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GRAPHICS
 エンジンはSerious Engine IIへと変更されており、ポリゴン数は初代の100倍以上を可能としていて、業界的に最新とされる多数の機能も搭載されている。またこれまでのOpenGLベースから、Direct3Dへの最適化へと移行している。一応OpenGLにて動かすことは可能らしいが、D3Dほどのクオリティ&パフォーマンスは得られないし今後のサポートも予定されていない。

 Normal Mappingは全部ではないにしろ敵を中心に使われており、これは効果的に働いている。ただ発売前のムービーでの印象からはもっと全面的に使われると思っていたのだが、やはりパフォーマンスの問題からか適用は限定されているようだ。エフェクト系では派手なParticle(粒子) Effectは一際目立つ点となっており、敵の死亡時や爆発時に相当派手に表示される。
 過去作に比較するとTextureのクオリティは数段向上しているが、同時期発売のゲームと比較すると標準的なレベルである。ただしその分メモリ使用量が少なくなっており、マップのローディングも相当速い部類。軽さ重視という点を考えるとバランスは良いとは言えるだろう。

 グラフィック設定については自動的に調整する機能を搭載。その設定は勿論、多少そこから設定を上げても特に問題は無いという印象である。Advancedから細かく設定を変えられるが、やはりTextureのクオリティやFSAAの設定がパフォーマンスに与える影響は大きいと感じる。エピソード別では3と5が場所によっては負荷が大きいと思われる。

 キャラクタのモデルについてはそれ程複雑ではなく、またアニメーションも単調な部類。敵の数と種類が多いのと、複雑化して重くしてしまってはアクション性が損なわれるという観点からすると悪くない選択と思われる。

 グラフィックの綺麗さという点においては、今作は非常にカラフルなアニメやコミック的なデザインの場所が増えているので、そういった意味では綺麗ではある。このテイストには反対する人も多いようで、確かにこれまでとは雰囲気が変ってしまっている。ただ個人的にはユーモア面をドギツく強調した感の有る今回のデザインは嫌いではない。
 テクノロジー的には凄さという面はあまり感じられなかった。それにはこれまでよりも広い描画距離、大量に同時発生する敵、といった点をアピールするようなマップが無いというのも関係していると言える。

 なおHDRはそれに対応したマップ固定の機能となり、全てのマップではそのエフェクトは効果が現れない。また多くのグラフィック・エンジンがそうであるように、FSAAとの併用は問題が発生する可能性があるそうだ。


SOUND
 先代のエンジンでは弱点となっていた3Dサウンドへの対応は改良されており、ちゃんとEAXに対応されて4SPでの後方定位もキチンと行われるようになっている。

 サウンドのエフェクトは多彩であり、武器のサウンドや敵の発する声等良く出来ていると言えるだろう。

 BGMはテーマに沿って多彩な点は変っていないが、今回はマップ数が多い分使い回しは多くなってしまっている。

MULTIPLAY
 CoopとDeathmatchに対応。最大で16人までが参加可能であり、パッチでDedicated Serverにも対応された。CoopについてはCoop道場の方に記事が有るのでそちらを参照してもらいたい。

 ネットコードは優秀な部類であり、Coopでのクオリティと安定性も高い。ただ過去作並みに大量に敵を出すとどうなるのかは不明である。

 残念ながら重要な箇所が設定不可になっていたりと(Life数の制限・Serious Bombの有無等)、Coopのルールにはこれまでよりも問題が多くなっている。

 これを書いている現在(2006/11)では、常設サーバーはほぼ存在していない状態であり、Coopをやりたくてもサーバーを見つけるのは難しくなっている。

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