MEDAL OF HONOR

                                  11/01/26



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製作・販売: Danger Close / DICE / Electronic Arts
発売: 2010/10
日本代理店: エレクトロニック・アーツ


概  要  シリーズとしてはAirborneから3年ぶりの新作。しかしこれまでの第二次世界大戦から離れて、現代戦へと舞台を移しての作品となっている。EAでは過去に高い評価と売り上げを達成してきたこのフランチャイズを“Reboot(再立ち上げ)”すると宣言しており、その一作目となるこのゲームではサブタイトルも外されて単にMoHとなった。(最新作として区別する為に“2010”と記載される事も多い)。

 シングルプレイの制作はEALA内部に設立されたスタジオとなるDanger Closeが担当。Allied Assaultの制作にも関わった昔からのメンバーも何人か含まれている。マルチプレイの方は同じくEA配下であるBattlefield: Bad Company等で御馴染みのDICEが担当。対応機種はPC, Xbox 360, PS3のマルチプラットフォーム。


 発売前にはプロデューサーから「シリーズ存続の為には最低でも三百万本の売り上げが必要」と宣言されていたが、現状公開されているデータとしては「発売後2週間で二百万本を突破」という所に留まっている。

 CoDシリーズと同じくPC版も$60という強気な価格設定だったが、セールスが芳しい様には見えない。これを書いている時点で、北米ではライバルのCoDBOがまだ定価なのに対して、各機種共に既に$20値下がりしている。UKでもほぼ同じ状況で、年末セールにて半額以下でまだTier 1 Editiionを買う事が出来た。

 発売時に各種メディアで公開されたレビューの平均値が期待を下回った為に(PC版は現在70.6%)、EAの株価が大幅にダウンするというニュースにもなった。ただEA側は「これはMoHフランチャイズの新たな第一歩でしかなく、その成功はスプリントではなくマラソンの様に長期的な視点で捉えている」とコメントしている。よって目標を達成出来るかどうかはともかくとして、シリーズとしては次作が制作される可能性は高いと思われる。


 ダウンロード販売については、Steamでは販売地域制限により日本から英語版は購入出来ない。販売地域制限は大手のサイトでは共通して行われるので、どうしてもとなると国籍を偽装するかマイナーな店を探すしかないだろう。

 日本ではEA Japanが日本語吹き替え版となる『メダル・オブ・オナー』を発売している。EA直でのダウンロード販売もあり。

 限定版の内容は、種類, 機種, 国によって違い、その差異はかなりややこしい。メダル・オブ・オナー wikiに詳しい解説が在る。


 マルチプレイにおいてタリバン兵士(チーム)となり、米軍兵士を殺せるという点が大きな議論を巻き起こした。ボイコット運動も起き、最終的には名称を変更する事で落ち着いている。その辺の流れも上記Wikiに詳しい。


 現在までにマルチプレイ用のDLCが2個リリースされている。





 日本のEAでは「脱!FPS初心者マル秘テク」という動画を公開していた。これが公式とは思えない様な内容だが、その辺の影響なのか現時点では該当ページにアクセスが出来ない状態である。以下は全ての回を繋げた物。



STORY  ゲームの舞台は2001年のアフガニスタン紛争。タリバン政権打倒の為に、米軍や有志連合諸国が戦った事件である。このゲームではその中で活躍した特殊部隊員である“Tier 1 Operators”を中心に扱っている。

 これは陸軍, 海軍, 空軍, 海兵隊の中から厳選されたエリートしかなる事が出来ない部隊で、全体で数百人程度しか存在していない。最高レベルの機密事項に属するミッションを請け負う為に、その詳細な構成や内容は公にされていない。

 このゲームではAFO Neptuneチームのメンバーであるコードネーム“Rabbit”として主にプレイする事になる。


PATCH

DEMO
 シングルプレイとマルチプレイは別々の実行ファイルとなるが、それぞれ起動時にパッチがないかをチェックしに行って、有るならば自動的に適用される仕様。

 (2011/01)これまでに2回パッチがリリースされている。


 デモはリリースされていない。

動作環境

トラブル
  必要環境 推奨環境
CPU Pentium D, 3.2GHz / Core 2 Duo, 2.0GHz
Athlon 64 X2
QuadCore 2.0Ghz
MEMORY 2GB 2GB超
VIDEO VRAM 256MB
GeForce 7800 GT / ATI X1900
VRAM 512MB
GeForce GTX260 / Raedeon 4870
SOUND DirectX 9.0c互換 DirectX 10互換
対応OS XP (SP3) / Vista (SP2) / Windows 7 (Vista / 7を推奨)
DirectX 9.0c以上要


 まず第一にシングルプレイとマルチプレイは製作エンジン自体が異なるので、両者に共通のトラブル情報以外にも、発生した方のエンジンに関連する情報を探さないとならないケースもある。


 コピープロテクトは選択式という珍しいタイプ。インストール時にディスクとオンラインのどちらで認証を行うかを選択可能。ディスクの場合には起動時にオリジナルのメディアがドライブに挿入されているかをチェックするという旧来の方式。

 オンライン認証は近年のEAが使用するSecuROM。一度アクティベーションに成功すれば、ディスクを入れておいたりオンラインに接続する必要は無くなる。最大同時インストールは5台まで。EAの認証サーバーに現在の数が登録されており、インストールすれば1減って、アンインストールすれば取り消されて1増える。ただし5台の制限を使い切っても60日が経過するとインストール可能数が1増えるというシステムになっている。詳細やオフラインでのディアクティベーションツールのダウンロード等はこちら(英語)


 発売当時大きな問題とされたのがシングルプレイにおけるバグで、スクリプトが正常に処理されずにゲームが先に進まなくなってしまう。チェックポイントに戻っても同じならばミッションを最初からやり直すしかないのだが、これが幾つかのミッションにおいて結構な頻度で発生するという状況になっていた。情報だとコンソール版に比較してPC版は発生率が低いらしいが、販売数の違いもあるので何とも言えない。私自身も一度遭遇して最初からやり直しになった。PC版についてはパッチの修正リストにその辺の修正事項は書かれていない。

 頻発する場合の対処方法だが、一般的にアクションゲームでスクリプトが正常動作しない(イベントが有効にならない)というケースでは、グラフィックス及びサウンドの設定を最低限まで落としてプレイしてみるという手法が知られる。これはスクリプトが実行される際にマシン全体の処理負荷が高いのが理由で、タイミングが遅れたりして処理に失敗している可能性があるという意味。最近のコンソールではバックグラウンドでのストリーミング処理負荷が上がっているので、それが主な原因だとしたらPC版では発生頻度が低いというのも肯ける。



*コントローラーの使用
 Xbox 360用以外のコントローラーもサポートしているのだが、いろいろと問題が発生している模様。

・Xbox 360コントローラーを使うとトラブルが発生するという情報と、問題無く使えるという情報が両方在る
・シングルプレイでは問題無いが、マルチプレイでは右スティックの感度がおかしい(使用エンジンの違いから)

 後者についてはXpadderの様なユーティリティで調整可能という声も有り。


*ゲームがスタートしない
 exeファイルを管理者モードにして起動してみる(Vista / 7のみ)


*マルチプレイにてゲームが頻繁に落ちる
 自動的に最高のDXバージョンを選択するようになっており、10か11ならばDX9へと下げてみる(Vista / 7のみ)。ドキュメントフォルダ内の \EA Games\Medal of Honor\Multiplayer → settings.ini を開いて DxVersion=auto から9に変更する。

 或いはsettings.ini を開いて [WindowSettings] 内のfullscreen=”false”に書き換えてウィンドウモードでプレイしてみる。

 またはXP SP2互換モードでプレイしてみる。


*モニターが“out of range”等で表示されない
 ALT + Enterでウィンドウモードに切り替えられないかをテスト。可能ならばそこで解像度を設定してやる。


*マルチプレイのサーバーに入れない(Vista / 7のみ)
 exeファイルを管理者モードで実行する。

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