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シ ス テ ム

キャンペーン
 難易度はEasy / Normal /Hard /Veteranの四種類。ゲームプレイ中に自由に難易度は変更出来ないが、各ミッションを開始時には常に難易度を聞いて来る方式。アンロックされたミッションは難易度を変えてリプレイ可能なので、ミッションの最初からなら難易度を変えて再スタートは出来る。


セーブ&ロード
 チェックポイント方式で、任意の地点でのセーブは出来ない。セーブ地点は一箇所のみの上書き方式。

 セーブの方式には注意が必要である。ゲーム進行が実際にHDに保存されるのはミッションクリアして次がアンロックされる時のみで、チェックポイントでのセーブはメモリー上に保存される方式である(セーブ&ロードが早いという利点あり)。よって通常この方式ではゲームを抜ける際にHDやメモリーカードに物理的に現在のチェックポイントを保存しておいて、次回はContinueでそこから始められるのだが、このゲームではその抜ける際のセーブが行われない。要はゲームをセーブして終わらせたかったら、ミッションをクリアする所まで進めてから止めるしかなくなっている。


OBJECTIVES
 ミニマップに場所や方向がガイド表示される。テキストでも目標は確認可能。

EXTRAS
 LIVE対応なのでPC版にも実績が用意されている。シングルプレイの分はオフラインでも解除可能。

英語
 字幕機能装備。

3人の主人公
 ゲームの最大の特徴はプレイヤーが操作する兵士が3人存在するという点である。ミッションの設定上使用する兵士が固定されている2つの物を除いては、ミッションをプレイするのに使う兵士は自由に選択が可能となっている。その選択はミッションの開始前以外に、死亡したりメニューから選んで最寄のチェックポイントに戻って再開する時でも行えるシステム。つまりミッションの途中でも使用兵士の変更は一応可能である。

キャラクター 特   徴
British SAS Commando Lieutenant

William Ross
 最もスタンダードな直接戦闘向きキャラクタ。高いHPを持ち敵からの被弾に一番耐えられる。

 マップ内の重いオブジェクトを動かせる力を持っており、それによりルートを開けたり、武器部屋にアクセスしたりが可能である。

 初期装備はトンプソン(M1A1), ハンドガン, グレネード8個。

US Army Ranger Sergeant

Calvin Blackbull
 敏捷性に長けたスナイパー。照準の揺れなくスナイパーライフルを扱える。

 マップ内でロープが表示される箇所にて鉤爪を投げて登れるようになっており、別ルートを通ったり高台に位置したりが可能。同様に箱等のオブジェクトに登ったりも出来る。ジャンプ力も持っており、離れた場所へと飛び移ってのルートも選択可能。

 初期装備はスナイパーライフルとハンドガン。
 
American OSS Operative Major

Ambrose Taggert
 ステルス能力を持つCovert Ops。敵に気が付かれない様に忍び寄ってナイフでのステルス攻撃を行える。ナイフ投げによる攻撃でも敵を即死させられる。

 鍵の掛かったドアを開けたりワイヤーを切断してルートを開き、敵の少ない場所をショートカットしたりが可能。またマップ内に設けられたステルスゾーンに入ると、姿勢表示アイコンが黒くなり敵に見付かり難くなる。

 初期装備はSten Mk2, ナイフ, グレネード4個。





 詳細にテストした訳ではないが、各キャラクタによる武器の所持制限、移動速度の違い、所持武器による移動速度等の変化といった違いは無いようである。なお該当オブジェクトは光ったりしてその存在を知らせるようになっており、アクションボタンを押すとカットシーンでの動作モードとなって、その間は敵の攻撃を受けないように設定されている。

GRAPHICS
 Unreal Engine 3を使用。先行発売されたXbox 360においてもグラフィックス面は酷評されているが、PC版でも特に手が加わってはいないようで、新世代のグラフィックスとは言えないようなレベルである。総合的にはTurning Point: Fall of Libertyよりはマシかなとは思うが、UE3を使っているゲームの中では最低クラスという点には変わりない。発売当時の2007年の物と比較しても厳しく、数年前のゲームという印象を受けてしまう。

 壁等のノーマルマッピングとかは一部まともな部分も見られるが、テクスチャについては粗い部分も多く、また使い回しで同じ様に見える場所が続くというマップも結構在る。粉塵や煙のエフェクトはそこそこというレベル。またライティングも比較的まともであり、キャラクタのヘルメットや自分自身からによる影がちゃんと体に投射される。銃からのマズルフラッシュによる光も計算はされているようだ。ただしアウトドアが苦手なようで、インドアに比べるとアウトドアでの表現は見劣りする点が多い。それとHDRは全体的にギラギラと光り過ぎで不自然。

 キャラクタについてはアニメーションが単調で、特に走っている表現にぎこちなさを感じる。敵のモデル数も少ない。会話時の顔のアニメーションやリップシンクも粗くリアルではない。服装にもノーマルマッピングは部分的にしか使われていないようで、これはかなり見た目的に痛手となっているのは間違いない。それと肌の色が土気色だったり黒かったりと汚く見えるシーンが多いのも気になった。(他のシーンでも白人にしてはちょっと赤茶け過ぎている感あり)。先のTP: FoLでも同じ様に生気の薄い顔の表現が気になっていたのだが、UE3では顔の皮膚表現のシェーダーがデフォルトではこの様になっていて、そこを差し替えないと皆こんな感じになってしまうのかも。


 ゲーム内エンジンで作成されているムービーのクオリティも低い。冒頭の物は台詞が高速再生されているかのように聞こえるし、逆に最後のキャンペーン前のムービーは明らかに動きがおかしいと思えるほどにアニメーションが酷い。途中に挟まれるムービーもこれなら必要無いのではと思える位に短くてシンプルである。

 グラフィックスの設定項目は存在せず、解像度のみが変更可能な仕様。ワイド画面には対応しているが、選択可能な解像度は限定されている。


SOUND
 3Dサウンドに未対応というのは、迫力が欲しいWWII物としては大きな欠点。音質自体もあまりクリアではないし、音数も少ないシーンが多い。

 銃器のサウンドは割とちゃんとしているが、ある程度は音量を上げないと迫力が出ない。ところがサウンド, ボイス, BGMといった各音声を独立して調整が出来無い為に(メインボリューム調整すら無い)、その他の音に合わせると相対的に武器の音が小さいバランスとなってしまうという問題あり。

 各キャラクターの声優の出来は普通だが、あまり喋るシーンは用意されていない。唯一戦闘中には敵がちゃんとドイツ語を喋る点は雰囲気としては良い。

MULTIPLAYER
 一応用意されてはいるが試そうにも人が居ない。Dedicated Serverが無いので、誰か他の人がサーバーを建てているか、自分がサーバーとして人が来るまで待っていないとプレイは出来なくなっている。現在ではLIVEが有料では無くなったのでランキングマッチにもアクセスは可能だが、世界ランクを見てもプレイヤーが20人程度しか存在しないという過疎状態である。

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