 当初はEP2, Portal, Team Fortress 2という新作三本のみのBlack Boxというパッケージが用意されており、Black Boxが$39.99でOrange Boxが$59.99という価格設定だった。しかしこれは廃止されて、Orange Boxのみを$49.99という形で一本化されている。Gabe NewellによればBBが無くなった理由は小売店からの圧力によるものだそうだ。複数のパッケージが存在するといろいろと面倒という理由で反対されたそうで、要は間違って買う人が出て来る・陳列棚のスペースを喰う・仕入れ数の割合が読み難いといった話だろう。

 既にHL2とEP1という旧作品を持っている人からすると、ダブって購入する分割高となるので、$49.99のOrange Boxに一本化という決定は反発を受けた。Steamならばバラでも買えるが、発売時点の価格ではEP2が$29.95、Portalが$19.95、Team Fortress 2が$29.95となっており、シングルプレイ派でEP2とPortalと購入するとなるとOrange Boxの$49.99と差が無くなってしまう事になる。
 そこで補償という意味合いからValve側はギフトというシステムを用意している。新作3本はプロダクトキーが同一なのだが、他の旧作2本は別々のキーが提供される。このキーをSteamを通じて他の人にプレゼントが可能というシステム。相手がその時点でSteamに加入している必要はないし、2つのキーは別々の人に与えても構わない。ただしこのギフト用のキーの売買は禁止されており(アカウントの停止も有り得るという注意書き有り)、与える友人がいない場合には意味が無い。


 ゲーム内にはPortalとの関連性を示すシーンが存在しており、その中の或るアイテムから「Portalの女性主人公Chellとはアリックスの母親ではないのか?」という議論が巻き起こった事が有った。しかしこれはGabe Newellによって否定されている。

 シークレットの様な形で海外の人気ドラマシリーズ”LOST”に関連する物が幾つかゲーム内に含まれている。これはドラマの中に初代のHalf-Lifeに関連するシーンが含まれていたのをキッカケに、ドラマの総合プロデューサーのJ.J. AbramsとGabe Newellがメールで親交を持つようになり、このEP2ではお返しとしてLOSTで使われているシンボル等をEaster Eggとして入れたというのが真相。

STORY  EP1の最後でCity 17を脱出したフリーマンとアリックスだが、要塞の破壊前に発動されたプログラムにより、コンバインの母星との間にスーパー・ポータルを繋げる装置が動作してしまう。もしそれが実現してしまったら、押し寄せて来るコンバインの軍勢の前に地球が壊滅するのは確実。

 地球を救う為にはスーパー・ポータルの制作を妨害するしかなく、それにはEP1でアリックスが要塞の内部から手に入れたデータパケットが必要になる。2人はレジスタンスの本拠地であるWhite Forestのマグヌッセン博士の下へ、ポータルが完成する前にこれを急いで届けないとならなくなったが、その途中でアリックスは瀕死の重傷を負ってしまう。フリーマンはボーティガンツの助けを借りて彼女を助けると共に、何とか敵の防壁を突破してWhite Forestまで到達しないとならない。



PATCH

DEMO
 パッチはSteamを通じての自動適用になるのでユーザーが意識する必要は無い。


 デモはリリースされていない。それとこのEP2は新しくなったソースエンジンで製作されているので、(EP1とは異なり)Half-Life 2のデモでは動作が可能かの確認は出来なくなっている。

動作環境

トラブル
HARDWARE 必要環境 推奨環境
CPU 1.7 GHz
SSE(ストリーミング SIMD 拡張命令)対応必須
Pentium 4 3.0GHz
MEMORY 512MB 1GB
VIDEO DirectX 8.1以上に対応
Shader Model 1.1以上
DirectX 9以上に対応
SOUND - -
対応OS  2000 / XP(SP2要) / Vista
DirectX 9.0c以上要


 Steamでの認証となるので、パッケージ版を購入したとしてもインターネットへの接続環境が必須。認証後はオフラインでのプレイも可能。Orange Boxとして購入した場合には、TF2やPortalと共通のプロダクト・キーでの登録になる。

 このEP2を含めてOrange Boxにて初めて収録されたゲームは新しいバージョンのソースエンジンを採用しており、必要環境がこれまでとは異なっている点に注意。つまりオリジナルのHL2やCS:S等ならば動くPCでも、このEP2は動かない可能性がある。例えばHL2: EP1までは昔のPC用にDX7レベルのレンダリングモードを備えていたが、新バージョンでは最低がDX8.1に変っている。全ての対応カードは公表されていないが、Shader Model 1.1以上が必須となったのでGeforce 4MX等は非対応となる。マルチコアCPUでの最適化も拡張されている点。

 インテルのSSE(AMDならば3DNow! プロフェッショナル・テクノロジ)に対応したCPUが必須となるのも変更点。対応していない物は相当古いCPUになるが、Valveではcputest.exeという確認用のツールを発行している。


 ソースエンジン関連の一般的なエラー対策に付いてはトラブル対応の頁を参照してもらいたい

日本語字幕が一部しか表示されない
 日本語のデータがバージョンアップの際に破損?しており、現在(2008/04)でもそのままの状態になっている。インストール時点のデータを使えば復旧可能。closecaption_japanese.dat と closecaption_japanese.txt がそれに当たり、これを更新前にGCFScape等のツールを使って取り出してやる。なお現在このデータはThe WorldさんのHalf-Life 2用Modの頁にアップロードされている。

 日本語字幕ファイルは \steam\steamapps\(アカウント名)\half-life 2 episode two\ep2\resource\ の中にコピーしてやれば、優先的に読み込まれて字幕が正常に戻る。


Failed to create D3D device
 基本的にはビデオカードのドライバを最新にするのが対応策だが、Windows Updateにて重要な更新を適用していない場合に発生する可能性もある。それでもダメなら、コマンドラインに -dxlevel 81 を付けて起動してみる。


起動前(Preparing to launch...)の状態からデスクトップに落ちてしまう
 まずは上記のトラブル対応の頁から、コマンドラインによる各種テストを行って見る。

 それ以外には上記の解説にあるSSE対応のCPUかどうかを確認。その他の対策ではSteam→Portalのプロパティ→ローカルファイルタブ→「ファイルの整合性を確認」を実施。なお既にプレイ中のゲームの場合、この処理を行う前にゲームのセーブデータ(Saveフォルダ)はコピーを取っておいた方が良い。


Intelのオンボード系グラフィックスの問題
 グラフィックスにインテルのチップを使用しているPCにて、Half-Life 2は正常動作するのだが、Orange boxで新規に加わったPortal, Team Fortress 2, Half-Life 2: Episode Twoが、フリーズやクラッシュで安定して動かないというトラブル。インテルのドライバに問題が有るそうだが、対応ドライバが出るまでの暫定的な対策。

 第一にコマンドラインに +mat_bumpmap 0 +mat_picmip 2 を追加してテストを行う。これでも治らないのならば、
\Steam\steamapps\<アカウント名>\portal\portal\cfg の中の config.cfg を開いて、
その中に mat_max_worldmesh_vertices 1024 の行を追加してみる。


実績がカウントされない
 解説モード、オフラインモード、チート使用時は不可となる。

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