問 題 点 |
その他で言及していない点について。 AIの動きだが、味方に対しては命令コマンドとしてAttackのみが用意されている。しかしこれで反応するケースもあるが無意味な事もあり、システム的に良く判らない。これとWaitで指示を切り返るという話だったが、コマンドはこの一つだけである。他には味方は強引なポジション取りをしてくるので、プレイヤーが隠れている場所に来ると強引にそれを押し出してしまう。またプレイヤーが狭いエリア等の中に入った後に、唯一の脱出空間に止まってしまって動かなくなるケースもある。こうなると動くまで待つか殺すかロードし直すしか道は無い。 マップ内の拠点に固まっているAIの反応も変。プレイヤーが戦闘になって敵を引き連れて来た場合、それに近いNPCだけが反応して銃撃戦になっても、他はその場に突っ立ったままになる事が多い。それならまだ良いのだが、時には銃弾が当たっているのに全く反応しないというケースも。更には敵が目の前までやって来ても反応せず、一方的に撃たれて全員死亡というにも遭遇した。プレイヤーが攻撃する分には必ず全員が反応するようだ。 ガイドによって実際に長い距離を移動しなくても済むというシステムだが、その料金が馬鹿高い。同じマップ内なら安いのだが、マップを越えると相当高額になるので、実際問題としてこれだけ金を稼ぐのが厳しいバランスにおいては使えるようなレベルにはない。何も起きないような長距離を移動するのは面倒という声に応えて導入したと話していたが、その価格設定に完全に失敗しているとしか言いようがない。多分これだと多くの人は使わないので、SoCでの不満がそのまま残っているだけという結果に終わっている。 ついでに言うと指定するのが地名なので、これは地図上ではそこに別のガイドが居ない限りは表示されず、行きたい場所が何所に当たるのかが判らない事もあったりと不親切な設計。ガイドを使うとすれば直前でセーブしておいて、何かを試してみる時の確認に使うのに便利という程度。例えばまだ取っていないアーティファクトが在るが、良い物ではないのならば敢えてあんなに遠くまで行く必要も無いという際に、実験的に行って見て良い物が出るのかを確かめたい時等。 イベントとして金が無くなってしまう物が途中に一つある。別にイベントとして面白い訳でもないし、金を稼ぐのが厳しいこのゲームではあまりにも痛過ぎる。ほとんどの人はオートセーブされた直後に遭遇すると思うので、皆そこからやり直して金を全て使ってから再度来るだろうから意味も無い。 その他のバグなのか、或いは仕様だとしたら直して欲しいと思える点。 *ロードすると常にナイトビジョンがOFFで始まってしまう *検知器を装備する際に、一度武器をしまってから選択しないとならない *敵の本拠地の中での戦闘中、中立状態の時と同じに勝手に武器が仕舞われてしまう。敵との撃ち合いになると再度出せる。 *奪った拠点で味方を待てという指令にて、幾ら待っても味方がポイントに来ない事がある *セーブデータをロードするとその都度ある程度ランダムにNPCは配置されるらしく、若干正確に状態が保存されないケースもある |
MULTIPLAYER |
これはSoCからどの程度変わったのか未プレイなので分からない。 Deathmatch, Team Deathmatch, Artifact Huntはそのままで、新モードはCapture the Artifact。 |
GRAPHICS | |
※このレビューで使われているSSは全てDX9での物になります。 ライティングは最高設定では全てが完全にダイナミックにとなり、SoCでは一部で使用されていたライトマップは無くされている。併せてCSでは陽が射すという状態が増加しており、また太陽がちゃんと時間経過と共に移動する為に、影の出来方がリアルタイムで変化するのが見て取れる。他には太陽光線や霧・煙は全てボリューメトリック表現(乱反射による視覚化)に対応。雨でオブジェクトの表面がダイナミックに濡れて変化して行く表現や、ソフトシャドウも採用されている。(DX10専用の機能もある)。 キャラクターモデルには新たにノーマル・マッピングが採用されておりディテールが増している。ただし容量の関係から適用は主要なキャラクタのみで、一般的なキャラクタはモデリングの精度を上げるのみに留まっている。アニメーションのエンジンも新しくなり、より細かな動きが可能にされている。 草は場所によってはかなり茂っているが、距離に応じて生えて行くのが分かる程度に離れた場所での描画は省略されている。 炎の表現やアノマリーの影響で視界が歪む等のエフェクトの効果の出来は良い。ただし使われている場所は限定的であり、戦闘の最中などはむしろ近年のゲームとしては地味に感じられる方かも知れない。 出血表現はあまり大した事は無いレベルでゴア要素も無し。死体は相当長く残っていたりする。弾が当たっているのは敵のリアクションで明確に判別が可能。 UE3と同様にdeferred shadingをレンダリング方式に採用しているので、DX9レベルでのアンチエイリアスには対応していない。別のやり方でジャギーを目立たなくしているので、設定を上げてもやはりそれが目立つ箇所も見受けられる。 エンジンは最適化されてパフォーマンスも良くなったという話だが、特別に軽くなったという印象は受けない。DX10にするとかなり重くなるという話だが、私の環境ではテストは出来ず。 設定オプションの詳細な解説についてはTweakguides,.comを参照して欲しい。 ワイドスクリーン対応。 |
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SOUND | |
EAXに対応しており、3Dサウンドの定位感は良い出来である。 BGMは前作同様に不気味なアンビエント系の物が中心。今回は新たに戦闘時に流れるダイナミックなBGMが追加されているが、これはオプションからON/OFFの切り替えが可能である。ゲームの雰囲気にそぐわないという理由で評判は良くなかったが、個人的にも切ってプレイしていた。 音声は英語版では重要な会話類は英語固定。音声がロシア語で字幕が英語への選択機能を望む声も多いのだが、基本的にプレイヤーは字幕を読まない人が多いというテスト結果から、制作したストーリーを必ず理解させる為には音声のロシア語への切り替え機能は入れたくないと返答している。 主要なセリフだけボイス付きで、表示される文章の量はかなり多い部類。ただし全ての会話はログで参照可能である。 |