EXILE DLC |
オリジナル版終了後から続くストーリーを扱った無料のDLCで、現在ではEEとしてオリジナル版と併せた形で売られている。チャプター8以降がこのDLCに当たるが、EEでは一体化されているので特に本編との区別は付けられていない(メニューから選択してこのDLCをプレイするのではない)。 *舞台はBarrensと呼ばれるBezoarの外のエリアとなる *チャプター8から12までの全5チャプター構成 *敵の種類を5体追加 *新たなボス戦 *13の新実績 *2種の新サバイバルマップ *PDAとEMP缶という新要素 *グラフィックスを向上 ロケーション及び景観は本編とは大きく異なっており、明るい日中だったりと新鮮さが感じられる。各マップは狭くなってはいないが、デザインの方は行ったり来たりするという展開が増えている。 新たにPDAを使用して背景のストーリーを読んだりも出来るのだが(日本語)、結局このパートをクリアしても解らない事が多くモヤモヤしたままに終わってしまう。 説明では2時間程度のコンテンツとあるが、実際にはクリアには4時間ほど掛かった(Normal)。その要因は高い難易度である。アップグレードの進行によってプレイヤーは初期状態よりも相当強くなれるので、スタート時点からして本編のスタート時に比較すればずっと上である。またこのExileパート内でもアップグレードは更に進められる(個人的には10個追加)。しかしこのExileはそのアップグレードが進んだプレイヤーをもってしても、本編よりも難しく感じられる様なバランスで制作されている。平均的なNormalの難易度よりも確実に上であり、それを[高目 → 高い → 高過ぎ]の三段階で判定するなら、本編の「高目」に対してこちらは「高い」という判定。本編のクリアに苦労したのならば、ここからは難易度を下げた方が良いというレベルだ。 理由の一つ目は敵の出現数の増加で、同時に登場する数が増えており、巨大系が二体三体と同時に出て来るのが当たり前。複数ゴリラ系の同時ラッシュに加えて、小型ロボラッシュ, 後方からのミサイル弾攻撃などが追加される。そして新敵のレーザーを使う虫系の巨大ロボは本編のミサイルゴリラよりも厄介な存在。 続いてはウェーブ形式エリアが増えており、閉じた空間内で段階を経て敵が襲って来る。置かれているアイテムは限られているので、まだヘルスや弾薬に余裕がある状態で早期に拾ってしまうと後半になってアイテム不足で詰みという危険がある。本編ではそこまでシビアなのはボス戦程度だったが、ここでは各チャプターに一回は厳しいバランスのウェーブエリアが設けられているという設定。 3つ目は空飛ぶ敵の出現。停止させるという手段がほぼ使えないのでそれだけ厳しい戦いになる。巨大な飛行機の攻撃は容赦ないという位に熾烈な上に、何機も同時出現するので手に負えない。虫の様な小型の敵も数が多いので全ての攻撃を避けるのは困難となっている。基本的には隠れてレールガンかスマートガンの透過モードという対応になるが、隠れられる場所が無ければどうしようもないし、数が多くて拡がっているのでその全てから身を隠せる場所がないと攻撃を受けてしまう。なお虫系の空飛ぶ敵はユラユラと動き回るようになっており、本編でのレールガンのあまりの強さを軽減させているのは良い改善点。 4つ目は戦い難いエリアの増加。隠れられる場所が全く無い狭いエリアにゴリラを含めたラッシュとか、ロケット砲の高低差攻撃とか意地が悪い箇所が用意されている。 その難易度から全体的には憶えゲーの色が濃くなっており、難所では登場するパターンや種類を知った上でアイテムの温存をマネージメントするとか、出て来る位置を憶えての先制攻撃(出現する初期位置にタイミング良く停止系の攻撃等)などを駆使しないと乗り切れないという位に難しい。唯一ラスボスはそこまでに比較して呆気ないという印象(Normalでは)。 |
GRAPHICS |
自社製のRoad Hog Engineを使用。全てのライティングをダイナミックに行うというのが特徴。また必要最低レベルのPCでも軽いというのが売りで、エフェクト類もクオリティを落とすだけなので、軽いが非常に汚い&寂しいという設定にはされていない。確かに最高設定にしても特別に重くはならず、付属しているベンチマークでも悪い数字は出ない。 だが水準以上なのは確かとは言え、同時期比較にてトップレベルの優れたグラフィックスという感は受けないというのも事実。例えばエフェクト系では電撃や火花などは良いのだが、炎の方はあまり見映えが良くない。それとテクスチャの精度は高いが、武器等のモデリングは今一つという感も。後は全体的に見た目の雰囲気は良いのだが、配置されているオブジェクト類の数はちょっと簡素という印象も持った。ディテールに凝った作り込みではないという意味だが、この辺は大金を掛けた大手には対抗が難しいのだろう。 なおグラフィックスをアップグレードしたというExileの方は、明るい場所が増えたというのもあるのだろうがより綺麗に見える。マップ内の作り込みもこちらの方がかなり上。 プリセットにて4段階の設定が可能で、[究極]が最高の設定だがこのレビューで使用しているSSは[高]の設定になる。カスタムで個別に項目を変更する事も出来る(スクロールダウンしないと全ての設定項目が見られないので注意)。 |
SOUND |
サウンドはアナログ接続の4SPにて3Dに対応している。ドルビーデジタルへの対応他はトップの動作環境を参照。 BGMはバトルシーンになると専用の物に切り替わるという定番の方式。武器のサウンドはSF系が多いので何とも言えないが、特に良くも悪くも無いという印象。 |