M.I.A. MISSION IN ASIA

                                             12/04/16




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製作・販売: Burut CT / GFI
発売: 2009/09
日本代理店: 無し


概  要  ロシアのBurut CT製作によるFPS。同社はKreed, Ubersoldier, Ubersoldier II等を過去にリリースしている。2008年の時点ではThe Wallという新作を2009年発売予定で制作中という話だったのだが、以後その件がどうなったのかは聞こえてこない。公式サイトの更新も2008年の時点で止まってしまっている。

 このゲームはBestwayグループが総合的な代理店で、地元ロシアではその中のRussobit-Mが代理店として2009年に発売。原題は“Миротворец” (Peacemaker)。そして2011年になって同じくグループ内の代理店であるGFIから英語版のダウンロードが提供される様になった。私はその時点で初めてBurutがこれを製作していた事を知った次第で、製作に関わる情報等はほとんど見付けられない状況である。

 シングルプレイ専用でマルチプレイは無し。


 Gamersgateの他だとBeamdogにて販売しているのを発見。価格はこれを書いている時点では$19.95。過去の最大下げ幅が幾らだったのかは不明だが、私の購入した時は70%オフだった。英語のリテール版については写真等は検索すると出て来るが、実際に発売されているのかは確認出来なかった。


STORY  背景設定は2008年に勃発した南オセチア紛争をモデルにしている。グルジアは北部をロシア, 南部を西アジアに接する、昔は旧ソビエト連邦に属していた国家で、一般的には東ヨーロッパの国として捉えられている。戦略的に重要な位置に存在している為に、ロシアと敵対する米国と密接な関係を持っている国でもある。

 ここでは昔から民族闘争として南オセチア(オセチア人)が独立運動を行っており、一部を除いてはグルジアからの実質的な独立状態にあった。しかし2008年に突然グルジア軍が南オセチアへと侵攻。その際に平和維持軍としてロシアから南オセチアへと派遣されていた部隊とも交戦となり、それを受けてロシア軍がグルジア国内へと戦争を仕掛けるという事態にまで発展する。これは南オセチアを独立させて自国の配下に置きたいロシアと、南オセチアを含めたグルジア全土を支配下に置きたい米国との闘争でもあった。


 ゲーム内では国名はPrimoria, オセチアに当たる独立地域はSlaviyaとされており、主人公はロシアのFederal Security Service (FSS)の特殊エージェントの1人Zinger。彼の任務はFSSのエージェントでありながら裏切ってPrimoria側に付いたKrymovの抹殺。その為にSlaviyaに単身乗り込んだZingerだったが、事態は意外な方向へと進展していく事になる。


PATCH

DEMO
 ロシア語版に対して存在するのか不明だが、在ったとしても英語版には適用済みではないかと思われる。

 一般向けのデモは出ていない。ただこちらの販売サイトにて、デモというかトライアルバージョン(製品版その物をダウンロードして60分間無料プレイが可能。料金を支払うとそのまま続けてプレイが可能になる。)の存在を2012/02月の時点で確認していたのだが、今回見てみるとGFIのゲームが全てカタログから消えている。これが一時的な契約切れなのか、既に契約自体が解除されてしまったのかは判らない。

動作環境

トラブル
  必要環境 推奨環境
CPU Pentium 4 2.8G / Athlon XP 2800+ -
MEMORY 1GB -
VIDEO VRAM 256MB -
SOUND DirectX 9.0互換 -
対応OS XP / Vista / Windows 7
DirectX 9.0c以上要


 デモは存在しないが、エンジンはUbersoldierと似通っているのでそちらのデモにて一応の確認は可能だろう。それと同じであるならばビデオカードの能力はVertex & Pixel Shaders V1.1以上が必要という事になるが、VRAMが256MB以上あるならばほぼ確実に対応しているはずである。


 私の環境では動作は安定していたが、トレイラーと比較すると3番目のマップにて雨のエフェクトが行われていない事に気が付いた。設定では三段階にディテールを調整出来るのだが、その他を含めて変更しても描画されない点は変わらず。(Geforce GTX260, ドライバは296.10)。


*セーブやconfigの保存場所
 \My Documents\SOフォルダ内。


*ゲームが起動しない
 メニュー画面上でもゲーム内と同じ3D描画が行われるタイプなので、ビデオカードの能力が最低条件を満たしていないのならばメニューすら出せない可能性が高い。このゲームには起動前に設定可能なランチャーが付いていないので、そうなると上記のフォルダ内のログファイルを見て原因を調べるか、config.iniの中身を直接編集してみるとかになってしまう。起動さえするなら、それ以後の描画異常はビデオ関連の設定を下げたりしてテストが可能。


※2番目のマップ(MC)のクリア方法
 どうやったら目標がクリアになるのか解り難かった箇所があるので簡単に説明。上手く行かない際に読んで欲しい(反転表示)。


・戦車撃退後に「Infantry(歩兵部隊)を追い払え」という指令
 ここはかなりリトライする羽目になったゲーム中で最も苦戦した箇所。とりあえず最初は地道にアサルトライフルにて攻撃したのだが、遠く離れているのでなかなか当たらないし、戦車の砲撃+噴煙エフェクトで敵を狙い難く、更にダメージを受けて隠れて回復していると間に合わないという状態。次にグレネードのボックスが有ったので、これを使えという事かと考えて何回かトライしてみたがダメ。戦車を先に破壊するべきなのかと、その直前で持っていたRPGを使ってもみたがここでは戦車は無敵になっている模様。そもそも失敗条件がハッキリせず、どうも建物側面まで歩兵に来られてしまうともうアウトのように思える(実際には残り4人程度にすれば成功するのだが、側面まで来た奴らをそこでそれより減らしても失敗する為)。

 結果的には最初と同じアサルトライフルでの攻撃で、出来るだけ早めに人数を残り4人ほどにしてやれば戦車と一緒に退却する事で成功になった。遥か遠くの時点から何とか削っていかないと間に合わないと思う。その後RPGでの攻撃を試してみたが、弾の軌道を計算して落とし所をある程度正確に狙えるようになれば、歩兵が登場する最後方の時点でこれを使ってある程度削るのが有効となる。


・別の場所に立て籠もっている味方軍兵士達を建物へと誘導せよ
 まず先に兵士の救出方法だが、これはRPGのボックスの近くで地下の兵士と会話した後に、裏手に回ってドアの前の障害物をRPGで吹き飛ばしてから地下へと降りれば良い。

 そこから先が問題で、ここでは決められた手順を踏まないと強制的にゲームオーバーとなる。それを達成するまでは目的の元の建物に戻ってはならない。兵士救出後は待機している敵兵3人を倒した後、その場に居る戦車2台を破壊しないとならない。その後建物内の味方兵士の援護射撃が開始され、外には敵兵士が何人か出現するので、この敵兵士全てを倒してやれば味方兵士達も建物へとやって来てクリアとなる。ただししこの戦闘中にフィールドを建物とは反対方向に進んでしまうと強制ゲームオーバー。それと救出した兵士達の待機場所近くには無限に敵兵士の部隊がやって来るので、これも随時排除しないと救出した兵士の死亡でやはりゲームオーバーとなってしまうので注意。


・敵の指揮官を狙撃して倒せ
 遠くのビルの狙撃兵を倒した後に、その反対側のエリア(地上)に敵の指揮官が居るので、破壊された壁の箇所等から見付けて倒す。ただしこの時に外に出たりして壁よりも先に進んでしまうと強制ゲームオーバーになるので、離れた位置から狙撃する必要がある。

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