WEAPONS |
時代設定から武器の性能は低く、その他は特殊な物が数点含まれている。 *Cane Sword 最初に手に入る長い剣。ALTで威力の高い大振りを出せる。ダメージはあまり与えられないのだが、Medium以上では弾薬節約の為に役に立つ。一降り毎にスタミナを消費する様になっており、スタミナがマックスに至っても剣の振り自体には影響は与えないが、動きが鈍くなるので逃げられなくなり危険度は増す。 リーチが長いのが利点であり、戦闘中に上手くそれを保てれば効果的。逆に敵に密着しての攻撃では、数発当てないと倒せないのでその間に敵からもダメージを喰らってしま *Crucifix 小型の十字架。吸血鬼や死霊系のモンスターを短時間遠ざける効果を持つ。また黒い霊の様な敵に対して、ボタンを押して短時間溜めてから離す事で霊光を放ってそれを倒せる。他には若干周囲を明るくしたり、水を聖水へと変化させる効果も持つ。 *Revolver 5発装填の拳銃。命中率と射程距離はそこそこで威力もまあまあという程度だが、当たった相手を一瞬仰け反らせる効果を持つので、突進してくる敵を止められるのが強み。オートリロード機能有り。 *Flintlock Gun 単発式の銃。近距離でしか使えないが威力が非常に高く、ほとんどの敵を一撃で倒せる。ただしリロード時間が長いので、攻撃に失敗した際や複数の敵相手にはピンチとなる。逃げ回ってリロードが終わるまでの時間を稼がないとならない。またオートリロード機能を持たないので、うっかりするとリロードしていない状態で戦闘が始まってしまうケースも出て来る。 この武器はある程度同じ物が手に入るので、それを切り替えて使う事も出来る。選択キーの4を押せば次の銃を構えるので、その方がリロードするよりも早い。ただしその為には全ての銃をリロードして弾を込めておかないとならず、それだけ弾薬数は減ってしまうというデメリットがある(最大で30発所持)。また銃の数が増えてくると面倒にもなる。 ![]() ![]() ![]() *Musket 上記のフリントロックとほぼ同じで使う弾薬も一緒。少し与えるダメージが高いのと、やや遠距離での正確性に優れる。リロード時間の長さも変わらないので、これが手に入ったらフリントロックの意味はほぼ無くなる。逆に言えばフリントロックを持っているのに、これが手に入っても有り難みは少ない(何故これほど性能を似せているのか謎)。違いとすればこちらも同じ銃を切り替えて使えるのだが、フリントロックに比較して手に入る数が少ない。 *Ancient Chalice 聖杯。十字架で聖水を作った後、これを使って聖水を入れて持ち運べる。最大で5回分だが、幾らでも作れるので近くに水槽があれば有利。中庭に水槽が一つ在るので、最低限ここに戻る度に補充は行える。 ゲーム中最大の威力を持つ武器で、ボス系の敵でもこれが有るなら怖さは激減する。 *Wooden Stake 木の杭。御馴染みとは思うが、棺桶の中に居る吸血鬼に突き刺してトドメを刺すのに使われる。このゲームでは棺桶が開いてから少し経つと起き上がってくる吸血鬼がいるので、その際には素早く近寄って杭を打ち込めればその前に倒せる。 普通に持って攻撃する事も可能でダメージも高いが、至近距離でないと使えないので危険でもあり、銃の残り弾が少ない時以外は特に意味がない。また使うと素手に戻ってしまい、一回毎に8キーを押して持たないとならないのも欠点。 その他ではALTで火に近付けると松明として利用出来る。結構本数は有るのと、点けている間に手が塞がらないので便利。 *Machine Gun 30発装填のマシンガン。他の銃器の使い勝手が今一つというのもあって非常に頼もしい武器となり、この銃が手に入れば通常の敵は怖くなくなる。手に入るのは中盤以降で、それ以降は弾もそれなりに多い。序盤でも箱の中に弾は出てくるので、最大量(10マガジン)以上は取らずに万が一の為に温存しておくのも手だろう。 |
GAMEPLAY |
最初がEasyで二回目がMediumと合計で2回通してプレイ。そうした理由はマップのランダム生成の効果を観る為に最初から二回はプレイする予定であったのと、当時のレビューやユーザーコメントにて「非常に難しい」という声が散見されたので、最初はEasyでプレイしてみた次第である。 プレイ時間は最初のEasyで8時間。リプレイのMediumで5時間程度。リプレイ時間が短いのは戦闘にも慣れたのと、マップ構造を大体把握してしまえば早く進められるからである。それと親族の救出を行う必要があり、その為にはゲーム全体を通して急ぐ方が有利なので、基本的にあまり長時間のプレイにはならない仕様である(死亡の繰り返しを除けば)。ゲーム内のクロックでは8時間の制限が在るが、実際にはもっと早く探索は終わってしまうので、この時間制限は特に気にする必要は無い。 もう一つ短時間で終わるのには理由があり、親族さえ助け終われば(若しくは死んでしまえば)もうアイテム集め以外にその館における探索の意味がなくなるので、それ以降は飛ばして進められるようになっている。特に最後の本館の構造は謎であり、ラストの戦闘は屋上(6F)で行われるのだが、そこに到達するには内部をずっと辿って行って5Fから上る以外に、1Fにテレポーターが用意されている。よって本館の最後の2人の親族が片付いてしまえばもう残りのエリアを探索する必要は無くなり、そのテレポーターから最終決戦に臨めば良い。 この2人の親族が何階に居るのかがランダムならば解るのだが、私もそうだったがどうも2Fか3Fに常に出るらしく、それだと発見後の上階には行かなくなってしまうのは必然。よって本館のクリア時間は他に比べて呆気なく短い。6分間持続のポーションを最終戦に持たせるにはショートカットは必要だが、それなら5Fまでクリアした時点でテレポーターが作動するという事で良かったのではと思う。 難易度についてだが、初回プレイでMediumだと確かに難しいと思う。ただ非常に難しいのかとなるとその判断は微妙で、それは親族救出の要素が関係している。親族を救出する事でアイテム類を貰えるという報酬制度自体は面白い。しかしあまりにも救出に成功するかどうかで難易度に差が付き過ぎるという感は否めない。同じく助けるにしても配置がランダムなので、どのタイミングで見付かるかによっても大きく変わってくる。 例えば最初に倒れている“Father Aville”を30分以内に助けられれば聖杯を貰えるが、これはゲーム内最強の武器な上に水槽まで戻れば繰り返し使えるので、それだけで以降の難易度は激変すると言っても良い。仮に西館で同じ聖杯をくれる神父も助けられなかった場合には更に悲惨な事になる。またその治療の為に連れてくる“Dr. Amersfield”は、サンクチュアリにて何回でもヘルスを100まで回復してくれるので、これまた連れ帰れれるかが与える影響は極めて大きい。 結果的に時間制限が厳しい数人以外の親族だけでもちゃんと助けて行けば、プレイヤー側のパワーアップは著しく難易度は相当緩和される。特に西館にてマシンガンとアーマー(消耗しない)を手に入れられればそこからはゲームバランスが崩れるという印象で、むしろ最後に向けてゲームは数段簡単になってしまう。 なお実際の所、親族を発見後にサンクチュアリまで連れ帰る事自体は方法さえ守れば特に難しくない。親族のHPは高くなく(現在のHPは見られない)、2人の例外を除けば戦う手段を持っていないし、モンスターに攻撃されても逃げる事が出来ない。しかし敵はプレイヤーを優先的に襲うので、同じ部屋に居る限りは別に心配する必要は無くなっている。救出のルールとしては、プレイヤーとは別のエリアに置いていった場合、そこが安全と判断される場所でも数分後には必ず死亡してしまう設定。またモンスターのリスポーンがランダムなので、短時間でも自分とは違うエリアに居る場合には、そこに出現したモンスターに襲われて死亡する可能性がある(プレイヤーが居ない場合には親族を襲うので)。最後にFFが有りなので、戦闘中に誤って撃ってしまうと不味い事になる(即死等)。 以上の様に同じエリアに連れて歩けば大きな問題は無いのだが、それには「面倒に思わなければ」という但し書きが付く。予想が付くと思うのだが、NPCを誘導するシーンにおいて常に問題となるのは「ちゃんと付いて来られるのか?」であって、残念ながらこのゲームでもその問題は発生している。移動中にオブジェクトに引っ掛かってしまう事が多く、またその際に低い障害物だとその場でピョンピョンとジャンプを繰り返しだりも起きる。或いは周囲に何も無いのに動かなくなったりもしてしまう。その際には近寄って接触し位置を少しズラしてやれば良いのだが、急いで移動して扉を跨ぐと引っ掛かり易くなるので、常に背後を監視しながら移動しないとならず、長距離移動でサンクチュアリまで帰る場合には面倒に感じられるのは確かである。 それと出来る限り複数を同時に連れ歩かない方が理想であり(お互いに干渉し合ってより引っ掛かり易くなる)、その場合にはサンクチュアリまで戻る距離が長いと、1人助けては戻っての繰り返しとなり面倒が増える。ただし戻れば回復出来るし、聖水の再補給も出来るので悪い事ばかりでは無い(救出していてそれが可能であればだが)。 想像するに難易度が非常に高いと言っている人は、こういったルールを知らずに置いてきぼりにして親族を死なせてしまい、やり直しが面倒なので(或いは貰えるアイテムがどれだか有用かを知らないので)そのまま進めてしまったというパターンではないか。それで序盤から数人死なせてしまうと大きな不利となるので、その影響を受けているのだと考えられる。 ゲームプレイとして気になったのは、暗闇が重要なゲームであるにも関わらず明るさの調整がなく、同時にどの程度が製作者側の意図する明るさなのかがハッキリしないこと。暗さを重要視するゲームでは大概調整機能が付いている物だがそれが用意されていない。これはプレイ当時でも新規の検証時でも同じだったが、私の環境下では非常に暗くて別調整してやらないとならなかった。このレビューで使っているSSの明るさも私自身が適当に調整した物であり、これが意図している明るさなのかは不明である。なおこのゲームでは暗いモヤの様なエフェクトを使用し、明るくしてもある程度先は暗くなって見えなくなるという風にされている。 ただしこのゲームにおける暗さの意義は、一般的なホラーにおける暗闇とはやや異なる。全体的に暗いシーンは多いが、“暗さその物”による恐怖というのはそれ程感じられない。むしろ他のFPSにおける霧や煙の様な、少し離れてしまうと敵の姿が明確に捉えられなくなるので緊張感が増す、といった意味での働きをしているという方が適切だろう。 ゲームデザインは1900年代初期のモノクロの無声映画に影響を強く受けており、ゲーム中の台詞や解説等はそれ調に文字で表示されるという方式が使われている 雰囲気重視は解るのだがHUDは見易いとは言えない部類。 ドアが閉じるのが結構早めで、Useで開けたり閉めたりが忙しくなる。 ゲーム中にメニューにアクセスしてからESCで戻れない仕様で、ちゃんと画面の該当場所をクリックしないとならない。 |