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問 題 点
 最初にプレイ中のバグと思われる点について説明。なお情報がほとんど無いので、非常に特殊な環境下での物なのか、必ず発生する物なのかは不明である。AppLocaleを使用して別言語モードでの起動では解消されなかったが、日本語OS(or2バイト言語)上でのバグという可能性はある。

 第一のバグは照準のサイズで、改造すると照準が小さくなっていくのだが、それが途中で元(レベル1)に戻ってしまう。ズームと関係しているようで、ズームして戻した時に発生する事が多い。治し方は発射モード切替があるなら、現在のセミオートから→フルオート→セミオートの手順を踏めば治る。或いは改造を実行すると、ちゃんとそのレベルのサイズにまで戻る。それと難易度をEasyにしても治るが、そこからNormalに戻してもそこでは治らない。問題は発射モード切替を持たない武器で、例えばショットガンは改造を実行するしか戻す手段が無く、よって4回改造してレベル5にしてしまうと、もう発生しても治す事が出来ない。


 第二のバグは発射モード切替が出来なくなるというバグ。こちらはちょっと複雑である。

*ハンドガンとAK94では発生しない(共通項はサイレンサーを装着可能)
*その他の武器では発生時に切り替え出来る物と出来ない物が出て来たりする
*セーブデータによって可否が異なるので(可能なデータを読めばそこでは治る)、データ上に書かれている何かが影響していると考えられる
*該当武器を持った状態でクイックセーブ→クイックロードすると治る事もある(FN HAR)
*JP-EMでは入手してから短時間で発生し最後まで復旧せず(フルオート&ショットガン使用不可)

 ここでの問題点は、この切り替えが出来ないと一番目の照準サイズの修正まで出来なくなってしまうという点。この場合その武器にズームがあるなら、該当武器をズーム→他の武器に切り替える→再度該当武器に持ち替えると治せる。


 これが特定環境下のバグではないのならば酷い話だが、実際のプレイにおいては運の良い事にとでも言うのか、大きな問題にはなっていない。ゲームの難易度が低いため、ショットガンの命中精度がレベル1のままでも十分に戦えるし、JP-EMはセミオート固定でも大きな問題は無し。照準サイズがレベル1に戻ってしまう件も、気が付かずに戦闘するとマイナスではあるが、それがすぐ死に結び付くほど厳しいバランスではない。FN HARがグレネードランチャーに出来なくなるのが困る位か。



 続いては銃のサウンドが相当変で、サブマシンガンの様なおもちゃみたいに迫力が無い物もあれば、他の物もサウンドはともかくとして皆こもった様な音をしている。主人公は頭部全体を覆うヘルメットを被っているが、これで耳を覆われた状態で外の音を聞くとこんな感じかという位に、銃声が他の音に比べて小さく、また何かの遮蔽物越しに聞こえてくる様な音である。(他の音はちゃんと聞こえるのでそういう設定では無いはず)。音量バランスでエフェクト音だけを上げる方法だと、他の音も大きくなってしまうので問題あり。

 3Dサウンド再生が上手く行かずに、音量バランスがおかしくなっているのかとも考えたのだが、ドイツのレビューを読んでみるとサウンドが酷いという意見が多く、特定環境下でのバグという話では無さそうだ。これはデモの時にも酷いと感じていたのだが、実はこの点も死神の情けなのか、製品版ではそれ程大きな問題とはなっていない。何故ならスローダウンの能力を頻繁に使うため、音が歪んで聞こえる状況下での戦闘が多くなり、銃の音量の低さがあまり目立たないからである。それとデモに比較すると、それ以後出て来る武器の音質は比較的まともである。


 スローモーションのエフェクトがあまり良くない。モーションブラーのエフェクトがあまりに強過ぎる気がする。それとダメージエフェクトによる赤色描写が濃い色のままなので、敵の攻撃でこれが発生すると非常に見え難くなってしまう。能力発動時はダメージの赤をもっと薄くするか、若しくはブラーの方を軽減するかにした方が良かった。サウンド面では敵の発する声はちゃんと遅れて再生されるが、発動時の効果音等も欲しかった所。それとスローダウン時の速度はもう少し速い方がスピード感も出て良い様に思える。長時間持続可能なので余計にそう感じられてしまう。


 操作性関連で幾つか。ハシゴを降りるのに苦労する。ハシゴに向かって近付くとピタッと張り付くのだが、普通のゲームの様にそこから降りられない。そのまま下を見て降りようと前進キーを押すと逆に登ってしまうし、背中をハシゴ側に向けて下向きに張り付いた状態で前進して降りようとすると落ちる。張り付いた状態から更に下方へと一歩踏み出さないとならないのだが、勢いよくやるとハシゴを外れてそのまま落下と力加減が難しい。いろいろやったがハシゴに対して横向きに張り付いて降りるのが一番確実だと思える。或いは可能ならば逆側からハシゴに飛びつく方が簡単。

 ジャンプがかなり高く飛べるのだが、反対にダメージを受ける高さが低いので注意。調子に乗ってジャンプすると、台等で高く飛んでしまい落ちてダメージを受ける。また移動時にショートカットしようとして飛び降りる際もHPが低い時は気を付けるべき。

 これは人と環境によるが、最大にしてもマウスの感度が低目。設定フォルダ内にscorpion.propというファイルがあってこの中に設定が書いてあるが、画面設定以上に出来るのかは未検証である。



GRAPHICS
 自社開発のCOOLEngineを使用。最初に見た頃ほどのインパクトは時間も経過したので無くなっているが、CIS圏のマイナー系によく見られる安っぽさは感じられず、このグラフィックスに関してはかなりのレベルに達していると言えよう。

 現代風で暗く狭い倉庫風の場所が多い前半よりも、SF的な研究所をメインに明るく広々とした後半の方が綺麗な場所が多く、デモの時よりも高いレベルで好印象を持った。

 動作面で軽いのもプラス要素。乱戦時でもfpsの落ち込みは感じられない。ただその分遠距離描画が苦手なようで、ボカして表示される場所が多かったのは気になった。


 ワイド画面対応。グラフィックスの設定可能項目は少ない。MSAAは無しで、結構ジャギーは目立つ部類。

SOUND
 3Dサウンドに対応しているが、定位が一部変で実際とは異なった方向から音が聞こえて来たりする事がある。それとこれは物理エンジンとの絡みだが、動いたオブジェクトが止まらずに振動を続けてガタガタと音がし続けるというケースも何回か遭遇した。またブチブチというノイズも時々聞こえる。

 銃声については上で書いた様に問題あり。BGMの種類はあまりなく、戦闘時にはロック調の物に切り替わるスタイル。

 それとイベントシーンなどで、ある箇所にプレイヤーが到達すると敵のボイスが再生される場合、その敵が既に死んでしまっていてもそのまま再生されてしまったりというフラグ処理の誤りが起きる。

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