シ ス テ ム |
キャンペーン 難易度はEasy / Medium / Hard / Impossibleの4種類。難易度が変わると受けるダメージが変わるのは確かだが、敵の数やヘルスの数がどうなるのかは未確認。オプションからゲーム中に変更する事も可能になっているが、セーブされたデータに設定が保存されている様で、ロードするとその保存されたデータの難易度に戻ってしまう。 セーブ&ロード セーブは何時でも可能。クイックセーブにも対応している。ただしマップに名前が無いのとサムネイルを保存しないので、名前を付けておかないと後で何所なのか分かりにくい。 OBJECTIVES 現在の目標を確認するようなシステムは持っていない。マップ機能も無し。 EXTRAS 無し。 英語 プレイ中のメッセージには字幕機能あり。ログもある程度残るので後に参照も可能。ただカットシーンでは字幕が出ない。クリアのみであれば英語はそれ程理解しなくても何とかなるレベル。 |
WEAPONS |
武器は4つのカテゴリに分けられて全15種類と数多く用意されている。ほとんどの武器にAlternate Fireがある。以下の武器解説はシングルプレイでの使用感についてである。 ◎Control Baton 炭坑のガードが持っている警棒で電気ショックを与える事が出来る。ただ使う機会はほとんどない。 ◎Riot Shield 武器の代りに持って敵の攻撃をある程度防ぐ事が出来る。一定以上のダメージを受けると壊れるので再度手に入れないとならない。敵の多数居る場所に飛び込む時に持って、どこか良いポジションを取るまでの防御とかに使うのが基本だろう。一応これで殴る事は出来る。Mediumだとそれほど有用では無いが、これが無いとクリア出来そうにない場所が一箇所だけあった。 ◎12mm Pistol ALTでサイレンサーを装着出来る最も基本的な武器。ヘッドショットを狙えば普通の兵士相手ならそこそこ使える。 ◎Submachine Gun ALTで通常弾とFMJ弾を切り替え可能。フルオートで撃ち出しは派手だがそれほど破壊力は無い。距離が離れるほど目に見えて命中率が悪くなるのが特徴。またすぐにリロードに入るので大人数相手には向かない武器。中盤を過ぎると使いにくくなるが、FMJは自動砲台やロボット相手に効果がある。 ![]() ![]() ![]() ◎Automatic Shotgun 通常で2連装のショットガン。ALTで8発のマガジンを一気に撃ち尽す事が出来る。近距離で撃つならば最強の部類に入る破壊力なのだが、敵が強くなるに連れて接近するのが難しくなるのでそうなるとあまり使えない。連発で撃つ場合は相当弾がバラけるので注意。またリロードも長いので3人以上相手だと使い難い武器になる。弾自体はかなり豊富。 ◎Assault Rifle Mercenariesが出て来るまではメインで使用する武器。敵が持っている事が多いので弾が豊富な上に、遠距離でも正確性が高いので使える武器である。3連バーストは近距離でしか意味が無いのでALTのフルオートで使うのが基本。 ◎Sniper Rifle 最も遠距離を狙えるライフル。.50cal弾を使用しており、ヘッドショットならばほとんど全ての敵を一撃で倒せるし、ボディーでも大抵は一発で死ぬ。スコープの揺れという概念は無いが、多少ブレるという概念はあるようだ。弾はそこそこあるが、完全に切らすと不味い武器でもある。 ◎Remote Charge 一発だけセット可能なリモート爆弾。爆発の威力は中程度で、敵に向かって投げても逃げてしまう為、直接張り付ける位しか攻撃には使えない。貼り付けると悲鳴を挙げて逃げ回るようになっている。 ![]() ![]() ![]() ◎Grenade 時限式の手榴弾。爆発までにかなり間があるので、相当狭い部屋の中にでも投げ入れないと効果無し。ALTでインパクト爆破に切り替えられるが、狙った場所に投げるのが難しい上に遠くへ投げられないので使い辛い武器。 ◎FlameThrower 中距離程度まで炎を浴びせられる兵器。一度火を点ければ大抵はそのまま死ぬので使える。また点けられた相手は逃げ回るので攻撃を遮断するという効果もあり、多人数相手の時など非常に重宝する武器である。ただしこちらに走って来られると自分にも火が点く事があるので注意。ALTで燃料缶を投げて爆破させる事も出来る。問題は燃料缶がかなり少ない事。 ◎Rocket Launcher 18発まで持てるロケラン。ALTボタンを押したままにすると一番近くの相手にロックオンして誘導弾を撃つ事が出来る。問題はメインのロケット弾の発射間隔が長い上に弾速も遅い点。かなり近付かないと直撃させるのは難しく、全て避けられてしまう。よって離れているなら足元を狙って撃ってスプラッシュダメージで倒すしか無い。またロックオンにも時間が掛かるのでその間攻撃を受ける事になり、他の武器で攻撃した方が早いという印象。 変わった機能としては、モニタに近距離であれば壁を通して敵の姿を捉えられる。いずれにしろ基本的にロボット系の敵にしか効果的では無いし、使用時の爽快感に著しく欠けるのでロケランファンにはガッカリの武器かも。 ![]() ![]() ![]() このゲームでは弾薬自体が落ちているという事が滅多に無くて、基本的に倒した相手から奪うシステムになっている。なので敵にMercenariesが登場するパートから敵の使っている武器が変わる為に、それまでに使っていた武器の弾薬がほとんど手に入らなくなる。そこで以後主に使うようになるのが以下の武器となる。 ◎Rail Driver 壁の様な障害物を透過して攻撃可能。弾薬さえあれば無敵とも言える脅威の武器となる。敵に持っている者がいれば弾を回収出来るので、そういう時は積極的に使って倒して問題無い。ズーム無しで撃つのは反って当らない感じなので、基本的に壁を通して撃つべきだろう。 ◎Precision Rifle 爆発性の弾を発射する後半の基本武器。Mercenariesの基本武器の為に弾薬が幾らでも手に入るので弾切れを心配する必要が無い。セミオートで20発まで装填可能(最大80発)。破壊力もある上に近・遠距離問わず正確性も高いし、セミオートとはいえボタン連打でフルオートの様にして撃てるので強力だ。ALTでズームも可能だがスナイパーライフルほどの威力は無い。 ◎Heavy Machine Gun いわゆるミニガンで、ALTだと弾数を落とす代りに正確性を増す事が可能。弾もそこそこあるがあまり使えない印象。大人数相手に撃っても当っていないのか威力が無いのか敵を薙ぎ倒せるという武器では無い。 ◎Fusion Rocket Launcher 単発式のショルダーマウントのロケット。5発まで所持出来る。破壊力は確かにあるのだが弾速はやはり遅いし、単体の人間相手には使いにくい。多人数が固まっている場所へ撃つのは効果的だが、問題は物凄い広範囲のスプラッシュダメージがある事で、撃っても相当離れないと自分にもダメージが入る。よって敵に使われると嫌な武器でもある。 |
GRAPHICS |
まず目に付くのはテクスチャの質で、これはかなり高解像度の物が使われている。看板等も非常にシャープだし、赤い土の質感もなかなかのものである。建物内の造りもスッキリし過ぎている感はあるものの、綺麗な部類と言えるのでは無いだろうか。あまり多くはないのだがアウトドアは特に綺麗であり、もっとマップ内に多用した方が良かったような印象を受ける。エフェクト系では水面が奇麗であり、またアウトドアでの霧の描写も非常に良い。 キャラクタモデルについてはそれほど多関節で滑らかに動くという印象は無く、モーションキャプチャーの質という面からはそこそこの出来。しかしテクスチャは結構細かく書き込まれているし、会話時はキチンと口がリップシンクでリアルに動く。また敵は人間がほとんどだがタイプ別に数種類のスキンが用意されているので、単調で味気ないという印象は受けなかった。 武器系の発射エフェクトは普通の出来。ただGeo-Modという事もあって爆発させた時の破片の飛び散り具合とかはよく出来ている。 バイオレンス面については健全な方。私の持っているのは英国版で15禁指定。バイオレンス関連のON/OFF機能は存在しない。撃てば血が吹き出るし、後の壁に血が付いたりとか倒れた死体から血が床に広がったりもするが、それほどドギツくはない印象だ。またSETUPの中のD3Dキャッシュが少ないと血や死体がすぐに消えてしまう。Goreは全く無くて、爆発させてもそのままか完全に消えるかのみ。 総合的にシャープな画像でテクスチャ系も綺麗で合格点。ただしロケーションのバリエーションは少ないのでカラフルという印象では無い。それとテクノロジーとして最新のエフェクトを盛り込んだというタイプのエンジンでは無いので、特徴の無い見た目でありインパクトという点では弱い。 |
SOUND |
フォルダを見るとBGMだけで200MB以上使用しており、これには相当力が入っている。そしてBGMは正にHalf-Lifeそっくりという構成で、普段は全く鳴っておらずにある特定の場所に来ると鳴りだすというシステム。その音もBGMというよりはサスペンス感を煽るような音楽で、SF的な奇妙な効果音とかが多くなっている。音質は非常に良くサウンド自体の出来も良い。 効果音系では敵のしゃべるセリフが多く、ある意味やかましい感じすらある。それと悲鳴が凄いというか死ぬと大きな断末魔の声を挙げたりするので、この辺も15禁の対象なのだろうかと思える。武器の音は迫力があって良いのだが、物によって出来不出来の差が大きいのが難点。 3DサウンドではEAXに対応しているが、音の移動感や位置特定に関しては効果は弱めという印象。ロケットが自分の横を抜けて行く時の移動音の出来には不満が残る。 |
MULTIPLAYER |
マルチプレイは32人までが参加可能となり、ゲームのモードはDeathmatch, TDM,
Capture the Flagというシンプルな構成。Vehicleもマルチプレイには導入されていないし、botを使ってオフラインでのプレイにも対応していない。 最大の特徴はマルチプレイでもGeo-Modに対応している点で、当時はこの様な事が可能なFPSゲームは他には存在していなかった点からも大きな売りとなっている。破壊可能とアサインされている部分だけになるのはシングルプレイと変らないが、トンネルを掘ったり壁に穴を空けたりして別のルートを製作したりが可能である。特にCTFではショートカット用のルートの作成が大きくものを言ってくる。その他にスナイパーとしての有利なポジションを製作したり、空間を空ける事でやって来る敵をよく観察出来たりと変化に富んだゲームを楽しむ事が可能である。 しかし当時も少々プレイはしたが、それ以外についてはスタンダードなゲーム性となり、大雑把な感覚のマルチプレイという印象を持った。予算的な問題だったのか原始的な部分だけを製作して提示したという感じが強く、Vehicle等の導入も行っていれば更に注目を集めたかも知れない。 マップ製作用のエディターも同梱されている事からコミュニティでのマップ製作が盛んであり、今回(2007/02)覗いて見た所、まだ50-100人程度が常時参加してプレイをしており、長寿を保っている数少ないFPSの一つとなっている。 |