新 要 素 |
仲間として同じ海兵隊員を連れて行動する事が出来るようになっている。タイプはSoldier, Engineer, Medicの三種類。ソルジャーは攻撃能力が高く、エンジニアは開かないドアを開けたり逆に溶接したりを行える。メディックはUseキーで体力回復をしてくれる(無制限ではない)。指示は個別にFollowかWaitの命令を出せるのみ。 新武器が結構な数追加されている。逆にHL本編の武器で出て来ない物もある。 *Wrench Crowbarの代わりの打撃武器。2ndでスローだが強力な打撃を行える(箱壊しに便利)。 *Knife これはマルチプレイ用の武器という感が強い。箱を壊すのには使える。 *Barnacle 天井に張り付いているBarnacleを武器にした物。敵を引き寄せる事も可能だが、基本的には壁や天井に打ち出してGrappling hookの役割を果たす。ただし貼り付けるのは生体(植物含む)のみで、コンクリート等には貼り付けない。 *.357 Desert Eagle 本編のマグナムに代わっての登場。2ndでレーザーサイトをオンにすると、連射速度が落ちる代わりにダメージと正確性が増す。非常に強力な武器である点は変わらない。 *M-249 SAW 連射速度が高いマシンガン。撃つと強烈な反動で後方へと動いてしまう(座れば安定する)。一般的FPSでの「連射速度は速いが命中率はかなり悪い」というイメージではなく、結構な精度を誇るので単に強力になったマシンガン系武器という感じで使える。 *M-40A1 Sniper Rifle Crossbowの代わりに登場。スコープが揺れないし正確に即着弾するので使い易い上に、ダメージは最強クラス。ただしそれ程弾数は多くないし、連射速度も遅い。 *Displacer Cannon エネルギー弾を撃ち出す兵器で、ダメージという点ではゲーム中最強。特別な敵以外は全て一発で倒せる。ただし敵に中心のコアの部分を直撃させないと効果が無い。或いは周囲の壁や床に当てると、少しの間を置いてから破裂して近くの敵を巻き込む。発射までにチャージの時間が掛かるのも弱点。最大エネルギーは100で一発に付き20を消費する。 2ndで特殊な使い方が可能だが、これに関しては後述する。 *Spore Launcher 生きている魚状のエイリアンを利用した特殊兵器。弾薬はSpore(胞子)で、これをマップ内に生えている植物?から採集してから食べさせてリロードする。ロケットランチャーの用に使えて、ダメージも非常に高く役に立つ武器。2ndでは壁等を反射しながらユラユラと飛んで行き、敵に触れると爆発する弾を撃ち出せる。しかも待てば胞子は連続して回収可能なので弾薬の補給も楽。 *Shock-Roach 電撃を放つエイリアンの生物兵器。本編のHornet gunに当たり、時間と共に無限に弾薬が補充される。ダメージはあまり無いので、タフな相手や数が多い時には向かない。水中で使うと感電するので注意。 新しいモンスター(エイリアン)も幾つか登場している。ボス系以外では以下の様な物が出て来る。 *Pit drone 群れで現れる小柄なエイリアン。高速でトゲ状の物体を飛ばして攻撃して来る。弱いのだが接近されて打撃攻撃を受けるとかなりのダメージが入るので、遠くに居る内に倒すのが基本となる。 *Shock trooper Shock roachを持つ敵で体力的にもタフ。しかも複数で現れたりする事も多々ある。死んだ後にShock roach自体が襲って来るので気を付けないとならない。 *Voltigore ダメージの高いエネルギー弾を放って来る大きな敵。相当にタフなので強力な武器を使わないとなかなか倒せない。 *Black Ops 黒い戦闘服を着た兵士。本編の女性アサシンと一緒に行動している事も多い。基本的に動きは海兵隊のものに近いがより高速である。それとグレネードも多用してくる。 マルチプレイにはCTFが追加されている。OFの新武器が使えるようになっているし、モデルやマップも新しい物が加えられている。 |
GAMEPLAY |
選択した難易度にもよるだろうがプレイ時間は8時間前後。拡張パックとしては結構ボリュームが有る。 戦闘に関わるシステムについては本編とほとんど変わりは無い。H.E.V. protective suitと呼ばれる兵士用のアーマーを着込むが、機能的にはフリーマンの物と同等である。仲間の兵士の操作が加わっているが、これは本編の警備員達とほぼ同等である。操作するアイテムとしてはロープが追加されており、これを利用してジャンプを行わないとならないシーンも存在しているのだが、ちょっと扱い難いという印象で使い勝手は悪い。他にはフラッシュライトの代わりにナイトビジョンを装備するようになった。操作の訓練にはBoot campを用意。 マップの構成としては主に施設内の本編とは別のエリアを回るようになっており、ダブっている箇所はあまりないので新鮮さは保っている。異世界であるXenのパートは限定的にしか登場しないし、そこでの戦闘も今回は含まれていない。プレイ中にフリーマンとは交わらないが、姿を見る事が出来るシーンは存在する。本編のイベントを別側から見たりというのも何箇所か用意されている。 本編がサバイバルの要素が強かったのに対して、こちらは兵士の戦いなのでイメージとしては一般的なFPSに近くなっている。その難易度については評価が割れているが、個人的には本編に比べて数段易しくなっていると感じた。とは言っても本編の難易度が非常に高かったので、それでも普通のゲーム程度の難易度は保っている。 難易度減少の理由としては、強力な武器が増えているというのが一番強く影響している。例えばFPSでは定番の強力兵器であるロケットランチャーは、本編ではRPGという設定で使い難かった。しかしOFではSpore Launcherという兵器が有って、これをRLの様に使えるので普通のFPSの様に戦える。他にはM-249は破壊力が高いし、スナイパー・ライフルも強力となっており攻撃力が相当アップしている。結果的に本編では強い敵相手にはマグナムに依存するという傾向が強かったのが、様々な武器を使って十分に戦えるように変わっている。 そのマグナムの代わりとなるOFのDesert Eagleについても最大弾数が36発と変らないものの、入手出来る弾数が増えているのでもっと気軽に使えるようなバランスに。これを含めてゲーム全体で弾薬の数が多いという印象で、それも攻撃力を増している理由の一つとなる。ただし武器によっては非常に限定的にしか弾薬が手に入らないという物も中には存在する。 敵としては時にはアサシンとの組み合わせにもなるBlack opsは怖く、ゲーム中で一番手強い相手となる。しかし本編における海兵隊程の頻度では出て来ないので、全体的に見るとやはり難易度は落ちている。Black opsが集中して出て来る終盤は確かに難しくなるが、本編に比べるとギリギリの危ない状態で過ごす時間は大幅に減っていると言えるだろう。エイリアン系ではタフなタイプも居るが、基本的にAIは単純なので遥かに扱い易い。こちらを追って来る物が多いので、誘き出して爆破等の技も使える。 総合的にはプレイヤー側の攻撃力が増している分爽快感も増しており、ユニークな武器が多いのも含めてアクションFPSとして良く出来ていると感じさせられる。アサシンを含めたBlack opsとの戦いは特に面白い。 戦闘の問題点としては、武器の数が増えたので選択がやり難いという点が挙げられる。本編よりも増加した7つのカテゴリに振り分けられているが、咄嗟に目的の物を出すというのは難しい。ショートカットで1-0までの10個のキーに好みの武器をアサイン可能とか、これだけ多いならばそういったシステムにした方が良かったと思える。 難易度に対する感想は大きくバラついており、非常に高いという人もいれば、かなり下がって普通になったという人もいる。その理由の一つ目として、箱の中のアイテムの回収という問題はあると思われる。HLではリアリティを重視しており、一般的なアクション物FPSの様に弾薬や回復アイテムが移動する道の上に何故か置いてあるというケースが少ない。ちゃんと倉庫の様な部屋の中や、木箱等の中に収められているのが普通である。しかしそのリアリティへのこだわりが逆にスムースな進行を邪魔をしているという感も有り、プレイヤーはアイテム類が欲しいならば片っ端からその辺に在る箱を破壊しながら進まないとならない。小さなダンボール状の箱の中に入っている事も有るので、それも壊すならば余計に面倒になる。 その為に進行優先で、こういった箱を危ない状況になるまでは積極的には壊さないという人も出て来る。しかしそうなると回復薬やアイテムの入手量が当然少なくなる訳で、それだけゲームは難しくなってしまう。脇道を隅々まで探索するかどうかというのも同じ。 もう一つこのゲームの非常にユニークな要素として、Displacer Cannonという実験的な装置が存在している。最大エネルギーが100の武器で、普通に使った場合には20のエネルギーを使用して強力な攻撃が可能なのだが、これのAlt Fireを使用すると60のエネルギーを費やしてXenの世界へとテレポートするようになっている。Xenの何所へとテレポートするのかは使う場所によって異なり、稀なケースだがそのまま落下して即死という事も有る。テレポート後は向こう側に在るテレポーターに飛び込めば、飛ぶ前の位置に近い場所へと帰って来られる。 今回は飛んだ先のXenの世界に敵が待っている訳ではない。では何に使うのかと言うと、その世界に置いてあるアイテム類を回収が可能になるという利点を持っている。常に全てではないがヘルス、アーマー、弾薬が手に入るので、テレポートでXenへと回復に行くという風に使える。この機能の重要な点は、危なくなった際に緊急手段として役に立つという所にある。 HLではヘルスが足りなくて危険な状態になった場合で、これはもう繰り返しても次の回復地点まで持たないと判断したら、戻って別のセーブからやり直さないとならなかった。しかしOFではヘルスが一桁しか残っていない様な危機的な状況でもこの能力を使う事で、Xenでヘルスやアーマーを回復して(常にではない)、元の場所に戻って来られるのである。携帯可能な回復アイテムと同じ意味合いと考えてもらっても良いだろう。 ただし同時にDisplacer Cannonは破壊力最強の兵器であり、そのエネルギーを60も費やしてしまうのでどういう風に使うのかの判断が難しい。常に万一に備えて少なくとも60は残しておくというのが安全ではあるが、一回飛んでしまうと次に60補給するまでは飛べなくなる。武器として使わずにテレポート用のデバイスと割り切って、テレポート可能回数を出来る限り多くするという風にしても良いし、テレポートを捨てて攻撃力を最大にするのも個人の自由である。 個人的には他にも多くの武器があるので主にテレポート用のデバイスとして使用したので、それが難易度が低くなったと感じた大きな理由かもしれない。敵の攻撃のキツイ場所でヘルスを100まで回復出来る泉のエリアへと飛んだりもするので、その影響度は相当大きいのは確かだと思う。逆に主に武器として使用した場合、回復アイテム不足で苦労して難易度が高いと感じるという可能性はあるだろう。 味方兵士の導入については、悪くは無いのだがそれ程面白い要素にもなっていない。根本的に一緒に行動するというシーンが限定的であり、ゲーム内で共同で戦うというのを楽しめる箇所が少ない。この要素を宣伝していた割には肩透かしという印象で、もっと数多く組み込むべきではなかったかと感じる。 生かしておく事でエンジニアはシークレットを開けてくれたり、メディックならば治療を行ってはくれるが、上手く生かしておくのは運頼みの面も強い。ちゃんと逃げたりする能力を持っている反面、攻撃的に突っ込んで行ってすぐに死んでしまったりと扱いが難しい。また数が多いと誤って攻撃が当たってしまう可能性が増加し、もしそうなるとこちらを攻撃して来るので始末が悪い。移動でもFollowの命令を出しているのに引っ掛かって付いて来られないので、戻って誘導してやらないとならなかったりするケースも有る。 先に進行する為にパズル的な要素を解く必要があるという点は変わっていないが、ジャンピングパズルの類は本編に比較すると大分減っている。またジャンプしたりの難易度自体も本編に比較して簡単になっていると思う。Xenの世界でのジャンプもロングジャンプという操作が無くなり相当簡単になっている。 |
GRAPHICS & SOUND |
エンジンを若干いじっているらしいが、特に変化というのは感じられない。だが後にリリースされたHDPを使う事でグラフィックスは改善される。(ここに掲載しているSSは全て標準の状態での物でHDPは使われていない)。 サウンドのクオリティは本編と変らずに良い出来である。 |