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ARTIFACT
 CSではアノマリー(異常現象)が猛威を振るっており、アーティファクトは火・電撃・竜巻といったアノマリーの発生地点の内部に存在はしているのだが、目には見えない状態となっており簡単には入手出来ない。しかも同じ場所に停止しておらず、アノマリーの内部を不規則に動き回っている状態に置かれている。これは簡単に見付けられて、それなりの防護スーツさえ着れば取るのも楽な物が多かったSoCとの大きな違いである。

 その見えないアーティファクトを発見するにはどうするのかだが、無限に投げられるボルトを使えばアノマリーの範囲エリアは凡そ判るものの、それだけでは発見は困難である。その為にアーティファクトの位置の検知器が用意されており、これは価格に応じて3種類存在する。最初から与えられる一番安いタイプは、単に近くに来ると単音が鳴って光るだけ。次のレベルはディスプレイ付きでその凡その方向も示してくれる。一番高価なタイプは具体的な位置がディスプレイに表示されるという具合。この検知器は片手所持の為に武器を片手持ちのピストルかナイフに切り替えないと使用が出来ない。つまり探している間は敵(主にミュータント)からの攻撃に対して弱い状態を強いられる事になる。よって敵が居ない安全な状態でないと探索が難しいという設定。


 アーティファクトの種類については若干新しい物が追加されており、SoCでの物も見た目と名前は同じだが能力が全然違っているのが大半となっている。プラスとなる能力は、持久力の上昇, 出血の抑制, ヘルスの回復, 火炎への耐性アップ, 電撃への耐性アップ, 重量制限のアップ等。

 その能力についてSoCでは、利点を持つ代わりに様々な不利要素をも併せ持っているというアーティファクトが多かった。これが一般的なゲーマーに対しては非常に複雑だったという反省から、今回はマイナス要素はRadiation(放射能)のみとシンプルに変更されている。つまり大きく分けると3つのタイプとなり、一つが何等かのプラスの能力の他にRadiationのペナルティが付く物。次にRadiationを減らす効果のみを持つ物。後はその他の特殊タイプ。

 よって基本的には放射能を減らす効果を持つアーティファクトを装備して、そのマイナス分だけプラス効果を持った物を同時に装着するという風にする。例えばRadiation -4効果を持っているなら、プラス効果を持つアーティファクトのRadiation +の値が4以下になるように組み合わせを選ぶということ。放射能耐性が強いスーツを着ているのならば、+の値をオーバーさせてでも装着し、被爆量の値が増えて来たら除去用の薬で回復させて進めるといやり方も出来るが、普通のスーツだと+1でも上回ればすぐに放射能による被爆量が上昇して行くので問題あり。

 出現するアーティファクトの種類は一応アノマリーの種類と結び付いてはいるが、実際に何が出るのかはランダムとなっている。(何時それが決定されるのかは不明。繰り返し同じ場所でトライしても変化は無い。)。非常にレアな物はクエストによる報酬の方が出る確率が高いようだ。個人的には20個近く取ったと思うのだが、クリア後にリストを見てみると非常に良い物は取れていなかった。単に運が悪かったのか、SwampやRed Forestの様に内部の徹底した探索がやり難い難しいマップも在るので、その辺で見落としが有ったのかも知れない。


 次に今回は所持する方式にも制限が設けられている。自由に5個の組み合わせを選んで装備出来たSoCに対して、着用するスーツ(アーマー)にはアーティファクトを収容する為のコンテナ(スロット)が付いており、その数はスーツのタイプによって異なるという制限が設けられている。最大同時装着数は5個までというのは変わらないが、最初からそうなっているスーツは無い。スロットを増やすには料金を支払って、このスロットを増やす改造を受けないとならない。しかしこの改造を全く行えないタイプのスーツもあるし、改造での最大数が制限されているスーツが多いので、沢山のアーティファクトを持っていても数多くを同時には装着が出来ないという可能性もある。


 このアーティファクトの取得については難しいとは聞いていたのだが、想像していた以上に難しいし、また何時でも行えるという風にはなっていない。実際にどういう風に行うのかを詳しく書いておくので参考にして欲しい。

 まずしばらくの間は無視しておくのが無難。不可能ではないのだがアノマリーのダメージが強烈なので、最初に持っているスーツ程度ではそれに耐えるのは困難である。アーティファクトを売って金を稼ぐという発想は誰しも持つと思うが、後半になっても金は要るのでその時に使うようにして、前半は他のやり方で金の入手を考えた方が良いだろう。

 具体的にはSEVAスーツが手に入ってから考える。これは様々なアノマリーへの防護性能が優れたアーマーである。理想としては更にこれを改造して各種アノマリー耐性を強化するのが望ましい。検知器は直接位置が判るタイプを使う。こちらは特に高価ではないし普通に売っているので入手は容易である。

 今回はアノマリーが無い場所にはアーティファクトは存在しないので、それらしき地点に来たら探知機で存在を探ってみる。火炎・竜巻・電撃系は取得が難しく、毒ガスや精神系は比較的簡単である。事前にヘルスは完全回復させておいて、すぐにメディキットを使用出来るように準備。ただしアノマリーによってはその効果で視界が悪くなって、現在のヘルスが危ないといった状況が掴み難くなるタイプもあるので注意。更に可能ならば、目の前のアノマリーへの耐性を強める別のアーティファクトが有ればそれを装着する。だがここまで準備しても取るのが困難な位にアノマリーによるダメージは強烈で失敗して死ぬ可能性が高いので、クイックセーブをしておく事を忘れずに。

 第一に焦らない。じっくりと動き回るアーティファクトを探知機で観察して出来るだけ近付く。条件は不明だが、時々活動を停止して姿を現し、簡単に取れてしまうケースもあるので少し待った方が良い。それが無理ならばボルトを投げたりしてアノマリーの範囲を正確に掴み、隙間を見付けて更に踏み込んで近付けないかを探る。これ以上は無理となったら、近くに来た瞬間に突っ込んでUseで掴み取る。ダメージを受けないようにするのは無理なので、取ったらメディキットで回復しながら急いで脱出する。これを繰り返せば、数回のトライの内には取れるだろう。どうしても無理だとなったら、もっとスーツの防御力を高めるか、そのアノマリーに対抗するアーティファクトを見つけてから再チャレンジしかない。

 その他のテクニックとしては、ボルトでアノマリーの効果を発動させると次の発動までに一瞬間が空くので、発動させた後に飛び込むという手もある。またはこの時に限ってはすぐにメディキットのボタンを押せるようにマウスボタンにアサインしておくとか、出来る限り荷物を捨てて軽くしておくといった工夫も存在するようである。一種のチートとしては、この時だけ難易度をNoviceに下げればダメージが大きく減るので成功率は大きく上昇する。


UPGRADE
 SoCでは武器の改造要素が限定的で単純だったという批判から、今回はアップグレードによる改造が多彩にされている。その改造は武器だけではなく、アーマー系もかなりの改造を施せるようになっている。

 武器ではクリップ内の弾数・連射速度・弾の集約度・弾道の水平化・軽量化等のパラメーターが変更可能。武器の改造はツリー上の構成となっており、下位の改造を先に行わないと上位の物は適用出来ないようになっている。また改造箇所によっては、複数の選択肢の中からどの様な改造を行うのかを一つだけ選ばないとならないケースもあり、用意された全ての改造が一つの銃に対して実施出来る訳ではない。また一度適用した改造は変更が不可能なので、その選択は将来を考えて慎重に行わないとならない。

 例えば後で上位改造の一つが行いたくなったが、それを適用するには下位のある改造が必要となり、しかしそれを選択しようにもその部位は既に他の改造が行われているので、もう必要な改造パーツに差し替える事が出来ないという状況も発生する恐れがある。個人的な失敗談として、ショットガンの正確性を上げるという改造を行ったのだが、正確性が上昇するどころか全くと言っていいほど弾が当たらなくなった。調べてみると実はそれは銃身を散弾型から普通のタイプにするという改造であり、結果的にショットガンとして意味を成さなくなってしまった。しかしその銃自体の改造は取り消せないので、捨てて他の物をまた改造する羽目に陥った。

 スコープ系のパーツの付け替えに関しては、そのパーツさえ持っていればインベントリー画面上で単に装着出来る物もあれば(装備スロットに入っていないと付けられないので注意)、改造を要するタイプも存在するようだ。グレネードランチャーの取り付けは銃とのタイプが合った物を持っていれば、武器選択キーで選ぶとグレネードランチャーに切り替えられる。

 アーマーの改造では、耐重量のアップ・各種アノマリーへの耐性の上昇・ナイトビジョンの取り付け・防弾性能のアップ・アーティファクト用のスロットの増設、といった改造を行える。こちらも武器と同じでツリータイプとなり、パーツの部位によっては幾つかの中から一つだけを選択して改造する事になる。こちらも取り消せないというのは同様。


 ダメージを受けた武器やアーマーは修理が可能になっており、メカニックに任せれば修繕してもらえる。武器は痛みが激しいほどジャムを起してその都度リロードをしないとならなくなるが、劣化スピードは特に早くない。厄介なのはアーマーの方で、こちらはSoCと同じくダメージによってアーマー自体の性能が落ちて行くという仕様である。つまりアーマーの痛み度合いのゲージがゼロになった瞬間にアーマーの機能が100%から0%になるのではなく、そのゲージの度合いがそのままアーマーの現在の能力を示している。よって半分以下におちた状態では本来の性能の半分以下という意味になるので、小まめに修理を行わないとならない。

 なおメカニックは何でも改造可能な訳ではなく、武器によっては改造が出来ないという事も有るので注意。一般的に大きな組織のメカニックほど能力は高いし、特定のメカニックでないと行えない改造もある。また改造データの入ったフラッシュドライブを見付けていないと出来ない改造も有るようだ。

その他
 今回はプレイ中の時間経過の変化を導入している。凡そ22:00から4:00辺りまでは暗い状態となり、肉眼での行動は困難となる。プレイヤーによって特定のイベントに遭遇する際にその時間帯が変化するというのは、リアルでもあるしリプレイ性も高める効果を持っているが、実際にはこの時間のサイクルについてはゲーム的にはいろいろと問題を感じさせる。

 まず夜の状態では行動が全般に難しくなる。フラッシュライトは最初から持っているが、夜の状態ではフラッシュライトだけだと移動すら難しくなる。スーツにナイトビジョンを装着して行動するしかないと考えた方が良いだろう。これも緑のレベル1では視界が見難い傾向にあり、青色っぽくクリアとなるレベル2の改造が理想的。それでもかなり行動全般が制限されてしまう。例えばアノマリーが見え難くなるので、スプリントで移動を急いでいるとうっかり突っ込んでしまう危険性がある。特に慣れていない土地では周囲が良く見えないので困った事になる。

 そして困るのが戦闘。夜の状態では敵も視界が悪くなるのならば良いのだが、今回は敵の視界が制限されるという要素は持っていないようだ。その為に同じ戦闘でも夜になると格段に難易度が上がってしまうケースが多い。では夜が明けてから挑めば良いとなるのだが、このゲームでは時間の進行があまり早くない。その分昼の方も連続はするが、一旦夜になると明けるまで待つのは相当な時間が掛かる。そしてRPGでの宿屋の様に、ベッドで寝て時間を経過させるというシステムも持っていない。どうしてもというなら安全な場所に隠れてから、長い時間ゲームを放って置くしか対応策は無いとなっている。

 天候の設定は多くの場合スクリプトで決められてはおらず、ランダム性をもって変化するようになった。ただし同じ場所からセーブを読み込むと天気が変わってしまったりもあったりと極端。こちらは時間の変化と比べて、雨になっても特に視界が悪くなって不利になるという感じは無い。むしろ曇ると暗くなるのでそちらの方が嫌である。


 CSではZone内部が非常に不安定な状態に置かれており、ランダムにエミッション(巨大なエネルギーの放出)が発生するようになっている。システムとしては、ランダムに発生すると警報として通知され(実際にはマップが切り替わった時のみ発生の可能性あり)、避難すべき建物がマップ上に表示されてカウントダウンが始まる。それが切れるまでに建物内に逃げ込んで待てばOK。指定した建物に逃げ込めないと他の建物の内部であっても即死する。発生頻度としてはそう多くはない。

 このエミッションはハッキリ言えば何の役にも立っていないというか、無意味で邪魔なだけの要素となっている。もっと複雑な物にしようとしたが間に合わず、そのまま放置されたのかと思えるような出来栄えだ。タイマーの時間内に逃げ込むのは余裕があるので問題は無いが、その分発動するまで長い時間ずっとそこで待っていないとならない。よって単にゲームの進行が遅くなるだけの意味しか持っていない。NPCは隠れたりもするが、普通に外で座っていても影響を受けないと見た目的にも不自然。

 更に逃げ込む建物が敵の本拠地に指定されてしまうケースもあって、この場合扉を閉められて入れなくなったり、入ったは良いが当然そこで大量の敵相手に戦闘になってしまったりと問題あり。時間内に別のマップに行けばまた別の建物が指定されるのでそれで対応するしかない。

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