GRAPHICS |
※ここに掲載されているSSは基本的にゲーム内のMedium設定にて撮った物であり、多くのグラフィックスOptionがOFFにされていたり最高になっていなかったりするので注意。 自社製のX-rayエンジンを使用。何しろ発売が遅れてしまったので最新鋭のエンジンと比較すると劣る面は持っているが、それでも設定を最高にした状態であればトップクラスなのは間違いない。特に写実的な描画という点ではこれまでに無いようなレベルの表現力を持っている。 ストーリーの解説等には別撮りムービー(CG)が使用されているが、このムービーのクオリティは相当高い。割とFPSでは予算を掛けないで粗い物が多かったりするが、これは珍しく画質・表現的には良い出来である。 グラフィックスについてはまだ高い設定でプレイしていないので、マシンのアップグレード後に改めてプレイした際に詳しく書こうと思っている。 トラブル関連について。自動的にHDRが有効になっているそうでそれも有るのか、建造物が多いマップで陽が射している状態だと非常に重くなる。通常のマップでも雷鳴のシーンでは非常に負荷が高い。マップによって重さに大きな違いが有る上に、天候がランダムなのでそれによっても重さが変るという厄介な問題を抱えており、或る場所では問題なくプレイ可能なのに、別の場所では操作すら出来ないほどのコマ送り状態になったりと、その為に設定をどういう風にしておくべきか悩まされる。一応LightingをStaticにしてやれば大きな問題とはならないが、当然クオリティは落ちてしまう事になる。 |
SOUND |
サウンドは音数自体は少なめだが効果的に使われており、環境音がほとんどでBGM系は特定のシーンでしか流れないようになっている。特にホラー系の不気味さを表現する地下のマップでは目立って音数が増え、そういったノイズ系の音の出来は非常に良い。 武器の音自体のクオリティはやや良程度で特にクリアなサウンドでは無い。しかし3Dサウンドについては定位感が良好であり、戦闘中に敵が叫ぶ声や銃声の位置が相当正確に分かるようになっている(4SPにて)。これは戦闘の臨場感を高めるという点で有効に働いている。 戦闘中にNPCの叫ぶ声はロシア語?であり、リアルでは有るが何を言っているのか内容は分からない。 会話は文字が表示されるが、ムービーシーンの内容はログとして参照出来る物と出ない物が有る。進行に応じての主人公の日記といった記載は有るので一応ストーリーは追えるが、なるべく英語は理解するようにした方が良いのは言うまでもない。 |
問 題 点 |
他の項目では触れなかった点をまとめる。 リアリティの追求という観点からは仕方の無い事かも知れないのだが、重さの制限はプレイ中にストレスを感じる部分なのは確かだ。戦闘中に制限が有るのは、やたらと良い装備を多数抱える事を制限するのでバランスを壊さない役割を果たしており悪くない。しかし一般的な移動の際には困るケースが出て来る。重量の有る武器やArmorを単に別の場所に運びたいという際に、何かを捨てないとならないという面倒が生じるので、例えば取りに行くならば先に多数の荷物を降ろしてから向わないとならないという操作が必要になってしまう。或いは無理して60kg以内に抑えた場合には、長距離を走れないので移動にやたらと時間が掛かってしまうようになるという問題あり。 例えば最も重いArmor類を購入するか見付けた場合、それを持って移動したいのに重量がオーバーする場合、「そこに置いたままで進み帰りに再度寄って回収する」、「一度他の荷物を降ろしてやり、別のマップの安全な場所にまで持って行って保管してから戻って来る」、「勿体無いが他の装備を捨てて軽くして先に進む」等の選択肢が有るがどれにもデメリットが生じてしまう。 エンディングを複数にする事自体に問題は無いし、そういう仕組みになっている件を明確にアナウンスしておくべきなのかも難しい点である。しかしこのゲームに関してはプレイヤーに明確に示しておくべきだったと思える。と言うのはコメントの中に「クリアしたがエンディングは突然迎える感じで呆気ない」という不満の声が多いからだ。実はこのゲームでは真のエンディングに到達しない場合は早くゲームが終了してしまうようになっており、そちらのルート用に用意された先のマップをプレイ出来ないのである。だから真のエンディングを目指せばもっと先までプレイ出来ますよという点を知らせておいて、その呆気なく終わる感じがするのは最後までプレイしていないからというのが判るようにしておくべきだった。 PDA関連にはバグも含めて問題が非常に多く、どんなチェック体制を敷いていたのか疑問を感じる。 *TASKの並び順がバラバラであり、並べ替えるオプションが無い。特にクリア済の物を見たい時に探すのが面倒。 *死体からStashがやたらと見付かるので、PDAアイコンの点滅が頻繁になり目障り *マップ上のアイコンが消えてしまうバグ有り *会話のログは残るが、一定量以上はクリアされてしまうので後で参照が出来ないケースもある *セーブデータをロードするとContacts等のクリアされてしまう項目有り *既読した項目の色が変るのだが、それがリセットされたり残ったりと不規則 *マップ表示がやりにくい 最後の件の補足。最初から全体のマップが参照可能で便利なのだが、その使い勝手にはイライラさせられる事が多かった。ズームイン・アウトはマウスホイールでも可能だが、これが効かなくなってしまう事が度々有る。また通常はインかアウトのどちらかがONになっており、マップ上をクリックしてやる事で適用されるのだが、その為にマップをクリックして掴んで動かそうとすると倍率が変ってしまう。プレイヤーの位置をマップの中心に持って来るボタンは確かに有るのだが、何処が基準なのか分からないままにズームイン・アウトが行なわれてしまうのでマップの中心が変な所に合わされてしまう事が有る。後はより広範囲を参照する為に全画面表示への切り替えを可能にして貰いたかった。 Stashの扱いにも問題あり。やたらと見付かるのだがその場所(数)自体には限りが有るので、既に見付けているが取りに行っていない場所に重ねて登録されてしまう。こうなると前の物が消えてしまったり、逆に後の方の物が出て来なくなったりするらしい。また要らなくても中の物を全て取っておかないと、次に同じ場所が指定された時にその分の新しいアイテムが追加されないようだ。 V10001パッチによって金を稼ぐ事に意味は出て来たが(パッチ前は店の品揃えが悪く、またArmorが損傷しないので買い足す必要が無かった)、まだちょっと意味が薄いという感は否めない。店に良い武器が揃っていれば稼いで買おうという気も起きるのだろうが、それ程の品は揃っていない。逆にArmor系は極端に高過ぎてアンバランス。 稀にだがNPCが移動して止まったポイントが通路の前等になり、間を通って先に進めなくなるというケースがある。これにはNPCを押すようなコマンドを用意して欲しかったところである。 |
MULTIPLAY |
参加人数は32人までとなり、基本的にStalkerとMercenaryのチーム対戦という形式を採用。Botはサポートされていない。 DM, TDMといった基本的なモードの他に、Artifact Huntと呼ばれるモードが含まれている。これはランダムにSpawnするArtifactを奪い合ってチームの陣地に持ち帰るというゲーム。 特徴としては武器の購入システムが導入されており、武器のアップグレードやArmorも同様にプレイ中に稼いだ金額で購入する。ランキングシステムも導入されており、プレイ中の成績に応じてランク(クラス)が5段階に上がって行き、それによって購入可能な武器やアイテムが増えて行くようになっている。 シングルプレイ同様に、リアルな弾丸の運動量計算、Artifactによるパワーアップ、Anomalies(危険区域)の存在、昼夜のサイクル(設定)といった要素が導入されている。武器の命中精度等はシングルとは別に調整されているようだ。 Mod関連のツールも出来るだけサポート体制を整えて行くらしいが、SDKについてはかなりリリースが遅れるかもしれないとなっている。Map Editorは製品リリース後に出来るだけ早く提供するとはコメントされているが詳細はまだ分かっていない。 |
カットされた要素 |
予定されていながら発売前にカットされてしまった要素の一覧。 *NPCがゲームをクリア Zone内のNPCはそれぞれが目的を持って行動しているので、プレイヤーがクリアすべきストーリー・ミッションを先にクリアされてしまうかも知れないという設定を持っていた。しかしテストの結果これは画期的だが面白くはならないという結論に達して中止に。 *Vehicle 戦車やヘリを含めて相当な数のVehicleをプレイヤーが運転出来るようになっており、重い荷物を積んで移動したりと倉庫の役目も果たせるようになっていた。実際に数十種類のモデリングまで完成はしていたのだが、高速に広範囲へと移動出来てしまうのは慎重な探索を重視するというゲーム性にそぐわないという点と、Vehicleで走っているとAnomaliesが分からずに突っ込んで死んでしまうというテスターが続出した為に全面的にカット。 *Coop 発売が遅れてそこまで作っている余裕が無いという理由で中止。将来的に拡張パックが出せればその時にという考えは有るようだ。 *睡眠 定期的に寝ないとならないとされていたがカットされている。 |