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シ ス テ ム

キャンペーン
 難易度選択は無し。キャンペーンはMS-DOS時代の様なエピソード形式で、3つのエピソードは最初から順にプレイする事を推奨されているが、やりたければどんな順番でプレイしても良い。全てのエピソードをクリアした時点でゲーム終了となる。


セーブ&ロード
 クイックセーブを含めて任意の地点で自由にセーブ出来る。クイックセーブは4、オートセーブは2箇所を履歴として保存する。


OBJECTIVES
 方向指示と距離によって色が変わるコンパスを装備。ただし後述するゲームの設定上、それ程役には立たない。


英語
 ゲーム内には会話シーン等が無いので、英語能力は必要無し。

GAMEPLAY
 3つのエピソードは各1時間半〜2時間半程度のボリュームで、ゲーム全体としては6時間程度と短い。なおデモにおいては3つの世界が連結されているが、製品版では各エピソードは独立しており他の世界へと転送される事はない。

 各エピソードのクリア条件は、それぞれの世界にあるテレポーターを使用して地球に帰って来ること。ストーリー上の目的はテレポーター用のエネルギーが入っているタンクを探し出して全て破壊する事だが、実際には「全体の中でどれだけを破壊したか」というスコアが最後に表示されるだけで、全てを破壊する必要は無い。タンクを残すと敵がやって来てしまうから不味いのでは?と思うのだが、リプレイでパーフェクト達成を目指せという意味合いなのかも知れない。


 特徴としては各エピソード共にマップは一つだけという点が挙げられる。幾つかのマップを順にクリアして行くのではなくて、多数のエリアが連結されて一つの大きなマップを形成しており、短時間のロードで別エリアに行かれる様になっている。ゲームの進行方法はこれもまたMS-DOS時代を思わせるカラーアイテムによるアンロックがメインで、赤・青・黄のアイテム(このゲームではルーン)で開けられる扉が多数存在しており、それに合ったカラーのルーンを探してきて、新たなエリアをアンロックするという進め方になる。同じルートを行ったり来たりする事から、Quake IIの様なハブシステムにも似ているゲーム性である。

 ただしその手順は常にリニアとは限らない。赤の扉を発見→赤のルーンを探してくる→開いて進むと今度は青の扉→次は青のルーンを探す、という一本道ではなく、プレイヤーがどの方向を探索するかによって、先にルーンの方が見付かって開けるべき扉の方が見付からないとか、複数の異なる色の扉が開けられない状態になる等の変化は生じる様になっている。その複雑さはエピソードが進むに連れて増して行き、最初の“The Lost Town”はコンパスに従えば良い程度の簡単さだが、最後のエピソードでは相当ルートが複雑になって迷ったりするようにもなる。これはコンパスの指す方向が上下方向や壁等を無視するので、指す方向にスンナリとは進めなくなるのが影響している。一方でヒントとして典型的な、空いている隙間からルーンの在り場所が見えたりといった助けも設けられている。



 しかしこの基本的なデザインが上手く機能していない。逆に何故こういうマップ方式が採用されないのかという欠点を如実に現してしまっている。一般的にはまず開かない扉に遭遇し、そこから開ける為のアイテムを探しに行く道中で敵と戦闘。アイテムを入手するとフラグが立ち、今度は帰り道用に出現設定されている敵と戦いながら最初の扉を目指す、という風に進む。

 ところがこのゲームでは幾つものルートが複雑に連結されており、どういう風にプレイヤーが進めて行くのかを制作側から判断するのが困難。そして同じルートを探索課程において何度も行ったり来たりする事になる。その為に「最初に通過する時にはスクリプトで設定された敵を出現させる」ようにして、「二回目以降の通過時はランダムに敵を出現させる」というシステムを採用しているのだが、あるエリアをどの位プレイヤーが通るのか予測が不可能なので問題が発生してしまう。つまり敵の出現頻度が高い&敵が強い設定だと、既に探索モードに入っているプレイヤーにとっては通過の度にその相手をするのに鬱陶しい。かと言って出現頻度が低い&敵が弱い設定にすると、今度は戦闘シーンが少なく手応えも無いゲームになってしまう訳だ。

 結局このゲームが採用したのは、「そこそこ敵は出現する」, 「エリアによって出現する敵のタイプは1〜3種類に固定で完全ランダムでは無い」, 「ランダム出現の敵は弱いかあまり強くない者が多い」という方式。これにより探索時に次々と出現する強い敵の相手をしないとならないゲームでは無くなったが、その代償に敵に弱い物が多くて戦闘シーンに張り合いがないという状況が発生している。難易度設定が存在しないというのも合わせて、この全体的に難易度が低いというのが大きな問題点。最初の“The Lost Town”はミスでもしなければ一回も死なないであろう位の簡単さだし、次の“ The Swamp”も標準以下。最後の“The Lands of Hell”だけが普通のNormal程度という感じ。


 パズル要素は特に無いのだが、進行出来ないルートを開く為にルーンを探し出したり、目的となるエネルギータンクを見付け出したりという探索面の方には結構難しい所もある。特に最後のエピソードではスイッチによって離れた場所の扉が開いたり、マップ全体の形状把握が難しかったりと、記憶力を頼りに何回も同じルートを廻ったりさせられた。(動くプラットフォームでのジャンプアクションも出て来る)。戦闘がこんな感じであるなら、このルート探索の方を全てのエピソードにおいて複雑にして、そちらの面を売りにした方が良かったかも知れない。

BASICS

*武器の所持数制限は無し
*アイアンサイトは無し(ズームはスナイパーライフルのみ)
*左右へのリーンは出来ない
*移動すると照準は広がる
*しゃがみでは照準に変化無し
*アサルトライフル等は連射すると多少照準が揺れる仕様
*スプリントは無く、Walk/Runの切り替えのみ
*敵以外でも壊せたり反応がある場所では照準が赤に変化して知らせる
*パワーアップアイテム類は無し
*水中では斧以外は使えない
*壊せる箱が存在するが、その中にはアイテムは無い
*HPはヘルスとアーマーで管理される



 回復方法はまず携帯用のメディキットが+100の回復量を持ち、使用するとヘルスが100になるまでそこから差し引かれる。このメディキットはシークレットにしかないので希少。次にマップ内にヘルスパッドが置いてあって、これを取るとやはりヘルスが回復する。パッドの持っている回復分全てを吸収すると消えるが、時間を置くとリスポーンするようになっており、同じ場所を何回も通る事からの仕様と言える。第三にヘルスとアーマーを100まで回復可能なクリスタルが存在しており、こちらはそのエネルギーが無くなるまで何回でも使用可能だが、各エピソードに1個ずつしかない。第四にエネルギータンクを破壊すると、ボーナスとして一個に付き+2,3程度のヘルスが回復する。

 そしてもう一つ非常に変わったアイテムとして壺が置かれている。これは三色あるが色と中身は関係無く、取った場合には、ヘルスやアーマーの回復, 何も起こらない, ダメージを受ける、の3つの中のどれかがランダムに発生する。これも時間を置くとリスポーンするが、その際には同じ場所でも効果が同じとは限らない。ただし一部の壺は最初に取った時のみ効果が固定されているケースもある様だ。


 武器は斧, ピストル, ショットガン, アサルトライフル, 火炎放射器, ロケットランチャー, スナイパーライフルの7種類。多くの武器が2ndary Fire Modeを備えており、アサルトライフルならばグレネード弾、ロケットランチャーは追尾ロケット弾(360度旋回しながらでも敵を追える)、火炎放射器は火炎カプセル等を撃てる。


 付け加える点としては落下ダメージがかなり大きめで、ショートカットしようとしてちょっとした段差を飛び降りるとダメージを受けてしまうので注意。

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