TIER 1 |
特別なゲームモードとしてTier 1が設けられている。最も高い難易度なのは確かだが、一般的な意味でのシングルプレイにおける最高難易度という位置付けではなく、完全な別モードとして設定されている。 ・キャンペーンをNormal以上の難易度でクリアするとアンロックされる ・EAアカウントにログインし、オンラインの状態でしかプレイは出来ない ・ゲームのプレイ自体はシングルプレイと同様でCo-opではない ・チャプターをどれだけ早くクリア出来るのかや、部門別のハイスコアをオンラインで競う為のモードである ・ヘリ(Gunfighters)以外のチャプターをプレイ可能 付記) EAアカウントの仕様変更が行われており、以前のユーザー名+パスワードから、現在ではメールアドレス+パスワードになっている。(つまりUsernameの欄にはメールアドレスが入る)。過去のユーザー名はこの新規アカウントに結び付けて使う事が可能。しばらくアカウントを使用していない人は、アカウント管理のサイトに行って変更手続きを行う必要がある。 シングルプレイと同じ内容で各チャプターをクリアするのが目的だが、以下の様にルールが変更されている。 *チャプター毎に設定された制限時間あり *チェックポイントでのセーブ無し(死んだら最初から) *ヘルスの回復速度が遅い *敵の攻撃によるダメージの増加 *味方から弾薬の補給が出来ない *照準表示無し *目標と味方の名前以外のHUD表示無し *フレンドがプレイしている場合、お互いにマーカーで進行状況を見る事が出来る(レースゲームにおけるゴーストの様な機能) 一番の特徴は時間との勝負という点で、それに対してSkill Killsという要素が加わっている。これはある特定の行為を達成する事でクロックを止められるというシステム。 ※ヘッドショットで2秒 ※三連続ヘッドショットで5秒 ※Melee Kill(ナイフ)で2秒 ※10秒以内に三連続Melee Killで6秒 ※二人の敵を一発の弾で倒すと6秒 ※15秒以内に5人の敵を倒すと5秒 ランキングはクリア時間, 時間を止めた合計タイム, ヘッドショット数, Melee Kill数, 正確性等を、チャプター単位か全ての合計で表示出来る。また達成度によって勲章やリボンも貰える。自分の順位も見られるが、全プレイヤーの中でどの程度なのかまでは判らない。 取りあえず最初のミッションをプレイしてみた感想として、制限時間内にクリアしないとならないという設定がキツい。最高難易度ではチェックポイントでのセーブ無しというゲームは珍しくないが、制限時間がそれに加わるので慎重にクリアリングして行く事が出来ない。どこかで危険を冒してでもスピードアップしないとならず、全体の構成をしっかり把握した上で計画的に進めないと厳しいと言える。それと弾薬を受け取れないので、弾数無限のハンドガンで節約する必要がある。敵の武器は拾えるが不確定要素が多いので、それに頼るのは禁物だろう。 一般的なゲームの最高難易度とは違い、制限時間が設けられているという点が評価を分けそうである。CoDシリーズではベテランでプレイするという人でも、じっくりとクリアリングが出来ないのでこちらは高難易度の意味合いが異なり、これを気に入るかどうかは人によって変わるはず。或いはオンラインオンリーというのが嫌な人もいるかも知れない。またハイスコアの競争については、例の如くハッキング, チート, 裏技等が騒がれており、真剣勝負を期待するには問題があるとも言える。 |
GRAPHICS |
シングルプレイの方はUnreal Engine 3。マルチプレイの方はFrostbite 1.5
Engineを使用している。ここではシングルプレイの方のみの感想となる。 説明には大幅に改造されたUE3を使用しているとある。UE3に限らず昔からそうだが、ゲーム制作用のエンジンとして優れていると言うのと、デフォルトで装備しているグラフィックスエンジンが優れているのかは別の話である。UEは前者としての評価が高いのと、業界にこれに慣れた制作者が沢山いるという点で採用例が多い(特にEAは前作のAirborneを含めてUE3の使用例が多いので、内部に慣れている人が多いはずである)。しかしXbox 360&PS3のグラフィックス性能を更に引き上げようとする近年の動きの中では、現時点で特に優れているという訳ではないそのグラフィックス面に不満を感じるケースも出て来るので、結果的にグラフィックスエンジンは別に自前で制作という形になったりする。つまり今回の「大幅に改造」とは、グラフィックスエンジン部分をほぼ全取っ替えしたという意味合いだろう。 数年前には多かったUE3採用のゲームでは、自前でグラフィックスエンジンに改造を加えていたとしてもその度合いが低かったので、そこにはグラフィックスに“UE3らしさ”とでもいう似通った印象が存在していたが、このゲームにはそれは感じられない。また本家とは異なりDX10以上には対応しておらず、DX9レベルでの動作となっている。 目に付く良い点としては、パーティクル(粒子)エフェクトが綺麗である。風に舞う砂塵や噴煙の描写がリアルに見える。また日差しの表現も良く出来ているエフェクトになる。結果的にロケーションではかなりの部分を占める山岳地帯の描写が優れている。他には味方兵士のキャラクターモデルやそのアニメーションもクオリティが高い。 しかし各種オブジェクトや敵キャラクタに使用されているテクスチャの精度はそれ程でもなく、低画質に見えてしまうシーンも在った。またDX9でアンチエイリアシングを選択可能なのだが、オンオフの設定が出来るだけでそのクオリティは高くない(擬似的な物と思われる)。その分ライバルのMWに比較すると総合的にはやや落ちるという印象である。ただし美しさのレベルの割にはパフォーマンスはかなり軽く、その点は優位に立っていると言える。 後は余談だが、コンソール版の場合には目に見えるテクスチャの貼り遅れ(ポップアップ)が発生するという批判が結構見受けられた。現在のグラフィックスエンジンのトレンドは「如何に速くストリーミングでデータを読み込めるか」にある。キャラクターモデルの精度を高めたり、マップを広くしたりするには使用データ量の増加が必須となるが、VRAMとメインメモリが共に増やせないコンソール機では、一つのマップ内のデータを増やそうと思ったらプレイ中にストリーミングでディスクやHDからデータをリアルタイムで読み込むしか無い。その速度が速いほどデータ量は増やせるので、各社共にその速度を競い合っているという状況である。 しかしデータ量を限界まで増やすと、読み込みが間に合わずにテクスチャがオブジェクトに貼られているのがプレイヤーの目に見えてしまったりする事があり、時々それが問題視されてしまうゲームが有る。決して遅れないようにデータ量を減らすとクオリティが落ちてしまうので、読み込み終わった後のクオリティを最重視して、多少遅れるのを承知の上でデータ量は減らさないという判断も有り得るので(読み込み後のSSの比較で優位に立てれば良いという発想)、このゲームもまたそうなのかも知れない。 PC版ではテクスチャのクオリティ設定に応じて最初からメモリ内に読み込んでしまう方式が主流なので、こういったトラブルは発生しない。ただしコンソールと同じ程度のメモリしか持っていない低スペックPCだと、ストリーミングが行われないのでコンソール版よりもクオリティが劣化するというデメリットもある。 ワイドスクリーン採用だが、先に書いたようにFOVは狭いし変えられない。ウィンドウモードは可能。グラフィックス関連の設定項目はモデル, ワールド, 影のクオリティを三段階に設定するというシンプルな物。 |
SOUND |
3Dサウンドではサラウンドに対応。4ch SPの設定項目は無いが、5.1chにしておけばWindows上の設定が4SPでも3Dサウンドにはなる(MWのエンジンとは異なる)。ただし5.1chの方が低音も効いてクオリティは高い。音の移動や定位感は良好。 銃のサウンドは優秀。広い場所で撃った際のエコー音なども良く出来ている。BGMも良い部類だろう。サウンド面が良いのはシリーズの伝統だが、前作では今一つだったのが今回は以前のような高いクオリティに戻っている。ただし大規模戦闘が少ないので、圧倒的な迫力といった面はあまり感じられない。 |
MULTIPLAYER |
マルチプレイは3つのクラスからなり、最大で24人までが参加してプレイ出来る。経験値を得て武器やアイテムをアンロックしていくという流行りのシステムを採用している。 マルチプレイは未プレイなので、情報関連は国内のまとめサイト等を参照してもらいたい。 *メダル オブ オナー インフォメーション@WIKI |