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シ ス テ ム

キャンペーン
 難易度はVery Easy / Easy / Normal / Hard / Very Hardの5種類。途中での変更は出来ない。章単位でのリプレイ機能も無い。


セーブ&ロード
 任意セーブ方式で、好みの場所にて自由に制限無くセーブ可能。クイックセーブもサポート。各マップの最初でオートセーブされる。

 なおセーブデータを上書きした際に、サムネイルの更新が遅れるというケースがあった。その場では新しい場所の画像に更新されず、後に直っているという形。


OBJECTIVES
 マップの最初に概要が出るのみ。ミニマップや目標方向へのガイド機能は持っていない。

EXTRAS
 無し。

英語
 字幕機能はあり。


GRAPHICS
 自家製のX-tendエンジンはDirectX 8.1に完全対応というのを売りにしており(当時は8.1がShader対応の最新版という認識だった)、発売が遅れた分そのインパクトは発表当時に比較して小さくなったが、それでも2003年の他のゲームと比較すると優れている箇所を持っている。

 最初の良い点はライティングと影の描画で、巨大なファンの回転する影がリアルタイムで描写されるという当時の流行表現がここでも実現されている。また武器表面へのリアルタイムでのライティングの変化は綺麗であるし、マズルフラッシュ等のダイナミックな光源変化に対する描画も細かい部分まで計算されている。一部のモンスターの体の表面はノーマルマッピングを使用しており、体の表面に落ちる影の変化も行われている。

 吹き出す蒸気といったパーティクル表現も綺麗。同様に火炎放射器の炎の描写はかなり高いレベルである。水面のエフェクトはそれなりだが、初期の非常に綺麗な物からはやや後退したという印象。

 またこれはDoom 3と似ているが、マップ内に数多くのアニメーションしているオブジェクトが存在する点も目に付く。それと全てではないが、オブジェクト類に対する物理演算も行われている。


 逆に質の悪い点はキャラクタのモデリングとアニメーション。特に人間タイプの敵はモデリングが粗く感じられる。倒れる時を含めてアニメーションもパターン自体が少なく、その上にコマ数が少ない様でギクシャクした動きとなっている。エンジンの仕様ではハイポリゴンのキャラクタを謳ってはいるが、それが事実ならばモデリング担当者がそれを活かせていないのだろう。


 プレイしたのが2006年でその際は設定を上げても快適だったが、発売当時の負荷がどの程度だったのかはちょっと分からない。

 解像度は最大で1280*1024まで。ワイドスクリーンには対応していない。いずれもiniをいじれば変えられるのかもしれない。

 Corpse Timeという設定があるが、これはいじらなくても死体は消えずに残るようだ。

 一つ問題として、ライティング処理が場所によっては変になるという現象が発生した。同じ部屋の中でも明るい場所もあれば、非常に暗くなってしまう箇所が出来てしまうの意味。部屋には充分に明るい光源が存在しているのに、暗い場所ではアイテムによっては置いてあるのかどうか分からない位に暗くなるし、一箇所真っ暗でそこにドアが存在しているとは分からずに見過ごしてしまうというケースもあった。(ドアの近くに光源はあるのに、ドアに光が当たっているという処理が行われていない様な印象)。ビデオカードやドライバが新しくなると過去のゲームにてライティングが変になるという事はあるのでその類かと考えていたが、ロシアのレビュー記事の中に発売当時からその現象が一部の環境で発生していたというのを偶然発見。
 ビデオカード側のコントロールパネルから何かを変えれば直るのかも知れないが、そこまで追求する気にはならない。仕方がないので画面を明る目にしてプレイしていたが、HUDや武器への反射が明るすぎるという問題はあり。

SOUND
 EAXに対応しており、3Dのポジショニングはちゃんと行われる。設定画面ではハードウェア処理とソフトウェア処理を選択出来る。

 サウンドは全体的に当時のレベルとしては普通の出来。ただロシアのゲームでは良く聞く話だが、日本人が聞いてもおかしいと感じる位に声優の質が低いレベル。

 BGMはテクノやロック調が中心。数が少なくて各チャプターに付き一曲ではなく、使い回しが行われているのが物足りない。


 問題としてはイベントで別のBGMが流れた際に、終了後に元のBGMとの切り替えが上手く行われないという現象が発生した。音が小さくなったり大きくなったりとおかしくなる。

MULTIPLAYER
 マルチプレイはサーバーが無いので未検証。DM, TDM, CTFの三種となりスタンダードな物しか用意されていない。

 botを入れてオフラインでプレイ可能。一応つかえたりはしないでマップ内を動けるが、単に戦えるという程度でAIが優れているという感じはない。

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