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シ ス テ ム

キャンペーン
 難易度はEasy / Normal / Hardcoreの三種類。Ranger Packが導入された後では、新たに二つの選択肢が増える。プレイ途中での難易度変更も可能(オリジナルの3種類の範囲内でのみ)。


セーブ&ロード
 チェックポイントセーブ方式。一箇所を上書きする方式で最新のセーブ以外には戻れない。履歴は各レベルの先頭で保存されるのでリプレイは可能だが、プレイヤーの所持品等のステータスはセーブされた時の状態から変わらない。

 なおNew Gameを選択するとセーブの履歴が全て消えるので注意。


OBJECTIVES
 Journalを見れば常に文章で確認可能だが、結構漠然としており詳しくは書かれない事が多い。その代わりにコンパスが付いており、進むべき方向をガイドしてくれる。


EXTRAS
 実績機能を持つ。ただし達成状況をゲーム内メニューからは参照出来ない。


英語
 字幕機能を持つが、メインの台詞だけで一般のNPCの会話等は翻訳されない。文章量は特に多くないが、数箇所で何をするべきなのかを英語で説明されるケースがあり、解らないと詰まったり不利になる恐れはある。

 音声とテキストはマルチランゲージに対応しており、ロシア語音声にする事も出来る。

BASICS
 このゲーム独自の要素を中心に基本的な点を解説。ゲームの中にはクリアするまで「こういう事が出来る。した方が良い。」というシステムを知らなかったとしても影響度が小さいケースもあるが、このゲームにおいては知らないと困ったり不利になる物が含まれているので、事前の知識が重要である


◎Gasmask
 大気が汚染されている為に、地表に出る際にはアルチョムはガスマスクを装着しないとならない(ガスマスク操作キーを長押し)。装着が必要な場所とは「地表の大気に触れている場所」の意味であって、建物の内部でも地表に建っている物ならば内部の大気は汚染されているので必要となる。逆に地下エリアでも有毒なガスが噴出している箇所では着けないとならない。ただ必要な場所では同行しているNPCがいれば指示されるし、呼吸が荒くなってすぐ分かるのでマスクを着け忘れるという心配は無い。マスクを着けていても視界は妨げられない設定で、画面の上下にガラス面の小さな傷が表示されるのでそれで装着を確認出来る。

 ユニークな要素となるのはフィルターで(マスクの口の部分に付いている丸い物)、一定時間でフィルターは駄目になるので交換しないとならなくなっている。フィルター1個の持ち時間は約一分で、ある程度時間が経過すると呼吸が乱れ、ガラス面の内部が曇って来てかなり周辺部が見え難くなる。その交換方法は2種類あって、そのまま放っておけば自動的に交換のアニメーションが行われて新しい物に替えられる。見難くて困るのですぐに替えたいという際には、ガスマスク操作キーを押せばすぐに新しい物に交換される。しかしこれだと限界前に交換となるので持ち時間を無駄にするというデメリットあり。

 フィルターは売っている場所が少しと、NPCが分けてくれる時もあるが、基本的にはマップ内部で死体から回収したり、アイテムの置き場を探し出して集めたりする必要がある。現在の所持数は時計キーを押下でHUDに数が表示され、またフィルターの残り時間についても時計で確認可能。もしフィルターが全て切れた場合には自動的にガスマスクを外して知らせるので、30秒以内に新しいフィルターを探し出すか地下等に逃げ込まないと窒息死する。30秒以内に到達出来るエリアにフィルターか地下エリアが無ければそれで“詰み”であり、直前のチェックポイントからでも駄目なら、メインメニューに戻ってフィルターがある程度残っている地点からやり直すしかない。


 もう一点ガスマスクには破損の概念があり、攻撃を受けると壊れる事がある。ガスマスクの交換は現在装着している物よりも程度が良い物としか行えず、カーソルが交換マークに変わる物と交換すれば良い。ただし交換時には着けているフィルターごとなので数が減る事がある点に注意。深刻なのは派手に壊れたケースで、これはミュータントからの近接攻撃以外は発生しないようだが、この状態だと空気が漏れるのでフィルターの持ち時間が短くなり、更に壊れてガスマスクのアイコンが赤くなると使い物にならなくなる。このケースでも大気が汚染されている場所であれば、窒息死する前に新しいガスマスクを探さないとならない。



◎Flashlight
 フラッシュライトの持ち時間は無限。しかしバッテリーの概念は存在しており、ユニバーサルチャージャーを使用して充電を行える。UCを装備してマウスボタンを何回も押す事で手動充電操作をすると(高速連打ではない)、メーターの量に応じて光量が変化するようになっている。暗い場所が多い為にライトの光量は重要なポイントとなるので、定期的に取り出しては充電操作をする必要がある。


◎Night Vision Goggles
 暗視ゴーグルもバッテリーを消費し、こちらは電力が少なくなると画面にアイコンが出て知らせ、切れると使えなくなる仕様。よってこれも定期的にUCを取り出して充電しないとならない。装着時にはゴーグルキーを長押し。視界はゴーグルの形に遮られ、ゴーグルを外さずに機能のみをオフする際にはゴーグルキーを普通に押せば良い。


◎Lightmeter
 腕時計には周囲の明るさを示すライトメーターが装備されており、これで自分の居場所がどの位敵側から見えているのかを確認出来る。緑ならば暗闇でほぼ見えていない。黄色はやや見えている。赤はほぼ完全に見えているというレベル。なおこれはその時の実際の明るさを示すので、普段は緑表示の暗闇であっても、自分がライトを点けていれば赤になってしまう。


◎Journal
 現在の目標や進むべき方向を指し示すコンパス付きのボードで、装着キーを押すと持ち出し、右クリックで画面中央部へとズーム表示される。左クリックならばライターを点けて暗い場所でも見る事が出来る様になる。注意点としては実際にアルチョムが手に持っているという設定なので、見る時には武器は仕舞われる事になるし、ライターを点けるとその明かりで敵に発見される恐れもある。またガスマスクが曇っている状態では文字が読めなかったりコンパスが見えないケースもある。


◎Armored Suit & Stealth Suit
 防御力を高めるアーマーと、ステルス用のスーツが用意されている。名前の通りにアーマーの方はダメージを吸収してくれて、ステルススーツはNVG付きでライトメーターの状態を一段階下げる効果を持つ。これにより通常時の緑表示の更に下の「敵から完全に見えなくなる」という状態にする事も可能になる。また立って移動する時のノイズが通常時のしゃがみと同等にまで低下するので、普通に移動しても敵に感付かれ難くなるという効果も発揮される。

 アーマーを購入可能な場所はゲーム内に二箇所で、ステルススーツの方はたった一箇所でしか買えない。どちらもNPCの売り手から購入する以外に入手方法は無く、また使えるのは片方のみで脱いだり着たりは不可能。片方を持っている時にもう一方を購入すると新しい方を上書きして着るようになる。装着しているかはグローブの違いと、武器一覧画面を出した時の左側アイコンで確認出来る。


 このスーツに関しては一つ注意点がある。各種掲示板を見ると「そんなスーツ何所で買えるのか?」という書き込みが結構多く、存在を知らないままにクリアしてしまったという人が出ている。通常は武器・弾薬・アイテムの3種類の店のみだが、ゲーム内で二箇所だけその他にスーツのみを売っているNPCが存在しており、その売っているNPCは武器類売り場のすぐ側に居るので、制作側に「探さないとならない」といった意図は無かったと思われる。

 それなのに見逃されてしまった理由としては、「マニュアルにスーツの説明だけ何故か無いのでそんな物が在るとは考えなかった」のと、「駅構内には多数のNPCが居るがそのほとんどは話し掛けたり出来ないので、目には入っていたが単なる飾りとしてのNPCと判断してしまった」の2つだろう。見逃したくないという人向けに、彼等の存在するレベルとその位置を示したSSを用意しておく。


売買システム
 金銭の概念が存在しており、マーケット等で武器やアイテムの売買を行える。ユニークなのはその通貨で、Metro 2033の世界内では一般的な貨幣は意味を持たず、核戦争前の世界で使われていた弾薬が通貨の代わりを果たしている。これはMillitary Grade Ammo(MGA)と呼ばれ、画面上では金色の弾薬として示される。種類は1種類でサブマシンガンやアサルトライフルの弾がこれに当たる。現在の地下生活では製造が不可能なクオリティのこの良質な弾丸が貨幣となり、これをやり取りして売買が行われるシステム。対して一般的な質の悪い弾薬はDirty Ammo(DA)と呼ばれる。

 MGAはイベント時に貰えるケースもあるがそれは稀で、基本的にはマップ内に置かれている物を回収して集める。弾薬交換所ではその種類別に交換レートが設定されており、持っている弾薬が少なければMGAを消費して弾薬を入手可能だし(所持弾数に上限はない)、弾薬を大量に持っているならMGAに交換して他のアイテム類の購入資金に充てる事も出来る。

 武器類の売買は差額交換方式S.T.A.L.K.E.R.の様なバックパック(インベントリースロット)が無いので、持ち運べる武器は1-5までの種類別スロットに装備した物が各一つだけとなり、その中でハンドガン, マシンガン, ショットガン&ライフル用の3スロットが実質交換の対象である。武器屋で売っている物を選択すると、現在の同ジャンルスロットの武器との交換差額が表示される方式で、双方の価格に応じてプレイヤー側が払うケースもあれば利益を得られるケースもある。

 メディキット等のアイテムや、武器の他の2つのスロット分である投げナイフとグレネード類はアイテムショップで購入出来るが、こちらの店は何所にでもあるとは限らない存在である。


 面白いのはこのMGAは弾薬なので、装填して本来の意味での弾としての使用も可能である。通常弾よりも威力とストッピングパワーが高いので、難所では役に立つ存在となる。ただしそれには金がある程度余っている状態でないと厳しいという条件付きなのは言うまでもない。

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