PAINKILLER: RECURRING EVIL

                                  12/07/02


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製作・販売: Med-Art / Nordic Games
発売: 2012/03
日本代理店: 無し


概  要  Med-ArtResurrectionにもクレジットされていたロシアの製作会社。iPhone/iPad向けのアプリとなるPainkiller Purgatory HDにも協力している。彼等はこのRecurring Evilのマップ製作を担当しており、それを最終的に製品としてまとめたのがRedemptionを製作したチームのリーダーだったポーランドのEggtooth氏という事らしい。

 スタンドアローンで動作し、他のPK作品は必要としない。シングルプレイ専用でマルチプレイは無し。アナウンスからリリースまでが短期であり、直近2作となるResurrection, Redemptionと同様の低予算ゲーム。これまでのシリーズの資産を再利用して何とか利益を得ようとする姿勢があからさまに窺える作品である。


 サポート体制の不備が指摘されているこの作品だが、Eggtooth氏の発言をまとめてみると以下の様な事情らしい。下のトラブルの項にまとめてあるが、現状ではあるマップ(レベル)にて問題が発生している。これはマップの最適化に問題があるのだが、Eggtooth氏は3Dモデリングの技術を持っていないのでマップ自体を治す事は出来ない。しかしマップ製作を担当したMed-Artにはマップを修正する意志がないそうで、直接マップを修正して治す事が出来ない状態になっている。金の問題かとも思うのだが、彼はMed-Artの件には複雑な事情があるので理由を公には出来ないとしている。ただこのゲームについては「こんな糞みたいなプロジェクトにはもう関わりたくない」とは言っている。

 そこでエンジン側を修正する事でこの件を解決しようと取り組んではいるのだが、現時点でPKのサポートを担当しているのは世界で自分一人だけしか存在しておらず、早急な解決は不可能であり、いつ頃解決するのかという見込みすら立てられないそうだ(2012/06時点)。


 二種類存在するパッケージアートの片方で主人公が持っている銃はHellgunという物だが、ゲーム中にこれが出て来ないとう質問に対して、Eggtooth氏は「製品版には収録されていない」と返答している。この銃はModとして製作された物をMed-Artがゲーム内に導入したのだが、制作者の許可が下りなかったので彼が削除したそうだ。それなのに何故この銃を使ったパッケージをNordicが使っているのかは解らないとしている。


 単体でのリテール版はドイツや東欧にてリリースされているが、英語圏では現時点では存在していない様だ。どうしてもリテール版という方はPainkille: Complete Collectionというシリーズ全パック版を選択するしかない。英語圏ではダウンロード販売がメインの扱いでSteam等で販売されている。発売時から$9.99という価格だが、既に75%オフになったりもしている。



STORY  主人公はResurrectionのBill Sherman。そのResurrectionにおけるベストエンディングの続きの話となっている。Samaelの手によって再び煉獄へと落とされたビルが、彼を倒す為に戦っていくというストーリー。


PATCH

DEMO
 発売後に64ビット版への緊急パッチ。その後は12/03/16にFinal Patch 1というのが出ていてこれが現時点では最新。メニュー画面上でバージョンは確認出来る。セーブゲームに過去のバージョンとの互換性は基本的に無い(使用しない事を推奨)。


 デモはリリースされていない。

動作環境

トラブル
  必要環境 推奨環境
CPU Pentium IV 3.2Ghz Core 2 Duo 2.4GHz
MEMORY 512MB 1.5GB
VIDEO VRAM 256MB, Shader Model 3.0 VRAM 512MB, Shader Model 3.0
SOUND DirectX 9.0互換 同左
対応OS XP / Vista / Windows 7
DirectX 9.0c以上要


 ほぼ同一のエンジンなので、基本的なトラブル関連は本編等の他のシリーズ作品の項を参照して欲しい。


*起動時に落ちる。解像度設定を変更すると落ちる。
 ゲームリリース後からFinal Patch 1リリースまでの間に一度でもゲームを起動した事がある場合、Final Patch適用後に問題が発生する可能性がある。旧版の設定ファイル系が悪さをするようで、ゲームを一度アンインストールしてからSteamを終了(或いは他のダウンロード販売サイトならばそのクライアント)。その後以下のフォルダを削除してやり、それから再インストールを行う。
  "C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Local\Painkiller Recurring Evil" (Vista以降の場合)


*解像度を用意されている設定以外にしたい
 XPの場合だと C:\Documents and Settings\(ユーザー名)\Local Settings\Application Data\Painkiller Recurring Evil の中の
RE.iniを開いて、Cfg.Resolutionの項を編集する。


*C1L2 Highway to Hellでゲームが進まなくなる
 このマップが大きな問題となっており、現時点ではまだ解決されていない。放置された訳ではなく一応対応の予定はあるのだが、概要で説明したような事情が在るので何時になるのかは全く不明である。

 問題1: マップの途中でクラッシュしてしまい、全てのセーブゲームが破損していて読み込めないトラブル。PKのセーブデータは進行中のスクリプトデータを内蔵しているので、どこかでそれが壊れてしまうと以降のセーブデータは全て壊れた状態となってしまう。定期的にセーブデータをロードして読み込めるか(現時点で破損してはいないか)を確認しながら進めるしか無い。

 問題2: 終盤に巨大ボス戦があるのだが、この時にエリア内に透明な壁が発生するようになっている。その発生時に壁よりも後方に居た場合、もしくはボスに弾かれてそこへ飛ばされてしまった場合、ボスを倒す事は出来るがそこから壁に邪魔されて前に進めなくなる。

 問題3: 巨大ボスを倒した後に前に進もうとすると“Fatal Error”で落ちる。似た様な障害では、ボス戦後のセーブデータが全て破損となり、もし死んでしまうとボス戦からやり直しになる。


 どのケースでもやり直すというのが基本的な対応だが、どうしても駄目、若しくはやり直すのは面倒という場合にはチートを使うという手がある。ただし本編最終のV1.64以降のエンジンを使用しているPKシリーズでは、日本語KBではコンソールが出せないと思われるので(以前の英語KBモードに切り替える手法が効かない)、ちょっと手順は面倒になる。

1.デバイスマネージャからKBのドライバを101/102英語キーボードに変更
2.再起動を要求されるので実行
3.ゲームを起動し該当のレベルのセーブデータを読み込んだところで、半角全角キー押下でコンソール表示
4.sv_perfect_finish_1 と入れて実行。アンダーバーは英語KBなので数字の0の隣のハイフンキー+Shiftを使う。

5.これでクリアされた事になって次のレベルへと移動出来る(このチートは他の物と異なりNightmare以上でも使用可能)
6.終了後はKBのドライバを元に戻す

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