SERIOUS SAM II

                                  06/11/06



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製作/販売: Croteam / 2K Games (Take2)
発売: 2005/10
日本代理店版: サイバーフロントより日本語マニュアル付き英語版


概  要  2001年にSerious Samにて彗星の如くFPS界にデビューしたクロアチアのCroteamからのシリーズ新作。元々は6人でスタートした会社も、今では30人程度の社員を抱えるまでに成長している。販売はTake-Twoなのは同様だが、これまでのGoDが無くなってしまったのでレーベルは2K Gamesとなる。

 元々SSamは全3部(15*3 Mapの全45Map)に渡るストーリーを一つのゲームとしてまとめる予定で作成されていた。しかし製作が予想よりも大変になったので、これを3部作として別々のパッケージで発売する仕様に変更。そういった事情から発売されたのが1st(2001)&2nd(2002) Encounterである。
 しかし最後の3rd Encounterについては、PCのグラフィック性能の進化に合わせて新エンジンにて製作するように変更され、それが今回の作品という事になっている。つまりストーリー的には元々の3rd Encounterに当たるのだが、エンジンを新しくしたのでタイトルは"Serious Sam II"とされている訳である。

 PCとXboxにて発売されており、噂になっていた新世代機への移植は無くなった模様。Xbox版は敵のHPがPC版の半分程度になっていたりと異なったバランスで製作されており、PCでのラスボスも登場しないようになっている。デフォルトで採用されているAutoaimもこのゲーム性には合わないだろう。グラフィック的にもPC版での標準的な設定よりも劣っているというレベルだそうだ。

 これまでのSamの2作はリリース時に価格が安い事($19.99)でも話題になったタイトルであるが、今回も$29.99という注目度の高いタイトルとしては珍しい安価な設定となっていた。一年経過した現在でも入手は容易な部類である。オンライン販売としてはDirect2Driveでも販売されているが、これは日本からでは購入出来ないという記載がある。

 Samの顔デザインは三作とも異なった物が使用されているのだが、今回はXbox版Serious Sam(1st, 2ndをミックスして作り直された物)で使われていた顔が採用されている。

 発売に間に合わなかったEditorとDeathmatchはパッチで導入されている。

 
STORY  2nd Encounterの終わりにMentalとの最終決戦へと惑星Siriusに向ったSamだが、テレポーターによってシリウスの最高議会を編成する三賢人から呼び出される。彼等の話によるとMentalのボスを倒す為には5つに砕け散った"Medallion"が必要であるとされ、Samは数々の惑星を旅して全てのカケラを集めないとならなくなる。

 ストーリー自体はこれまで同様に大して意味がある訳ではない。ただ今回はストーリーを解説する事には力を入れており、全部で90本以上、時間にして2時間程度のムービーが挿入されるようになっている。もちろんこれまでに有ったようなユーモアは今作でも健在。


PATCH

DEMO
 現在2.070 Patchがリリースされている。これはマルチプレイに接続しようとすると自動的に適用される(これまでは使用しているGamespyの自動パッチ機能が上手く働いておらず、適用が上手く行かない事も多かったようだが現在は修正済)。


 デモは2個リリースされており、後者はマップ数が増えているので先にリリースされた物を選ぶ必要性は無い。シングルプレイとマルチプレイの双方に対応している。

動作環境
HARDWARE 必要環境 推奨環境
CPU 1.5 GHz Athlon XP or Pentium M
2 GHz Pentium 4
2 GHz Athlon64
3 GHz Pentium 4
MEMORY 256MB 1GB
VIDEO DirectX 8.0/8.1 対応
Pixel Shader 1.0以上対応
DirectX 9.0 対応
Pixel Shader 2.0以上対応
SOUND DirectSound compatible EAX
対応OS  2000/XP
DirectX 9.0c以上要


 Nvidia GeForce3, ATI Radeon 8500が最低レベル。GF4 MXの様なVertex & Pixel ShadersにHardwareで未対応の物では動作しない。Intel のオンボード・チップセットだと965系以上なら動作する。これより前の物だとVertex & Pixel Shadersをハードウェアではサポートしていないので無理と思われる。その他のチップセットの場合で対応しているのかが定かでない場合には、購入前にデモで確認してみた方が良いだろう。
 これまでもそうだったのだが、CPUのパワーをかなり必要とするゲームなので、ビデオカードだけが速くてもCPUがボトルネックになる可能性が有る。一方でメモリに関しては近年のゲームの中ではそれ程負荷が高くない部類。

 Start Menuに登録されたプログラム・グループの中にSafe Modeでの起動が含まれているので、起動しない場合にはまずこれを試してみる。これでダメならドライバが古いか、最低動作環境すら満たしていないという可能性が強い。


FatalError: 'Cannot set display mode
 ビデオカード或いはドライバが対応していない(Vertex Shaders)。

デュアルコアの構成にてパフォーマンスが悪い
 タスクマネージャ等を使って一つのCPUだけで動かすように設定してテスト。AMDならAthlon用のDual Core Processor Utilitiesを導入するという方法もあり。

異常終了後にProfileが破損してしまった
 事例が幾つか報告されているが、これは修正しようがないのでバックアップを定期的に取っておくしかない。(\Serious Sam 2\Content\SeriousSam2\PlayerProfiles)に記録されるので、バックアップはこのフォルダごと取っておいた方が良いだろう。

扉が開かない等で先に進めない
 どうもバグでスタックしているように見える時の対策。まずWaypoint表示キーを押してやると、次の場所の方向と距離が表示されるのでそれを参照して出口が合っているかを確認してみる。それとProfileのAdvanced Control内でAlways Pickupの設定をOFFにしている場合には、これをONにして取れない状態になっていた武器やアイテムを取ってみる(OFFの場合、もしその武器を持っていたりHPやArmorがMaxだとアイテムを取らないので、それがトリガーとなっている場合には問題となる)。

 次に敵が変な場所に引っ掛かって動けなくなっていないかを確認(全ての敵を倒すという条件が多いので)。もし持っているならSerious Bombを使ってみるという手も有る。それでもダメなら自爆してrespawnしてやり直すという手法。これだと設定が一度リセットされるので、それより前のSaveからやり直すよりも治る確率が高いようだ。全てダメなら最終的にはマップの開始からやり直してみるしかない。

Forsaken Compoundにて扉が開かない
 このマップには扉が3個存在しており、その内の2か3番目が開かなくなるというバグ。最初の扉はスタート直後の敵Tankが破壊する扉。次が扉の前に大量にロケット弾が置いてある扉。最後が出口となり段差上方から大量のTankが次々に出現する所となる。

 問題の発生には2つの原因が有って、一つは「最初の扉を通った後にRocket Launcherが出現しない」という物。本来ならば扉を抜けて正面の土に変った場所にRLが出現し、そこに近付こうとするとムービーが流れて三つ頭の犬他多くの敵が襲って来るようになる。これが起きていないので全ての敵を倒していないとなって扉が開かない。二つ目は「2番目の扉を通ってすぐの敵が出現しない」ケース。2番目の扉が開くと、そのすぐ両側から敵が襲って来るようになっているのだが、これが出て来ない事がある。
 いずれの場合も前に戻って自爆し、Respawnして状態をリセットしてみる等の上に書いた対策を行うしかない。

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